【製造技術(生産技術)】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

求人に応募する際には、履歴書とともに職務経歴書の提出が求められます。募集しているポジションで活躍できる経験・スキルを持っていたとしても、職務経歴書でそれが正しく伝わらなければ面接へ進むことができません。
そこで、職務経歴書で強みを伝えるための書き方のポイントについて、リクルートのコンサルタントがアドバイスいたします。職務経歴書を初めて作成する方には見本のテンプレートも用意していますので、ダウンロードしてご活用ください。

製造技術(生産技術)の職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

製造技術(生産技術)の職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。
リンク先よりダウンロードも可能ですので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

製造技術(生産技術)の職務経歴書見本

製造技術の職務経歴書の書き方のポイント

製造技術の方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします。

「製品」「業務範囲」「改善成果」「折衝経験」を伝える

製造技術職の方が初めて職務経歴書を作成すると、以下の項目の記載が漏れているケースが見受けられます。これまでの経験を整理し、明記してください。

●製品の知見

製品の特性に関する知識、例えば「材料」や「化学」に関する知見については必ず明記しましょう。
医薬品であれば、手がけた「剤形」についての記載も必要です。

●担当した業務範囲

「工程設計」「工程改善」「設備設計」「設備保全」など、手がけた業務範囲を明記します。「品質計画」の作成経験もあれば漏らさず記載してください。なお、半導体・医薬品などの製造技術の場合、「クリーンルームでの業務経験」があればプラス評価につながりますので、必ず記載しましょう。

●改善の成果

改善に取り組み、成果を挙げた経験があれば、なるべく具体的な数値を添えて記載しましょう。例えば、「不良率○%改善」「設備投資額○%削減」「リードタイムを○分→○分に短縮」などです。

●研究開発・設計部門との折衝経験

製造の前段階である「研究開発」「設計」などの部門と連携し、製造の観点から折衝や提案を行った経験があれば記載します。

ニーズが高い経験は詳細を記載してアピールする

次のキーワードは、昨今の製造技術職の中途採用市場でニーズが高く、職務経歴書に記載しておくとプラス評価につながります。経験の多少に関わらず、これらに関連する経験をお持ちの場合は、積極的に記載することでアピール効果が高まるでしょう。

  • 海外工場でのローカルスタッフのマネジメント経験
  • ラインの立ち上げ経験。立ち上げに際しての工事業者との折衝経験
  • 自動化の構想経験

今後活かしたい経験は「活かせる経験・知識・技術」欄に記載

これまでの経験や身につけたスキルのうち、今後も活かしていきたいものについては、「活かせる経験・知識・技術」の欄を設けて記載しておきましょう。
職務経歴書を作成する際、「職務要約」→「活かせる経験・知識・技術」→「職務経歴」→「自己PR」の順番に並べると伝わりやすくなります。

自己PRでは、エピソードを交えて「強み」「スタンス」を伝える

職務経歴書の最後には「自己PR」欄を設けます。ここでは強みとする技術のキーワードを盛り込み、具体的なエピソードを交えながら取り組んできたことを伝えましょう。
エピソードを通じて「自身が大切にしているスタンス」を伝えると、アピール効果が高まります。

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。
また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。
作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

事前に職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「手がけた業務」「成果」「身に付けたスキル」などをすべて書き出します。
ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。
そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

アピールしたい経験や強みについては、「成果」をはじめ、「成果に至るまでのプロセスや独自の工夫」などまで簡潔に記しておくと、読み手が「入社後の活躍イメージ」を描きやすくなります。
特にアピールしたいポイントは、冒頭に100文字程度の「職務要約」を記載しておくといいでしょう。
一方、これから目指すポジションと関連が薄い経験・スキルについては、簡潔な記載にとどめます。

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。
書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。
冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【  】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。
例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字(担当顧客数/マネジメント対象メンバー数/プロジェクトの規模・期間など)
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字(売上実績/目標達成率など)
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど

近藤 良亮

新卒入社した大手人材系企業で法人営業に従事。外資系企業に転職してMRとして活動後、2016年に株式会社リクルートキャリア(現:リクルート)に入社。製造業やIT領域のコンサルタントとして、転職支援を行っている。

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