不動産×デジタルでイノベーションを起こす、デジタルエンジニアを募集

不動産テックでビジネスモデルのイノベーションに取り組む三井不動産。経済産業省と東京証券取引所による「攻めのIT経営銘柄2019」にも選定されるなど、その取り組みに注目が集まっている。その中核を担うITイノベーション部立ち上げの背景や具体的なプロジェクトのほか、三井不動産でデジタルエンジニアとして働く魅力について、執行役員 ITイノベーション部長の古田貴氏(上写真右)と転職者である開発グループ 技術副主事の長渕啓太氏に、担当ヘッドハンターの小谷野(上写真左)が話を伺った。

「攻めのIT」を目指して、ITイノベーション部がスタート
新たな価値やビジネスを創出するプロジェクトが目白押し

――それまでの情報システム部がITイノベーション部として再スタートしたのが2017年4月とのこと。その背景と、立ち上げに込めた想いについてお聞かせください。

古田:私が加わった11年前は、組織の規模は20名ほどで、当時のメンバーは社内のローテーションで配属されたITの素人が中心。問題は山積みでした。まずは、「守りのIT」の課題解決に注力し、その後、「攻めのIT」へのシフトを目指し、会社に提言をしていきました。2017年4月から「ITイノベーション部」に名前を変えて新たにスタートし、同時にITのプロフェッショナルであるIT技術職の採用活動を開始し今では60名規模へと拡大(事業人材、出向受入、事務系アシスタント等含む)。「デジタル・トランスフォーメーション」「働き方改革/ビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)」「アーキテクチャー推進化」の3つのミッションを持ち、三井不動産グループ全体を変革していく中核組織へと成長しました。

現在、三井不動産では、長期経営方針である「VISION 2025」の中の具体的な取り組み方針として、「テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーション」を全社の重要施策として位置付けています。デジタル(ICT)による顧客満足度のさらなる向上、新しいマーケット・新たな価値の創造、街・オフィス・住宅といった空間でのデータ蓄積と活用に向けて、これまでにないほど積極的な投資とプロジェクト推進を行っています。そうした取り組みが、経済産業省及び東京証券取引所による「攻めのIT経営銘柄2019」の選定にも繋がりました。

三井不動産のロゴ

――具体的にどのような事業変革や新規サービスが生まれているのでしょうか?

古田:ITイノベーション部全体で関わっているプロジェクトは、多数ありますので、いくつか代表的なものを紹介いたします。一つ目は商業施設事業での取り組みです。当社が展開する「ららぽーと」などの三井ショッピングパークと“繋がる”EC「&mall」。不動産会社がファッションやインテリアのネット通販に進出しています。もう一つ有名なところでは、オフィス事業との取り組みである「ワークスタイリング」。日本でトップクラスのシェアを誇るシェアオフィス・レンタルオフィスサービスです。利用者用アプリ(QRコード)を活用したワーカーの勤怠把握、スマートロックを活用した入退室管理などができます。さらにAIを活用したユーザー分析やマーケティングオートメーションなども導入し、ビジネス変革を進めています。

また最近は、海外の先進技術の導入も積極的に始まっています。例えば、ロボット活用研究の一つとして、ロジスティクス本部と連携し、ノルウェーのAutoStore AS社が開発した次世代型ロボット自動倉庫を導入。また、世界で初めて本格的なMaaSプラットフォームを構築した「ウィム」を展開するMaaS Global社へ資本参加し、当社が得意とするスマートシティ事業の進化に向けた取り組みを加速させています。こうした先進技術と三井不動産の持つアセットと掛け算することで、どんなバリューが生まれるのか、技術的な検討を行っていくのもデジタルエンジニアの業務の一つです。こうした新しい価値やビジネスを創造する魅力的なプロジェクトが沢山あります。

古田貴氏

AI、IoT、デジタルマーケティング、UX、データ解析、ロボットなど先端の技術を活かして、三井不動産グループのデジタル・トランスフォーメーションを牽引する

――デジタルエンジニアが三井不動産で働くメリットや面白さはどこにあるのでしょうか?

古田: まず当社のフィールドであり生活に直結した「街づくり」におけるデジタルの面白さです。「街」の中にあるオフィス、住まい、商業施設、ホテル・リゾート、ロジスティクスなど、広範な事業領域でのデジタル・トランスフォーメーションにチャレンジできるので飽きることがありません。

二つ目の魅力は、全社一丸となって推進できる強力な体制です。各事業のデジタル化を加速させるために、ITイノベーション部が「デジタル化推進」、経営企画部が「新事業開発」、ベンチャー共創事業部が「オープンイノベーション」と、3部門が連携しつつイノベーション・ハブの役割を担っています。例えば先進技術を検討するだけでなく、CVC(Corporate Venture Capital)等による出資を含めたベンチャー企業との共創や、新事業創出へと繋げることができるのです。それにIT投資水準もかなり高位です。

長渕:私自身が三井不動産を選んだのは、フロンティアとして活躍できるフィールドだからです。前職では自動車会社向けのコンサルティングを行っていましたが、自動車業界はデジタル・トランスフォーメーションが進んでいる分野。そこで細々としたアナリティクスをしてコンサルフィーをもらうよりも、ITが今後多くの可能性を持った不動産という成長分野で、しかも自社内から変革を起こしていきたかった。しかも、ここ数年で様々な分野から様々な人材が入社しており、面白いカルチャーが生まれていきそうな点も魅力でした。実は入社前は「財閥系でお堅い社風なのでは?」とも思っていましたが、経営陣との距離が近く、若手も積極的に発言する社風。社内のディスカッションも活発且つ前向きなので、労働の質も高まり、残業時間も大きく減りました。意思決定も非常に早く、仕事のしやすさを感じます。

――どのような方を求めていますか?また、将来どのようなキャリアを築いていけますか?

古田: 先ほどもお伝えした通り、事業と密接に連携した多種多様なプロジェクトがありますので、AI、IoT、デジタルマーケティング、UX、データ解析、ロボット、不動産テックなど、幅広いデジタルスキルが活かせる環境です。そしてITプロダクト・マネージャーとして、事業部門と協力し、技術の目利き~サービスの企画~開発マネジメント~サービス改良までの全てを担ってもらいます。また、先進技術のR&Dを目的とした海外出張も増えていますので、英語力のある方は活躍のフィールドが広がっていきます。各事業からデジタル人材が引っ張りだこになっていますから、事業部門に籍を置いて活躍してもらっている例もあります。

――最後に、読者に向けてメッセージをいただけたらと思います。

古田: 2019年3月期もおかげさまで最高益を達成しました。一方で既存の成功モデルにとらわれることなくチャレンジを続けており、今期も非常に積極的なIT投資を計画しています。今はまだ成果の出ていないプロジェクトも多数ありますが、まさに種まきの時期として、様々なことにゼロからチャレンジしていけるのは今だからこそ。この時期が一番面白いと思います。また、新生ITイノベーション部は、この数年間に入社してきたキャリア入社のメンバーが中心を担う組織であり、チーム体制はまだ未完成です。三井不動産の特徴を一言で言えば、「自由闊達」。年齢や年次に関係なく意見を発信していける環境がありますので、入社後すぐに活躍できる環境です。

長渕: また、企業のIT部門というと、単なるスタッフ部門で、ビジネスの本流ではないのではと思う方もいるかもしれませんが、むしろ事業と一緒に進めていく中核組織。デジタル・トランスフォーメーションへの会社の本気度を強く実感しますし、大きな達成感を感じながら仕事に取り組めます。ぜひ一緒に働きたいのは、フォワードシンキングな方。ともに新しい発想を出し合いながら、ビジネスを一緒に前に進めていけることを楽しみにしています。

長渕啓太氏

1987年新卒入社。事業開発を9年、法人営業を13年、IT部門を11年経験。2019年4月より執行役員に就任。

電機メーカーにてSE職として8年勤務し、自社開発パッケージの導入コンサルタントやCRMコンサルタント、自動車会社向けのデジタルトランスフォーション推進などを経験。2018年9月に、三井不動産に入社。

小谷野 進司氏

担当ヘッドハンターの目線

株式会社リクルートキャリア ハイキャリアコンサルタント 小谷野 進司氏

メガバンク及びメガバンク系シンクタンク・IT企業での法人営業、IT企画・開発を経て、2012年にリクルートキャリアに入社。IT領域を中心に製造、ヘルスケア、建設・不動産まで幅広い業界を担当するキャリアアドバイザーを務め、これまで500名以上の転職支援実績あり。現在はIT・デジタル領域を専任で担当するコンサルタントを務め、ベンチャーから大手企業までの、情報システム部門やデジタルサービス企画・開発、新規事業開発などの案件を中心に担当しています。

デジタルシフトの波が押し寄せる不動産業界
私が三井不動産をおすすめする3つの理由

●事業領域の広さと深さ、社会との繋がりの強さ
ビルから商業施設、住宅、ホテル、物流施設まで、三井不動産が対象とする事業領域は多岐にわたり、シェアオフィスや商業施設と連携したECモールなど、多様で身近なリアルな空間、場とテクノロジーの融合に関わることができます。また、一つ一つの不動産を点と点で見るだけでなく、「街づくり」の視界から社会を見ているのが、三井不動産の特徴。デジタル活用による、街づくり、スマートシティ実現というスケールとインパクトがあるミッションを通じ、社会との繋がりの強さ、社会への影響力の大きさをリアルに感じられるのは、他では味わえない三井不動産ならではの魅力ではないでしょうか。

●存在感ある攻めのIT組織
長期経営方針の柱に位置付けられている通り、社長をはじめ経営陣がデジタル・トランスフォーメーションに本気でコミットし、大規模なIT投資が計画され、ITイノベーション部の組織も拡大を続けています。「攻めのIT経営銘柄2019」に選定されたように、具体的な取り組みが進み、実績も出ている中で、会社内でのITイノベーション部の重要性や存在感はどんどん高まっています。事業部とのコラボレーション案件が急速に増加しており、各事業のイノベーションを加速させる機能として、なくてはならない存在となっています。攻めのITを展開し、IT組織の存在感が大きい環境をご希望される方には、ぜひおすすめしたい企業です。

●自由闊達で、任せてもらえるカルチャー
日本の歴史ある、総合ディベロッパーという立ち位置から、三井不動産に対して保守的で堅いイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、実態はそれとは大きく異なり「自由闊達」「やったことがないことを、やってみよう」の会社です。例えば、入社半年のキャリア入社者が、複数の海外スタートアップ案件を任され、アメリカからフランス、フィンランドまで海外を飛び回っていたり。同じく入社半年程度のキャリア入社者に、新本社への移転プロジェクトを任せてみたりと、とにかく任せてもらえるカルチャーが根付いています。ITイノベーション部には、SIerからコンサルティングファーム、事業会社、ネット企業まで、多種多様なバックグラウンド、志向を持った方がキャリア入社され、これから一緒に組織を作っていくフェーズにあります。またゼロからスタートする案件が多いため、大きな会社に居ながらスタートアップのような経験ができる、まさに今ジョインするのがおすすめの組織となっています。

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