コスメ業界を牽引する超エグゼクティブのマッチング。転職意向のない状態から、キャリアの集大成となる転職を実現。
“GOOD AGENT AWARD 2020”特別賞

転職意向のないエグゼクティブを、ピンポイントでスカウトできた裏には、青盛氏の日頃の企業研究や情報収集、的確な推理と綿密な戦略があった。頓挫しかけていた新たな化粧品ブランドを強力に推進し、見事に立ち上げて販路を切り拓いた転職者の事例をご紹介する。

3カ月後には青盛氏はK社を誰よりも熟知していた

original engine. 代表取締役の青盛氏は、クライアントと深く関わって、1社に数多くの人材を紹介していくタイプのコンサルタントだ。たとえば、ただいま急成長中の化粧品メーカー・K社の部長以上の多くは、青盛氏の紹介した人材である。

青盛慶太氏

青盛氏は、K社経営者と出会ってから、毎日のように話し合って会社のビジョン・戦略・現状の理解を深めて、必要なポジションと人材要件を明確化していった。出会って1週間後には1人目の候補者を紹介し、次々に人材を推薦。部長以上の採用を矢継ぎ早に決めていったのだ。また、実は青盛氏はグローバルマーケティング会社の幹部も務めており、人材を紹介するだけでなく、プロモーションのアドバイスも行った。3カ月後には、青盛氏はK社を誰よりも熟知し、経営陣と厚い信頼関係で結ばれていた。K社の新たなブランドを展開するブランドマネジャー・Lさんを紹介したのはその頃である。

「当時、経営陣は新ブランドの立ち上げを構想していましたが、同社には前例のないカテゴリーだったために、社内にブランドマネジャーを担える人材がいませんでした。このままでは、新ブランドの企画は頓挫するだろうと思われました。私がご紹介すべきポジションだと確信し、適任者を探しました」(青盛氏)。

Lさんは現状に満足していないのではないかと推測した

青盛氏が転職サイトで発見したとき、Lさんは、ある小規模な化粧品ブランドの経営者だった。青盛氏は事前の情報収集でブランドをいくつもベンチマークしており、Lさんのプロフィールを見逃さなかった。外資系有名ブランドのブランドマネジャーなどを歴任した後、50代後半を迎えて最終的に経営者となっていた。K社の新ブランドのブランドマネジャーとして、これ以上ないほどの適任者だった。「しかし、Lさんはあくまでも顧問・副職希望で転職サイトに登録しており、転職意向はありませんでした。現在のブランドの経営者を続けながら、顧問あるいは副職として働き、化粧品業界の若手社員育成に力を尽くしたい、と考えていらっしゃったのです」(青盛氏)。

しかし、と青盛氏は考えた。「私の想像では、Lさんは現状に決して満足していないのではないか、と思われました。なぜなら、雇われ経営者であり、「拡大」ではなく出来上がったブランドの「維持」を求められているはず。常にストレッチな目標を掲げる外資系有名ブランドの厳しい環境をタフに生き抜き、要職を歴任してきた方には物足りないだろうと。きっと培ってきたスキル・ノウハウを活かし、成長拡大志向の強い新たなブランドの立ち上げにゼロからチャレンジしてみたいという気持ちがあるはずだ、と思いました」。青盛氏はそこまで推理した上で、K社経営者にLさんの存在を話し、スカウトの了承を得た。Lさんこそ、新ブランドのブランドマネジャーとして最適任者であり、現在のK社に欠かせない人材であることを説明したところ、経営者はすべて理解してくれたという。

周到に準備した上ではじめて、青盛氏はLさんに声をかけた。なお、今回の案件で、青盛氏はLさんしかスカウトしていない。ピンポイントのスカウトである。

「いまから自分史上最高のブランドを作りませんか?」

青盛氏のスカウティングのストーリーはすでにでき上がっており、初回面談から思いきりLさんの懐に飛び込んでいった。「いまから自分史上最高のブランドを作りませんか?」と呼びかけて、心に火をつけた。青盛氏の想像どおり、Lさんは今回の案件を前向きに検討し、面接を受けてくれた。2度の面接と会食面談を経て、スカウトから3カ月後にはK社に入社した。

青盛慶太氏

入社後、Lさんはブランドマネジャーとして、ご自身のノウハウをフルに活かしながら、頓挫しかけていた新ブランドを強力に推進していった。約半年後には新商品をリリースし、見事に新ブランドを立ち上げた。また、豊富な人脈を活用して、K社がこれまでまったく開拓できていなかった販路を自ら切り拓いた。まさに最高のブランドを作るべく奔走している。

実は全てが順調に進んだわけではなく、入社後、Lさんが新ブランドの立ち上げを躊躇した時期があったという。「私はクライアントに深く入り込むコンサルタントですから、入社前だけでなく、入社後に転職者のスイッチをあらためて押すこともよくあります。今回も、Lさんが悩んだ時期に、もう一度背中を押す役目を果たしました。入社がゴールではなく、入社後の活躍こそが最も大切なこと。入社後フォローも、私の仕事の一環です」(青盛氏)。

Lさん・K社・青盛氏の関係はずっと続いていく。

転職者・企業へのメッセージ

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青盛慶太氏

株式会社 original engine.

青盛慶太氏

代表取締役。大手半導体メーカー、人材広告系会社を経て、外資系IT企業で新卒・中途延べ約600名以上の採用面接・研修講師を担当。経営幹部特化型のヘッドハンターを経て、2016年12月にoriginal engine.を開業して現職。ベンチャー企業の取締役も兼務している。

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