
「社会の二項対立を溶かす。」をビジョンに掲げ、育児中の女性のスキルアップ、キャリアアップから就業までを支援している株式会社Timers。運営しているオンラインスクール「Fammスクール」は、経済産業省が推進する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」に採択。対象コースを通じた支援人数は1000名を突破するなど広がりを見せています。Timersのこれまでの歩み、これからの挑戦について田和社長にお聞きしました。
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| 年収 | 700~900 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社TIMERS |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | カスタマーサクセスマネージャー |
| 年収 | 750~1100 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社TIMERS |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | web/オープンプロジェクトマネージャー |
| 年収 | 700~900 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社TIMERS |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | 事業企画 広告運用 マーケティング戦略企画 |
目次
日本で初めての、シッターサービス付きの学校。
── はじめに、Timersの事業内容を教えてください。
子育て中の女性のスキルアップやキャリアチェンジを支援するオンラインスクール「Fammスクール」や、育児に軸足を置いた人の新しい働き方を支える「Fammアシスタントオンライン」、写真や動画を共有できる「家族アプリFamm」など、「Famm」というブランドを中心に事業を展開しています。
学校の運営から、法人向けソリューション、toC向けのアプリまで、幅広い領域を手がけていますが、共通しているのは、出産・育児などのライフイベントを迎える前後の女性に特化してサービスを作り込んでいるところ。「Fammスクール」は、日本で初めてシッターサービス付きのオンラインスクールとしてスタートしました。乳幼児を育てている方にも安心して参加していただけるように、オンラインスクール受講中は、家にシッターさんが来てくれるというもの。在宅で働きたい方、育休中にスキルアップやキャリアチェンジを考えている方に好評をいただいています。
── 学校からアプリまで、様々な事業を展開されていますが、どのように領域が広がっていったのでしょうか。
創業当初は、toC向けのアプリ事業のみを手掛けていました。「家族アプリFamm」を通じて、ユーザーの皆様に感動や喜びを届けられているという実感はあったのですが、次第に体験の領域でできることの制約も感じるようになったのです。起業するからには、社会をより良くするような事業を展開したい。そんな想いがあったのですが、アプリ事業の写真や動画領域だけでは、ユーザーの深い悩みや社会課題には十分にアプローチできていなかった。スクールを運営するきっかけになったのは、ユーザーの皆様の声です。誰もが口を揃えて言っていたのが、「新しいことにチャレンジする機会がない」「バランスをとって働く機会がない」という悩みでした。出産・育児を期に育休に入った方々の多くが、リスキリングに興味があっても、その一歩を踏み出すことができていない。シッターサービスを使ってまで、学校に通うのはハードルが高い……。それなら私たちがリスキリングする機会と、シッターを利用できる体験のどちらも提供できればいいのではないかと考えたのです。

── 全国的にみても、他に例がないシッターサービス付きの学校。立ち上げにあたって困難はなかったのでしょうか。
私たちが提供しているのは、WEBデザインや動画制作のスキルを身につける授業とクラス運営。体験としては専門学校で学ぶものに近いと思います。専門学校には校舎があり、半年や1年といった長期間でカリキュラムをこなしていくものが大半。私たちの場合は、校舎はありませんし1ヶ月の短期集中講座しか提供していないという特徴があります。座学は極力減らして初日から手を動かし、短期間で実践的なスキルを身につけていただく。そうすることで、トータルの授業時間が少なくなり、シッターさんが稼働する時間も短くできる。そういった仕組みによって、事業化することができてきました。
今でこそオンラインスクールとして定着しましたが、開始当初はオフラインで授業を行っていました。教室で受講生が授業を受けている隣に、シッターさんが子どもを見るスペースを設けていたのです。都内でサービスを開始し、大阪、名古屋とエリアを次々に拡大していたタイミングでコロナ禍に。売上が一気にゼロになり、オンラインに切り替えざるを得ない状況からの再スタートでした。結果的には場所の制約がなくなったことで、北海道から沖縄まで全国各地の方にも参加していただけるようになり、商圏が一気に広がっていきました。

どれだけ時代が変わっても、変わらない価値を。
── 田和さんはなぜ、子育て中の女性に特化したサービスで起業したのでしょうか。これまでのキャリアについても教えてください。
起業する前は、広告代理店で働いていました。新卒で入社してから2年間、アカウントプランナーとしてマスメディアやデジタル領域の広告コミュニケーションに携わっていたのですが、その時に世の中にあるさまざまなCMに触れて、多くの作品が人と人との「つながり」をテーマにしていることに気づいたのです。
たとえば車や生命保険、通信キャリアなど、商材は違っていても、親子や夫婦、家族や友人など特別な「つながり」を描いているものがほとんど。人と人との間にある「つながり」は、どの世代の人にも響く普遍的な価値。起業するなら、こういう多くの人にとっての豊かさや幸せに本質的に繋がる領域にしよう。そして、「どれだけ時代が変わっても、変わらない人の幸せに向き合い、社会に新たな選択肢をつくる」という想いを込めて、Timersという社名にしました。はじめから、子育て中の女性を対象にしていたわけではないのですが、結果的に「Famm」のブランドを主軸にサービスが広がって現在に至ります。
女性を対象にしたサービスを、男性の私が立ち上げていることに対して、「なぜ?」と質問を受けることもあるのですが、その問いを持つこと自体、すでにバイアスがかかっていると思うのです。仮に私が女性であれば、女性の気持ちが分かるかというと、それも違う。同じ性別であっても価値観や考え方は人それぞれ。子育て中のママ同士であっても、一括りにはできない。女性だから、ママだから、とカテゴライズすることに危うさを感じます。会社と家庭。仕事と遊び。男性と女性。都市と地方。二分化され、時として対立しがちなものに対して、ニュートラルな立場にありたい。「社会の二項対立を溶かす。」ことが私たちのビジョンです。
もちろん、バイアスは誰もが持つもので、私自身もバイアスにまみれているところが、たくさんあると思います。もっといい答えが別にないか。視点が偏っていないか。疑いの目は自分自身に対しても常に向けていたいと思っています。

1000名から5000名へ。スピード感を持って次のステージへ。
── Timersが思い描いている中長期の目標や、ともに働く仲間に期待することについても教えてください。
現在、経産省の「リスキリングに通じたキャリアアップ支援事業」に採択のもと、支援人数が1000名を突破しています。また、オンラインで業務を請け負う「Fammアシスタントオンライン」や、より高難易度業務に対応する「Fammプロフェッショナル」といった法人向けのソリューションの導入社数も、累計1000社が見えてきました。また、採用領域のBPOのご支援では、新たに自社開発した「Famm AIリクルーティング」というサービスもスタートしました。
スクールについては、まずは支援人数5000人、法人向けでは導入社数3000社を早期に実現させたい。どれだけスピード感を持って、高い水準で目標を実現できるか。私がつくりたいのは、リモートを含めて柔軟性高く働けるが、それでも強い、勝てるチームです。ハードルが高い挑戦をしていくために、一人ひとりがプロフェッショナルとして任された仕事をやり切る。そのスタンスを持っている方と一緒に働きたいと思いますね。
リスキリングの機会をつくるだけでなく、その後に働く機会をつくっているところに、私たちのビジネス上の強みがあります。例えば、地方に住んでいて子供がまだ小さく、在宅で限られた時間しか働けないという方が、「Fammアシスタントオンライン」を通じて、東京のスタートアップに依頼された業務を担い、評価されていたりする。我々の枠組みから外れて、直接雇用に切り替わっていくケースも実際にあります。我々のところでスキルを身につけた方が、そのスキルを生かして働く選択肢を広げていきたい。一度スキルを身につけて就労した方が、また別のスキルを身につけるために、もう一度学ぶといったサイクルも、今後増やしていきたい考えです。育児中でも、学びたい時に学び、働きたい時に働ける。そんなセーフティネットのような存在になっていきたいと思っています。

個々が高いパフォーマンスを発揮できる強い組織を目指したい。
── 他社にはない非常に手厚い制度をいくつも採用されています。働きやすさを支える制度面についても教えてください。
年間最大10万円の妊活補助制度や卵子凍結費用の一部補助、ひとり親家庭サポートなど、妊娠・出産・育児といったライフイベントに向き合いながらも仕事に打ち込める環境を整えています。リモートワークで働く人が多いため、子育て中の社員も非常に働きやすいと思いますね。
一方で、家族や育児というテーマを取り扱っている会社だからこそ、福利厚生の整ったアットホームな会社だと思われることもあるのですが、私が目指しているのはアットホームな会社ではなく、プロフェッショナルが集う強い会社です。柔軟に働ける環境や制度をつくっているのは、優秀な方により一層高いパフォーマンスを発揮していただき、組織を強くしていきたいという想いから。柔軟性がある分、個人にも責任を課す組織でもあります。私たちが率先して、働き方やライフイベントとの向き合い方も含めて新しい時代に合わせた組織づくりを行うことで、社会をより良い方向に進めていく一助になれば、という想いもあります。
── 最後に読者に一言お願いします。
リスキリングの重要性が高まっている今、私たちが取り組んでいるのは、社会からの期待の高い事業。さらに、スタートアップだからこそ、自分が参画した後の貢献次第で売上や提供価値を10倍にも20倍にも引き上げていくチャンスがある。成長にドライブをかけようとしている今このタイミングに参画していただければ、とてもチャレンジングな日々が待っていると思います。ぜひ私たちと一緒に、「社会の二項対立」を溶かす挑戦をしていきませんか。

株式会社Timersが募集している求人はこちら
| 年収 | 700~900 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社TIMERS |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | カスタマーサクセスマネージャー |
| 年収 | 750~1100 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社TIMERS |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | web/オープンプロジェクトマネージャー |
| 年収 | 700~900 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社TIMERS |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | 事業企画 広告運用 マーケティング戦略企画 |
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。