ビジネスを生み出すマインドが成長の源泉。ひとりひとりの挑戦をカタチにする風土とは?

日本国内におけるITソリューションをリードするCTC(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)。その自由闊達な社風や、挑戦を促進する風土はどのように生まれ、どのように事業や社員に影響しているのでしょうか。人材を最重要資本と位置づけ、理念や経営戦略と紐づけて、人材戦略を推し進めている人材戦略部の小澤部長に、CTCの挑戦を楽しむ文化の理由やその根底にある想い、具体的な事例についてお話を伺いました。

小澤 聡子 氏

新卒でゼネコンの人事部で勤務した後、2002年にCTC(旧CRC)に中途入社。人事部で幅広い業務を担当した後、経営企画部でガバナンスや重要会議体の運営、現場組織の管理部門で予算策定や予実管理など、様々な部署での経験を積む。2022年からは人材戦略部に在籍し、社員の採用や育成、キャリア形成、ダイバーシティ推進などに携わっている。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社が募集している求人はこちら

自らビジネスを生み出せるSIerとして。

── 小澤様は、2002年にCTCへ中途入社されましたが、CTCの特徴はどんなところにあるとお感じですか?

営業でもSEでも、自らビジネスを生み出したり、事業化できる点がCTCの大きな特徴だと思います。SIerはお客様が抱えている業務課題や経営課題の解決策として、システムを提案し、構築するのが役割。そのため、どうしても「解決思考」に偏りがちです。一方で、CTCは自ら新しい製品や技術を見つけ出し、それをお客様のためにシステム化することが、日常的に行われています。「挑戦」のマインドが、CTCの競争力を生み出す源泉ともなっているのです。

さらに、CTCには自らのアイディアを形にしやすい仕組みが整っています。グループ全体で1万人を超える大きな組織ですが、実際には各事業グループや本部が、まるでひとつの会社のように独立して機能しているんです。そのため、「これいいね」となったら、すぐに採用されるケースも多く、その事業グループにしかないプロダクトも存在します。CTCというひとつの企業でありながら、多彩な顔を持つ組織であるところも面白いと思います。

挑戦を後押しする風土は、自由な社風にあった。

── ひとりひとりに裁量権が任されているということですね。ところで、CTCには、「Challenging Tomorrow’s Changes 変わっていく。挑んでいく。」という企業理念が掲げられていますが、実際、浸透しているのでしょうか?

挑戦するマインドは、社員ひとりひとりに浸透していると感じますね。CTCでは理念が経営戦略や人材戦略などに紐づけられており、その挑戦を後押しする仕組みや風土が充実しているのもCTCの強みの一つだと感じています。そのため、「とにかくやってみる」「声をあげることをよしとする」文化があり、社員は新しい変化への挑戦をしながら、自律的に成長することができるのです。

もともと私は、ゼネコンという少し堅い業界にいたのですが、CTCに入社して驚いたのは、その自由な雰囲気。上司と部下の関係がフラットで、ほぼすべての人を役職ではなく「さん」づけで呼び合っています。そのためか、部署や立場を超えて、声をかけやすい雰囲気があるんです。例えば、突然、他部署の知らない方から「こういうことをやりたいのだけれど…」と相談をもちかけられることも珍しくありません。こうした垣根の低さが、コミュニケーションを活発にし、新しいアイディアや発想が生まれやすい環境をつくりあげていると感じます。

ひとりの声が、チームを、会社を、動かす。

── 具体的にどのような挑戦が生まれているのでしょうか。

例えば、数年前に開発されたとあるソリューションの場合。当時、コンビニをはじめとする小売業界を担当していたエンジニアが、お客様の要望を聞くなかで、電子決済に関するソリューションのアイディアを思いつきました。ただ、自分が属している部門が流通部門であったため、金融に関する知識やノウハウが不足していました。上司に相談し、金融を担当する部署と一緒になって、ソリューションを開発したんです。こうした業種業態を超えたコラボレーションによって、新しい価値をもつサービスを世の中に送り出すことができました。

また、社内の人事制度にも挑戦事例があります。30代のメンバーが中心になって企画した働き方に関する施策がいくつかカタチになったのです。正直、長年経験を積んできた立場からすると、心配な点もあったのですが、彼らの挑戦を見守ることにしました。結果、その制度が魅力となり、新たに仲間になってくれる人材が増えたのは大きな成果でした。

ほかにも、挑戦事例は日々、生まれています。例えば、提案力強化のために行われている社内コンペのケース。これは、会社のプラスになるような提案を本部長向けにするというもの。同じ部署のとあるメンバーは、ウェアラブルデバイスを活用し、日々の歩数を把握することで、健康意識をあげていく取り組みを実際に行いました。「おもしろそう」「いいね」となったら、即実現され、その成果が評価されれば全社的なプロジェクトに昇格することもあります。こうした過程で挑戦がカタチになり、それが広がっているのは、醍醐味がありますね。

挑戦しやすい風土が育むキャリアの広がりとは?

── 小澤様ご自身としても、社内で挑戦しやすい風土を感じたエピソードを是非教えてください。

私は2002年に入社して人事に配属された後、経営企画部でガバナンスや重要会議体の運営を担当し、さらに、フロント営業部門では予算策定や予実管理などを行いました。専門性も経験もない組織への異動であり、異動当初は過去の経験が活かせずに無力感を感じましたが、上司や同僚、部下に支えられながら与えられた役割を遂行していくなかで、多角的な視点が養われ、次の仕事に活かせる貴重な経験ができたと感じています。現在は人材戦略部に所属していますが、経営企画グループの一部門として経営戦略と密接に連動しています。だからこそ、社員が挑戦しやすい環境を構築する取り組みをより広い視点で進められるのだと感じています。

また、女性が少ないSIer業界において、女性社員比率を高めたり、女性管理職数を増やす取り組みもチャレンジングだと思います。取り組みはまだ、道半ばではありますが、2016年度に15%程度だった当社の女性社員比率は、2022年度には19%まで増加しています。

営業も、エンジニアも、コーポレート部門も。職種にとらわれず挑戦できる。

── CTCで働く社員の共通の特徴はありますか?

CTCで働く社員には、特定の職種にとらわれない柔軟な姿勢が共通してみられます。例えば、エンジニアでありながら、市場ニーズを察知して新しいサービスを企画したり、営業職でありながら技術に詳しい方がいたりと、枠にとらわれず、やりたいことに挑戦できるというのが面白いところですね。もちろん、自分の意思でキャリアを選べる制度もきちんと整えられています。例えば、営業から人事部への異動を希望し、現在は営業経験を活かして活躍している社員がいます。その方は、「現場経験を活かして、社員のニーズに合った制度をつくりたい」と自ら手をあげ、人事部門に異動しました。このように、みずから挑戦する意思を尊重し、それを後押しする制度が整っているのです。

そうした挑戦をたたえるための「CTC Group Award」や「Good Job表彰制度」も特徴的です。事業に大きなインパクトをもたらしたプロジェクトを表彰するだけでなく、働き方改革に挑んだ組織なども評価される仕組みがあり、個人や組織のチャレンジが表に出やすい文化が醸成されています。

自分のやりたいことを描ける人が、活躍する。

── CTCで活躍する人材は、どのような方ですか?

CTCで活躍するのは、与えられた仕事をこなすだけではなく、自主性やチャレンジ精神を持ち、明確な目標やビジョンを描ける方です。「製品に縛られず自由に提案したい」「技術力を磨きたい」「大規模システムで社会に貢献したい」などの漠然とした目標ももちろん大切ですが、「CTCでこう成長したい」「こんなプロジェクトを実現したい」といった具体的なビジョンを持つ方が、多くの成果を上げている印象です。

多様なバックグラウンドや経験をもつ人材を積極的に受け入れている当社――この多様性と自主性が、幅広い事業展開や会社全体の成長を支える原動力になっています。新たな視点や柔軟性、発想を持ち込んでくださる方の挑戦を、心からお待ちしています。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社が募集している求人はこちら

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。