
大手企業や歴史ある企業に対して、「安定している一方で、変化が遅く、新しい挑戦はしづらい」というイメージを持つ人は少なくありません。しかし近年は、人手不足やテクノロジーの進化を背景に、既存事業を守るだけでなく、新規事業を通じて変革に取り組む企業も増えています。
ビルメンテナンスを祖業とし、60年以上の歴史を持つ大成もその一社です。同社では現在、社長直轄で新規事業を推進。DXやデータ活用を通じて、従来のビルメンテナンスにとどまらず、建物全体の価値を高めるファシリティマネジメントへと事業領域を広げています。
安定した基盤を持ちながら、なぜ今、新しい挑戦に踏み出すのか。そして、その先にどのような未来を描いているのか。代表取締役兼CEOの加藤憲博氏に話を伺いました。
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| 年収 | 650~850 万 |
|---|---|
| 会社名 | 大成株式会社 |
| 勤務地 | 東京都千代田区 |
| 職種 | 新規事業企画/開発 web/オープンSE SAP/ERP導入コンサルタント |
| 年収 | 400~500 万 |
|---|---|
| 会社名 | 大成株式会社 |
| 勤務地 | 東京都千代田区 |
| 職種 | 新規事業企画/開発 web/オープンSE |
異業界出身の目に映った、老舗企業の伸びしろ。
── 加藤社長は2012年に金融系の会社から大成に転職したと伺っています。入社当時、会社にどのような印象を受けましたか。
いい意味で“泥臭い”会社だと感じました。祖業であるビルメンテナンスは、人が現場に訪れ、日々の業務を通じて建物の価値を維持していく労働集約型のサービスです。契約して終わりではなく、お客様とのリレーションシップを築いていくことが大切ですし、その積み重ねによって信頼関係が形成されていく。そういった意味では、“血が通った仕事”だなと。
その一方で、入社初日から強い危機感を覚えたのも事実でした。運営の仕組みがかなりアナログだったんです。たとえば給与明細や勤務表はすべて紙で管理。毎月各現場から束になった書類が本社に届き、社員総出で処理しているような状態でした。
ITが急速に普及していく中で、この業界はその波にまったく乗れていなかった。業務は回っているものの、改善の余地が膨大に残されている。そこに危機感と、逆説的ですが大きな可能性も感じました。
さらに、業界では慢性的な人手不足に悩まされていました。この仕事は人がいなければ成立しないビジネスですが、人材の確保が難しくなる中で、従来と同じやり方を続けていては、5年から10年ほどで限界が来る。そうした中で、ITによって人の負荷を軽減し、業務のあり方自体を見直していく必要があるという意識は、常に持っていたんです。当時はまず身近な業務のペーパーレス化など、できるところから変えはじめました。

新規事業のテーマは、データの一元化と省人化。
── これまでどのような新規事業に取り組まれてきましたか。
警備ロボット「ugo TSシリーズ」や水の中にウルトラファインバブルを発生させる「T-Bubble」の開発など、現場業務の効率化や高度化を目的とした取り組みを進めてきました。
また、広く見れば人事制度の改訂や海外企業の買収といった取り組みも、新規事業の一環と捉えています。既存の枠組みを改善するだけでなく、前提そのものをひっくり返すことが必要だと考えていましたから。
なかでも特徴的だったのが、業界初の試みとなる施設内自律飛行ドローンの開発です。NTT東日本とスタートアップ企業の3社で共同開発を進め、警備巡回に役立てようとしました。当時はまだ技術的な制約も多く、実用化には至りませんでした。ただ、そのプロジェクトはネットニュースのトップでも取り上げられ、“大成=新しいことに挑む会社”というイメージを社内外に広げるきっかけになりました。失敗にも価値があったと思っています。
実際、こうした取り組みを通じて社員の意識にも変化が生まれました。以前は既存事業を維持していく意識が強かったのですが、「新しいことに挑戦してもいい」という空気が徐々に生まれてきたと感じています。
その流れをさらにドライブさせるために意識したのは、まず“環境を変えること”でした。ITツールの導入やオフィス環境の整備といった取り組みを通じて、働き方そのものを変えていく。あわせて社員と対話しながら、「このままではいけない」という危機感を共有していきました。そうした積み重ねが、現在の土台になっています。
── 新規事業はどのような考え方で設計されているのでしょうか。
軸になっているのは“データの一元化”です。それまで現場から上がってくる報告はトラブルやクレームに偏っており、日常の運用ノウハウはすべて担当者の頭の中にある状態でした。こうした状況を変えるために、現場ごとに分散していた情報を集約し、分析できる仕組みをつくることに取り組んでいます。情報を蓄積し、全体像を可視化することで、個別対応から脱却し、再現性のある運用へと転換していく狙いです。
そのプラットフォームとなるのが「T-Spider」というシステム。先にご紹介した「ugo TSシリーズ」のほか、IoTセンサーやセキュリティカメラ「T-View」など、現場のあらゆる機器と連携してデータを蓄積することで、施設の状態を多角的に把握し、先回りした判断ができるようになります。単なる効率化ではなく、提供価値を変えていく取り組み。いわば、この業界のビジネスモデルごと変えていくということです。

最新技術で、不動産管理のあり方を変える。
── 最新の新規事業として、海外企業と協業して「Simplicity®」の取り扱いを開始したと伺っています。こちらはどのようなシステムなのでしょうか。
「Simplicity®」はDX先進国であるシンガポールのアナクル社(現在はMRI Software Ltd)が開発した、不動産管理のあらゆる機能を統合したシステムです。財務管理やテナントの入退去管理、資産管理、サプライチェーン管理など、これまでバラバラに存在していた業務を一元化できる特徴があります。
このシステムの特筆すべき機能は、デジタルツインでリアルタイム監視ができること。建物を3Dモデル化し、IoTセンサーを通じて電力使用量や空調の稼働状況、温度、水量などを遠隔でもリアルタイムで分析できるようになります。これにより、従来の“設備が故障してから対応する”管理から、“異常の兆候を捉えて未然に防ぐ”予防管理へと変わっていきます。これは不動産管理のあり方を根本から変えるものです。
また、遠隔で状況を把握できるようになれば、人の配置や働き方も変わります。システムが担える領域が広がることで、人はより判断や価値創出に関わる業務に集中できるようになる。この点が、当社が取り組む新規事業の本質的な価値だと考えています。
── 「Simplicity®」事業は現在、どのフェーズまで進んでいるのでしょうか。
大成とアナクル社は2024年に戦略的パートナーシップを締結。そして、これまでは当社の長年の事業運営で培った経験やノウハウを結集し、日本の法制度や商習慣に適合させるためのローカライズを進めており、2025年の8月にEXPOに出展し対外的に公表を行い、これからは世の中に広めていくフェーズです。実は先日、大手デベロッパーへの試験導入が決まり、実装を進めています。仮に今後デベロッパーが保有するすべての不動産に導入されると、そこに膨大なデータが蓄積される。それを活用して、新たなビジネスチャンスも生まれると期待しています。また、「Simplicity®」は当社が管理している不動産以外にも導入できるため、伸びしろは非常にあると感じています。
── こうした取り組みは、組織全体にどのような影響を与えていますか。
最も大きな変化は、社員の意識です。以前は祖業の特性上“依頼されたことを正確にこなす”ことが重視されていました。しかし、現在は“自ら考えて動く”ことの重要性が徐々に広まり、能動的にアクションを起こせる人が増えてきたと実感しています。
また、当社は2021年に上場廃止しています。これはリスクを取った大胆な投資やスピーディーな経営判断を行うための意思決定でした。その結果、従来よりもチャレンジしやすい組織へと変化しています。
短期間で劇的に変わるものではありませんが、こうした積み重ねによって、組織全体の方向性は確実に変わってきています。

ゼロイチを生み出す経験を、ここで。
── 新規事業において求める人材像について教えてください。
DXが一つのテーマなので、ITの知識に明るい方は大歓迎ですが、特定のスキルや資格よりも、仕事に向き合う姿勢を重視しています。新規事業は業界、そして世の中にないものを形にしていく仕事です。与えられた役割をこなすだけでは何も生まれません。「なぜこの仕事が必要なのか」を自ら考え、オーナーシップを持って取り組めるかが大切です。
その意味で、“0から1を生み出す”ことが好きな人には、特に魅力的な環境です。すぐに成果が出るとは限らず、試行錯誤の連続ですが、その過程自体が大きな財産になります。この業界は、今まさに転換期の只中にいる。新しい手法を世にローンチする、その最前線に立てるやりがいを感じていただけるはずです。
また、業界経験もさほど重視していません。現在のチームもIT系、ゼネコンなど、異業界出身のメンバーばかりで構成されています。業界の慣習にとらわれない視点が、むしろ強みになる。さらにチームは5人という少数精鋭で、組織は社長直轄。大手企業にいながら、スタートアップのような感覚で動ける環境です。柔軟に考え、周囲と協働しながら進められる人がフィットすると思います。
── 最後に、転職を考えている方にメッセージをお願いします。
キャリアを考えるときに、これまでの延長だけで業界を絞りすぎない方がいいと思います。ファシリティマネジメントという言葉を聞いて、正直ピンとこないかもしれない。でも話を聞いてみたら、こんなに新しいことをやっている会社があるんだ、と気づいてもらえるはずです。入社するかどうかは別として、まずは扉を叩いてみてください。
特に、レガシーな業界ほど変革の余地が大きい。そして必ず、業界の中で変えようとしている人間がいる。そういう企業と出会うことで、これまでとは違う視点でキャリアを考えられるようになります。知らない世界を見ることで、視野が広がる。それ自体が、きっと大きな財産になりますから。
その一社として大成に興味を持っていただければ、こんなに嬉しいことはありません。今が変革の本番です。一緒にこの業界を、そして世の中を変えていきましょう。

大成株式会社が募集している求人はこちら
| 年収 | 650~850 万 |
|---|---|
| 会社名 | 大成株式会社 |
| 勤務地 | 東京都千代田区 |
| 職種 | 新規事業企画/開発 web/オープンSE SAP/ERP導入コンサルタント |
| 年収 | 400~500 万 |
|---|---|
| 会社名 | 大成株式会社 |
| 勤務地 | 東京都千代田区 |
| 職種 | 新規事業企画/開発 web/オープンSE |
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