「転職」による企業側のあらたな事業価値の創造・向上と、転職者の成長・市場価値の向上にお役に立ちたい。

まずは、企業側の採用背景、狙い、候補者に期待する使命、役割を詳細にインタビューします

私たちA・ヒューマンは、採用する企業側も新しい人材の参加によって、新たな価値を生み出すことができること、転職した方にとってもその方がこれまで以上の価値を創出し、その方自身のマーケットバリューも高めることができることを「転職」というイベントでお役に立ちたいと考えています。

そのためには、まずは、採用企業の採用の背景、狙い、組織構造、構成員、候補者に対する使命、役割、期待目標ついても、ヒヤリングすることはとても重要になります。

時には、企業内の社内ポリティクスについてもディスカッションをすることがあります。

髙い能力がある方でも改革を断行しようとした時に、社内政治や抵抗勢力によって、実現できないケースがあるためです。このようなケースはお互いにとって不幸なことです。

一方、候補者については、転職希望者のご経歴の他に候補者の方の心の奥底にある「想い」や「信念」を知ることがとても重要と考えています。スペックや経験のみを重視したマッチングは、短期的には成果が出ることが多いですが、長い目で見ると良い選択になりにくいからです。想いと信念のマッチングが、より幸せなキャリアを切り拓く第一歩となるのです。私たちにとっても、想いと信念のマッチングの積み重ねが、長期的にお付き合いできる方を増やしていく最善の道だと考えています。

ご自身の想いや信念を、初めからしっかり意識している方もいらっしゃいますが、私と面談する時点では、無意識に潜んでいるケースも少なくありません。そこで私は、面談の際、ほとんどこちらからは話さず、転職希望者の方に90%話していただくようにしています。話しやすい雰囲気をつくり、存分に本音を語っていただくなかから、その方の想いや信念を引き出し、意識の俎上に載せることを心がけています。ご自身の想いと信念が明確になれば、転職方針も自然と定まってくるものです。

また、当初想定していた企業には向かないと判断し、別の企業では実力を発揮できるかも知れないと考えれば、これまで取引のない別の会社にアプローチすることもします。

高橋英樹さん

海外経験人材と、若手・中堅戦略コンサルタントの求人が特に増えています

私は、戦略コンサルタントから転職支援の道に入って、現在10年目。戦略コンサルティングファームを中心に、M&Aアドバイザリー、政府系投資ファンド、PE投資ファンド、事業再生、投資先経営人材の領域を担当しています。

戦略コンサルティングファーム領域では、前職の業界知識と現職の知見・ノウハウを活かした実践的な転職支援を得意としています。具体的には、大別して3パターンの紹介をよく行います。

(1)若手転職希望者の場合/事業会社で経営企画・財務などに携わる20代~30代前半の戦略コンサルタント未経験者の方を、戦略コンサルティングファームに紹介します。

(2)中堅転職希望者の場合/20代後半~30代の戦略コンサルタント経験者の方を、戦略コンサルティングファームに紹介します。

(3)ベテラン転職希望者の場合/30代後半以降の戦略コンサルタント経験者で、事業会社の経営層に転身したい方を、事業会社、事業再生、投資ファンドなどに紹介します。

(1)(3)のキャリアチェンジを目指している方々には、想いや信念を踏まえた上で、ご自身の目標に対するマイルストーンを説明し、当初のご希望とは異なる選択肢を提示するといったことも行います。(3)の場合、最初は部長級のポジションで入社するケースが多く、転職した方が入社後、経営層に昇格することが紹介成功の一つの目安となります。無事に昇格されたことを耳にするときは、いつも嬉しい瞬間です。

現在の業界動向をごく簡単にご説明すると、(1)(2)は、各ファームとも幅広い分野で多くの人材を求めており、優秀な方は引く手あまたの状況です。(3)に関しては、大企業だけでなく、中小企業でも急速な海外展開が必要となってきているため、多くの事業会社が海外ビジネス経験の豊富な人材を必要としています。(ただし、この種の人材に関しては、戦略コンサルタントよりも、事業会社に在籍している方のほうが有利なケースが多いです。)

高橋英樹さん

投資ファンドなどの求人では、インタビューの際にきめ細かくイメージの共有を図っていきます

戦略コンサルティングファームとは違い、投資ファンドや事業再生などの求人は、ほとんどが社長級のポジションです。求める人材のスペックが事前に高いレベルで細かく決められている場合が多く、候補者が存在しないのではないかと感じるものがほとんどです。そこで求人側とインタビューをする際には、ときに著名な方などを例に出しながら、スペックの羅列だけでは分からない人物イメージをできるだけ具体的に擦りあわせておくことが肝要です。採用ポジションに求められる役割・使命、組織構造、時にはパワーバランス、社内政治などの人間関係などの理解を深めるために、その場で紙に図を描き、共有することもあります。このようにして、頭のなかに紹介したい転職希望者の顔が浮かぶまで、きめ細かくイメージの共有を図っていくのです。イメージが上手に共有できれば、インタビューの2~3日後には最初の候補者リストを送ることができます。

もちろん、投資ファンドや事業再生の求人でも、想いや信念を加味して、総合的に判断することは決して忘れません。むしろハイスペックの求人こそ、最終的には、求人側にも転職希望者にも想いと信念のマッチングが求められます。

高橋英樹さん

高橋英樹さん

高橋 英樹さん

株式会社A・ヒューマン 執行役員 金融/コンサルティング業界担当

外資系石油会社、戦略コンサルティングファームを経て、2006年10月にA・ヒューマン入社。以来、コンサルタントとして、戦略コンサルティングファームを中心に、M&Aアドバイザリー、政府系投資ファンド、PE投資ファンド、事業再生、投資先経営人材などの領域を担当している。

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