事業成長率120%超を実現する 電通デジタル流!最先端の働き方

国内最大規模の総合デジタルファームとして、企業の事業成長を支援してきた電通デジタル。次世代型オフィスの開設や独自のAI活用による業務効率化など、働き方も次々とアップデートしてきました。同社はいかにしてそれらを実現しているのか。今回は、人事として組織づくりや人材戦略を担うお二人に、その取り組みを伺いました。

吉田 海々

損害保険会社で新卒採用を2年、営業を2年経験した後、2022年に電通デジタルへキャリア入社。現在は人材開発部・中途採用グループに所属し、施策設計から各選考対応に至るまで、中途採用業務を一貫して担っている。

安田 祐太

デジタルマーケティング企業で営業を経験後、2014年に電通デジタルの前身企業へキャリア入社。アカウントプランナーとして5年の現場経験を積んだ後、人事にキャリアチェンジ。現在はミドルオフィスにて事業領域のビジネス推進を支援しながら、中途採用・育成・HRMにも従事している。

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社員の幸せと、事業の成長。両方が最優先。

── 電通デジタルは早くから働き方のアップデートに取り組んできました。まずは、どんな意識を持たれていたのかお聞かせいただけますか?

安田:私たちが向き合うクライアントの多くは、日本を代表するナショナルクライアントやグローバル企業ですから、自身の仕事が、業界や世の中を動かす可能性を秘めています。だからこそ、個々の力を最大限に引き出す環境づくりは、社会全体への価値提供にも繋がると考えていました。

吉田:当社が事業成長と同じくらい社員のウェルビーイングを優先し、具体的な制度やAIを活用した業務効率化を推進しているのは、業界の中でも非常にユニークだと思います。特に最近は、キャリア採用の面談でも「腰を据えて働ける会社を探している」「ワークライフバランスを重視したい」といった志望理由の方が多くいらっしゃいます。

── 働きやすい環境を実現しながらも、電通デジタルは設立以来、年平均成長率120%以上を達成し続けています。何が成長の足がかりとなっているのでしょうか?

安田:電通デジタルの強みは、DX、事業変革、顧客体験デザイン、メディアコミュニケーション、コマース、グローバル展開といった幅広い専門性を統合し、クライアントの事業を一気通貫で支援できるところです。AIが普及した今では、たとえば「どのシャンプーがなぜ選ばれているのか」といったデータ分析は、企業が自力で解決できてしまう時代になりました。それでも私たちがご相談をいただけるのは、企業の課題がそれ以上に複雑化・高度化しており、自社だけでは対応しきれない領域が増えているからだと思います。これから先もニーズの難易度は上がり続けます。その中で、幅広いケイパビリティを活かして、常に最適解を提供し続けること――それが私たちの存在意義であり、成長の原動力だと思っています。

数日がかりの業務が数時間で完了。AIが変える働き方。

── “事業は拡大しているのに、働きやすさは担保されている”。一見矛盾するような状態を、電通デジタルはどのようにして実現しているのでしょうか?

安田:大きなポイントのひとつは、AIの活用です。例えば当社では企業のマーケティング活動の効果最大化を目的とした、AIを活用したマーケティングソリューションブランド「∞AI(ムゲンエーアイ)」を開発しています。アカウントプランナーが行うプランニング業務では、AIと対話を交わしながら0次分析やペルソナ設定、メディアプランニングなどを行います。これにより従来なら数日かかっていた作業が数時間程度にまで大幅に効率化することができるんです。またクリエイティブの大量生成も可能で、全アカウントプランナーにアカウントが解放されており利用を推奨されています。

── そういった業務効率化によって、働き方はどのように改善されているのでしょうか?

吉田:たとえば、「22時から翌朝5時までの稼働禁止」を原則としています。緊急時やグローバル対応など特例を除き、この時間帯はしっかり休むことが前提です。所定労働時間も7時間と短く設定していて、平均残業時間も月13時間程度と少なめです。

安田:働き方の柔軟性も大きな特徴ですね。私自身、子どもの送り迎えの関係で在宅勤務が多いのですが、逆に毎日出社している社員もいて、それぞれがパフォーマンスを発揮しやすい働き方を選べます。他にも、フレックスタイム制度を活用できるなど自分らしい働き方を設計できる様々な仕組みがあります。

吉田:そういった働きやすさは、女性社員の活躍にも繋がっていると感じます。当社では、女性の育休復帰率は100%ですし、厚労省が定める女性活躍推進企業認定「えるぼし認定」の最高位である3つ星の取得や、子育てサポート企業として「くるみん認定」も取得しています。

── また、電通デジタルのオフィスは「第35回 日経ニューオフィス賞」において、応募総数約130件の中から1件のみに贈られる「経済産業大臣賞」を受賞されていますね。

安田: はい。オフィスの改装に着手したのは、ちょうどコロナ禍の最中でした。リモートワークが急速に広がり、チャットやオンライン会議で業務が回せるようになった一方で、偶然の会話やちょっとした立ち話から生まれるアイデアは、失われがちになりました。

“出社する意味とは何か”をあらためて問い直す中で、オフィスを単なる“働く場所”ではなく、社員の創造性やコラボレーションを促進する“ハブ”として機能させたいと考えたんです。

吉田:特に執務フロアは、随所にホワイトボードが設置されているのが特徴です。オープンスペースで雑談しているときに「これどう思う?」と話題が広がったら、その場でボードに書き出してミーティングが始められます。

安田:お客様を迎えるエントランスフロアでは、ホテルのロビーのような開放的なラウンジ空間が広がっています。ソファやテーブルの置かれた、ゆったりとした空間なので、帰り際にゲストと社員が話し込んで、「もうちょっとだけいいですか」と別のミーティングを始めることもできます。また、当社では座席については原則として窓や壁を背にして通路側を向いており、話しかけやすい、話しかけられやすい作りを心がけています。

吉田: このオフィスには、そういう小さな工夫が随所に散りばめられていますよね。部署の垣根を超えて情報交換をしたり、若手が気軽に上司に相談できたりと、リモートではハードルの高いコミュニケーションも、生まれやすい場所だと思います。

2,500人の組織であっても、一人ひとりの声を大切にする。

── 若手や中途入社の社員も、早い段階から大きな裁量を持てると伺いました。そうした挑戦を後押しする社風について教えていただけますか?

吉田: そうですね。当社では「若手だから」「中途だから」という理由で仕事を限定されることはありません。むしろ「新人扱いされない」という感覚が近いと思います。

未経験で入社した方も、お客様の持つ一つのブランドを任せてもらい、先輩社員とOJTで取り組みながら最終的には自身が主担当としてプロジェクトを推進していく。そうした文化が当たり前のように根付いています。また、成果を出した若手社員が表彰される場もあるので、成長意欲の高い方にとっては、非常に刺激的な環境だと思います。

安田:社員同士の関係性も本当にフラットですね。若手社員が社内のAI推進プロジェクトの責任者を担ったり、社内の「意見箱」に寄せられた声に経営層が全社会で回答する場があったり。立場に関わらず、意見が尊重される雰囲気があります。

── 約2,500名の社員規模であるにも関わらず、現場社員と経営層の距離が近いことは驚きです。たとえば、社員の声から生まれた社内制度などもあるのでしょうか?

安田: そうですね。最近本格的にスタートした制度が「キャリアシフトサーベイ」です。これは通常の公募異動とは異なり、募集が出ていない部署に対しても、異動希望を出せる制度です。たとえば社員の中には、デジタルマーケティングには興味があるものの、広告運用ではなく、CRMやクリエイティブといった別領域に挑戦したい、と考える人もいます。自身の興味関心に変化があった場合も、転職をせずに社内でキャリアチェンジできるのは、幅広い専門領域を持つ当社らしい取り組みだと思います。

電通デジタルの総合力で実現する、一気通貫支援。

── アカウントプランナーを募集しているとのことですが、入社後は、どのような業務を通じて成長を描いていけるのでしょうか? 電通デジタルならではの醍醐味があれば教えてください。

安田:当社のアカウントプランナーのメイン業務は、クライアントのフロントに立ち、デジタル広告を基点としたマーケティング支援を行うことです。ただ、当社の本当の面白さは、その“基点”から広がっていくフィールドの大きさにあります。

まず、私たちが向き合うお客様は、誰もが知るような大手企業がほとんどです。そのため、案件一つ一つが国内初の事例であったり、「業界ナンバーワンだからこそ、他ではできない挑戦をしよう」という、チャレンジングなプロジェクトが多く舞い込んできます。たとえば、新しい事業やブランドを海外でローンチする際の垂直立ち上げに伴走したり、オンラインとオフラインを統合した大規模なメディア露出に携わったり。そうしたインパクトの大きい仕事に関わる機会がたくさんあります。

そして、クライアントと向き合う中で、デジタル広告の話から派生して、「そもそも、新しいシステムを開発したほうがよいのでは?」「データ基盤を構築し直しましょう」といった、より深いマーケティング戦略やDX推進を提案することもできます。

吉田: 通常なら「こうした方がいいですよ」と提案するだけで終わってしまうことも、電通デジタルにはデジタルに関わる幅広いケイパビリティが備わっているため、アカウントプランナーは「それならこのチームに相談しましょう」と社内でスムーズに連携し、提案から実装まで一気通貫で伴走できます。さらに社内に留まらず、マス広告やPR、SaaS開発など電通グループの持つ専門チームにアクセスし協業できることも当社ならではだと思います。

銀行員も、Jリーガーも。経験ゼロから活躍できる。

── 多様な挑戦のチャンスが広がる電通デジタルですが、業界・職種未経験の方も活躍できるでしょうか?

安田:当社では、様々なバックグラウンドを持つ社員が活躍しています。デジタル系の広告代理店出身者だけでなく、事業会社で営業をされていた方、たとえば銀行やメーカー出身の方もいますし、元Jリーガーのような、全く異なる分野からの転職者もいました。また、中途入社社員の割合は全体の過半数を占めていますから、入社後もすぐに馴染み、活躍できる土壌が整っています。

吉田: 未経験の方も安心してキャリアをスタートできるように、入社後のサポート体制も充実させています。具体的には、経験者・未経験者問わず全員にトレーナーをつけ、OJT形式で業務に慣れていただく期間を設けています。特に未経験の方には、約1ヶ月間の研修期間があり、動画プラットフォーム上でデジタルマーケティングの基礎から応用までを学べる研修動画が用意されています。さらに、タイミングによっては対面でのオフライン研修も実施しており、多角的に知識やスキルを習得していけます。

安田:私自身の考えでは、当社で活躍している人に共通するのは、スキルの高さというよりも、“柔軟性と好奇心”だと思います。世の中やクライアントのニーズが変化したときに、それを前向きに受け止めて「面白い」と感じられるかどうか。そうした姿勢があれば、年齢やキャリアに関係なく、最高にワクワクできる場所だと思いますよ。

── ありがとうございます。それでは最後に、求職者の方にメッセージをお願いします。

吉田:電通グループ全体を通して向き合っているクライアントの数は、国内でも有数です。その規模を考えれば、当社にはまだまだ仲間が必要です。社員数は設立当初からすでに約4倍にまで増えていますが、さらに拡大したいと考えています。

また、弊社のバリュー「ふかめる。つながる。つっぱしる。」が新設され、中途採用では「バリューに共感し、高い専門性と広い視野で、領域を超えて連携し、あたらしい価値創造に挑み続ける人」を募集しております。皆さんのやりたいことを実現する方法を、私たちも一緒に見つけていけたらと思います。

安田:私たちは働き方も事業と同じくらい重要なテーマと捉えています。社員のウェルビーイングを守りながら、長期的に力を発揮できる環境を整えることは、業界を牽引する電通グループの中核としても、欠かせないミッションだと考えているんです。

だからこそ「エキサイティングな挑戦がしたい」「長く安心して働きたい」――その両面を求める方にとって、ここは理想的な場所だと思います。ぜひ皆さんと一緒に楽しみながら、新たな価値を創造していければ嬉しいです。

※電通デジタルは、当社初となる統合報告書「電通デジタル統合レポート2025」を発行しました。2016年の設立から現在までの歩みや価値創造の全体像、目指す姿について、経営陣のメッセージとともにお伝えしていますので、ぜひご覧ください。

▼電通デジタル統合レポート 2025(2025年8月5日発表)https://www.dentsudigital.co.jp/news/release/management/2025-0805-000244

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