クルマのサブスクは第一歩に過ぎない
私たちはトヨタの枠に囚われることなく、クルマの「新しい売り方」を創造し世界に広める
KINTOはどのような会社ですか?
2017年のあるとき、私はトヨタ自動車の豊田章男社長から、「自動車業界は今、100年に一度の大変革期を迎えている。それなのに、トヨタ自動車ができてから80年、クルマの販売方法はまったく変わっていない。だから新しい売り方を考えてもらえないか」とのミッションを与えられました。そこで私は、2018年1月にトヨタ自動車からトヨタファイナンシャルサービスへ移って新会社立ち上げの準備を始め、2019年1月に、住友三井オートサービスとの共同出資でKINTOを設立しました。ちなみに、KINTOの名付け親は豊田章男社長です。そこには、必要なときにすぐ現れて移動に使える「筋斗雲」のようなモビリティサービスを提供したい、という想いが込められています。
KINTOのミッションは「今までにない移動のよろこびを創造し、世界に広めること」、そして「クルマの新しい愛し方を拡張すること」です。2020年6月現在、日本ではクルマのサブスク「KINTO ONE」「KINTO FLEX」の2つのサービスを展開していますが、これは第一歩に過ぎません。私たちは、この2つに加えて、●カープールサービス「KINTO JOIN」、●カーシェアリングサービス「KINTO SHARE」、●ライドシェアリングサービス「KINTO RIDE」、●マルチモーダルサービス「KINTO GO」の全6サービスを、日本だけでなくグローバルで展開していきます。ヨーロッパでは、すでに先行してカーシェアリングサービスを行っています。
さらに私たちは、フードトラック事業を運営する「㈱ Mellow」にフードトラックをリース提供したり、キャンピングカーのシェアリング事業を運営する「Carstay ㈱」とパートナーシップを組んだりといったチャレンジも進めています。私たち自身が、クルマの新しい売り方・愛し方を開発するだけでなく、こうした協業によって、多種多様な可能性を追求していきたいと考えています。また当然ながら、今後はトヨタコネクティッドとの積極的な連携なども視野に入れています。

KINTOの目標はどこにあるのですか?
私たちの目標は、世界一の「モビリティサービスプロバイダー」になることです。夢物語ではなく、本気で世界一を見定めています。最終的には、モビリティサービスを全方位的に網羅し、全世界で提供して、クルマの販売方法をモデルチェンジすることを目指しています。正直に言って、このビジネスにグローバルでどの程度のニーズがあるのか把握できていないのですが、それでも私たちはとにかく前に進みます。これは、壮大なチャレンジなのです。
先に紹介した6サービス(KINTO ONE・KINTO FLEX・KINTO JOIN・KINTO SHARE・KINTO RIDE・KINTO GO)は、いずれも「ストレスフリー」のサービスです。クルマを選んで購入するのは、大きな費用と時間がかかり、面倒で気が重いものです。そこで、できるだけ気軽にクルマを使っていただこうとしているのが、サブスクやカーシェアリングなのです。近い将来、この6サービスを軌道に乗せたら、次は「カスタマーエクスペリエンス」を追求して、お客様がワクワクするサービスを生み出していく予定です。なぜなら、私たちが次の段階に進むには、お客様のストレスを減らすだけでなく、お客様にワクワクしていただく何かが必要だからです。その先にも、さらなる新たな可能性があるはずですが、全体像は私にも見えていません。
つまり、先の6サービスで完成、というわけではないのです。むしろ、まだまだ本当に始まったばかり、というのが実情です。
KINTOのこだわりは何ですか?
これはトヨタ自動車と共通するのですが、私たちの一番のキーワードは「お客様」です。お客様にとって良いものを創ることには、徹底的にこだわっています。

求める人材像はトヨタとはまったく異なる
「ベンチャー企業」でゼロからイチを生み出すことが得意な方を求めている
どのような方に、どういった活躍を望んでいますか?
まず明確にお伝えしたいのは、KINTOは、トヨタ自動車とは求める人材像がまったく異なる、ということです。私たちの組織文化は、ほとんどベンチャー企業と同じです。設立当初、社員が20~30名だった頃は、社長の私がサービスの価格設定から名刺のデザイン決定まで、すべて自分で行っていました。今では、さすがに細かなものは専門スタッフに任せています。ただ、社員が150名を超えた現在も、社長の意思決定が必要なときには、私が検討者の輪の中に入って、その場で決めるのが基本です。その際、「とりあえずやってみたら」と、ひとまずGOサインを出すことがよくあります。私が「やってみて、ダメなら止めたらいい」と思っているからです。また、細かなことについてはかなりの権限移譲を進めており、多くの社員が専門性を活かしながら、権限を持って働いています。
ですから、私たちが求めているのは、大企業で働きたい方々ではなく、「ベンチャー企業で働きたい」方々です。IT業界の用語で言えば、「モード2=攻めのIT」に対応できる人材を求めています。バグだらけでもいいから、とりあえずサービスやITシステムを立ち上げてみて、走りながら直したり改良したりしていくタイプのITエンジニアやWebディレクターを必要としているのです。企画系人材も同じで、お客様や周囲の反応を見ながら、臨機応変に対応し、積極的に変化できる方であれば、きっと楽しく働けます。実際、KINTOには、壮大なチャレンジをともに成功させたいという情熱を持った、ベンチャー気質の仲間がどんどん集ってきています。
トヨタ自動車との関係はどのようになっているのでしょうか?
トヨタ自動車は、私たちのことを「サービスの先行開発集団」と捉えており、収益よりもお客様にとってより良いサービスの提供を期待しています。つまり私たちは、新サービスを次々に立ち上げ、それを日本と世界に広めていくことを大いに期待されているのです。そのことだけに集中できる環境が整っています。
一方で、我々はKINTOブランドの認知率・サービス理解度・サービス利用意向にはこだわっています。現在、CMの影響もあって、KINTOブランドの認知率は着々と高まってきています。次の大きな課題は、お客様のサービス理解度をいかに高めるかにあります。
最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
普段から、社員の皆さんには「せっかくのチャンスなのだから、思いきって楽しみながら、新たな価値観・世界観を創っていこう!」と声をかけています。正直、このような機会に巡り合うのは、決して多くないと思うのです。今後入社する方にも、そうした場に飛び込んだ以上、全力を尽くしながら楽しんで働いていただきたい。それが私の切なる願いです。

KINTOの概要
KINTOはクルマの会社ではありません。今までにない移動のよろこびを創造する、モビリティの会社です。今、日本ではKINTO ONE、KINTO FLEXというサブスクリプションサービスを提供していますが、それはまだ私たちのやりたいことのほんの一部。これから世界中でその土地の文化に合わせて次々と新たなサービスを展開していきます。
- 創立:2019年1月
- 従業員数:162名(2020年8月現在)
- 資本金等:150億円
株式会社KINTO 代表取締役社長 小寺信也 氏1984年トヨタ自動車に入社。営業などの経験を積んだ後、経営企画部BR明日のトヨタ準備室主査、営業企画部中長期計画室室長、BR次世代環境車事業室室長、営業企画部部長、新興国企画部部長、常務役員、第2トヨタPresident、東アジア・オセアニア本部本部長などを歴任。「トヨタウェイ2001」策定プロジェクト、トヨタIMVプロジェクト、テスラとの共同開発プロジェクトなどを担当。2018年より、トヨタファイナンシャルサービス取締役上級副社長(現在も兼任)。2019年より現職。
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【東京/日本橋】海外向けプロダクトマネージャー(グローバルサービス開発)
年収:800万円~1,300万円
勤務地 東京 業種 IT・インターネット > インターネットサービス
IT・インターネット > デジタルマーケティング
メーカー > 自動車・自動車部品職種 IT技術職 > アプリケーションエンジニア(WEB・オープン系)
IT技術職 > フロントエンドエンジニア
IT技術職 > プロジェクトマネージャー(WEB・オープン系) -
【東京/日本橋】アプリエンジニア/プロジェクトマネージャー(グローバルサービス開発)
年収:800万円~1,300万円
勤務地 東京 業種 IT・インターネット > インターネットサービス
IT・インターネット > デジタルマーケティング
メーカー > 自動車・自動車部品職種 IT技術職 > アプリケーションエンジニア(WEB・オープン系)
IT技術職 > フロントエンドエンジニア
IT技術職 > プロジェクトマネージャー(WEB・オープン系) -
【東京/日本橋】データサイエンティスト/データアナリスト
年収:800万円~1,300万円
勤務地 東京 業種 IT・インターネット > インターネットサービス
IT・インターネット > デジタルマーケティング
メーカー > 自動車・自動車部品職種 IT技術職 > データサイエンティスト
IT技術職 > データベースエンジニア -
【名古屋】事業企画・サービス企画(グローバル/モビリティサービスの企画、運営)
年収:600万円~1,300万円
勤務地 愛知 業種 IT・インターネット > インターネットサービス
IT・インターネット > デジタルマーケティング
メーカー > 自動車・自動車部品職種 経営企画・事業企画 > 新規事業企画・立上げ
経営企画・事業企画 > 事業企画・統括
経営企画・事業企画 > 経営企画・戦略 -
担当ヘッドハンターの目線
森本暁良 氏株式会社リクルートキャリア ハイキャリアコンサルタント
2012年よりリクルートキャリアに入社。
●2012~2014年:東京にて・外資IT企業・大手IT企業担当を経験。社内表彰を3度獲得
●2014~2018年:東海におけるIT・Web領域の中途採用領域の立ち上げミッションを担い名古屋に配属。名古屋大手事業会社のIT求人、メーカー系IT企業、独立系大手IT企業の担当として、東海のIT採用全般を担当する。 ※この際、愛知県の大手事業会社の人事として、技術系採用の立ち上げのため、顧客に1年出向し、採用担当を経験。技術人材採用のプロフェッショナルとして、技術系採用プロジェクトの立ち上げを支援
●2019年4月より関西のハイキャリア領域の拡大に伴い、IT・Web求人かつ700万円以上の年収を想定する求人のリーダーとして、東名阪の大手事業会社のIT求人、Web事業会社、コンサルティング企業を網羅的に担当する。KINTOは「トヨタの外で自律的に行動するベンチャー企業」
そこで自由に活躍して、将来は部長や役員を目指していただきたいKINTOについて、転職希望者の皆さんの多くが勘違いされていることが2つあります。1つは「サブスクだけの会社」だという勘違いです。小寺様がお話しされているとおり、KINTOは決してサブスクだけの会社ではありません。あくまでも、世界一のモビリティサービスプロバイダーを目指している会社です。
もう1つは「トヨタの指令を実行する会社」だという勘違いです。実際は、小寺様をはじめとして、KINTOの皆さんがすべて自律的に考え、行動を起こしています。いわゆる「やらされ仕事」は大変少なく、自分たちが創りたいものをみなで創っていこうという姿勢に満ちあふれた組織です。小寺様がおっしゃっているとおり、実際に完全なベンチャー企業なのです。トヨタにとって極めて重要な戦略企業でありながら、トヨタの文化圏では決して実現できないことを行っているため、トヨタの外で活動しているのがKINTOです。
ですから、トヨタの安定を求めている方には決してお勧めできません。KINTOが最も求めているのは、ベンチャー企業の良さを最大限発揮できる方や、お客様に今までにないワクワクするサービスを提供したい、という熱意を持っている方です。KINTOは現在、自社採用を積極的に進めています。そのなかで自由に活躍し、近い将来、部長や役員を目指していただけるような方に入社していただけたら、私としても大変嬉しいです。