ジェネリック医薬品のリーディングカンパニーとして健やかな未来を安定供給する

ジェネリック医薬品のリーディングカンパニーとして知られる沢井製薬株式会社。「なによりも患者さんのために」という信念のもと、ジェネリック医薬品の製造から販売までを担い、患者さんの経済的負担の軽減と国の医療費削減に貢献しています。今回は、同社において高品質な医薬品の安定供給を支える重要拠点である鹿島工場の製造部部長、田谷多代子氏に、工場の環境や仕事の魅力についてお話を伺いました。

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リーディングカンパニーとして、超高齢化社会の課題解決に貢献する

── まずは、沢井製薬さまの事業について教えてください。

沢井製薬は、ジェネリック医薬品のリーディングカンパニーです。半世紀以上にわたり、真心を込めた「サワイジェネリック」を通じて社会に貢献してきました。現在の日本は超高齢社会を迎え、ジェネリック医薬品に対するニーズは一層高まっています。医療費は年々増加し、2022年度には46兆円を超えました。このまま増加が続けば、国民皆保険制度の維持が困難になる恐れがあります。こうした社会情勢の中で、「患者さんの医療費の削減」や「国の医療費の削減」を実現する施策の一つとして注目されているのが、ジェネリック医薬品です。私たちは、「サワイジェネリック」の安定供給を通じて、これらの社会課題の解決に取り組んでいます。

── 鹿島工場のミッションについて教えてください。

私が所属する鹿島工場をはじめ、全国6カ所にある生産工場のミッションは、安定供給を支える中核拠点として生産キャパシティを拡大することです。社会課題の解決に直結する重要な役割を担っていると言っても過言ではありません。現在は、生産効率の向上を目的に、積極的な設備投資を行っています。たとえば、最新機器を導入し、製造ラインの自動化や省人化を進めることで、生産効率の改善、リスクの低減、コスト削減を実現してきました。さらに、人為的な誤りを防ぎ品質を高めるため、製造実行システムや品質試験情報管理システムの導入も積極的に推進しています。加えて、品質マネジメントシステムの高度化、データインテグリティの徹底、原薬から包装・出荷までのトレーサビリティ強化にも継続的に投資しています。このように、沢井製薬の生産体制を強化し、「サワイジェネリック」を安定的にお届けする役割を果たしているのです。

未経験から腰を据えて活躍できる環境をつくる

── 鹿島工場の仕事のやりがいについて教えてください。

私たちの仕事のやりがいは、患者さんの安心に直結しているという実感に尽きます。工場勤務と聞くと、患者さんというお客さまから距離があるように感じる方もいらっしゃるかもしれません。確かに直接的な接点は多くありませんが、鹿島工場では地域交流を兼ねて、定期的にボランティア清掃を実施しています。この活動にはSDGsへの貢献という目的がある一方で、沢井製薬の認知度向上という広報的な側面も含まれています。地域の方から「沢井の薬を使っています」「いつも助かっています」といった声をいただくたびに、社会インフラを担っているのだと実感し、大きな励みとなりますね。
地域に根差した生産拠点だからこそ、こうした交流を通じて社会貢献を実感できるのだと思います。

また、社会インフラとしての責任を果たすためには、生産部門や品質管理部門など、各部署の連携が欠かせません。チームで協力してプロジェクトを進めていく点も、この仕事の大きな醍醐味です。「サワイジェネリック」の安定供給と生産数の向上は私たちの使命であり、その実現に向けて課題解決や改善活動に一丸となって取り組んでいます。さらに、個々のスキルを磨くうえでも非常に有意義な現場だと感じています。鹿島工場では、他の医薬品と比べ薬効の強い製品も取り扱っており、封じ込め技術や品質管理に高いスキルが求められます。つまり、鹿島工場で一人前とされる人材は、あらゆる製薬現場で活躍できる人材だと言っても過言ではありません。自己成長の観点から見ても、申し分のない環境だと自負しています。

── 貴社において、どのような人材を求めているのでしょうか。

私たちがまず大切にしているのは、「ルールを守り抜く姿勢」です。医薬品製造の現場では最も重要な要素ですが、決められたことをただなぞるだけではありません。その指示の背景にある品質や安全への意図を理解し、自ら考えて最適な行動を取れる方を歓迎しています。記録を正しく残し、異常や変化に気づいた際には立ち止まり、根拠を持って相談・報告することが何より大切です。また、疑問を放置せず、上司や生産部門・品質部門など周囲を巻き込みながら改善に挑戦できる姿勢も重視しています。食品や製薬などでクリーンルームの経験がある方はイメージしやすいかもしれませんが、“患者さんに貢献したい”という意欲があれば、未経験の方でも十分に活躍できる環境です。

── 育成・成長支援について教えてください。

鹿島工場は、未経験から腰を据えて成長できる環境を整えています。入社後は一人ひとりに指導員が付き、半年から1年を目安に「一人立ち」できるよう手厚くサポートしますので、未経験の方でも安心して取り組んでいただけます。また、階層別研修などの研修も充実しており、段階を踏んで着実にキャリアを築ける環境です。さらに、約200種類に及ぶ公開研修(オープンスクール)や通信教育講座もご用意しており、一人ひとりの目指すキャリアに応じて自由に選択し受講できます。このように、製造工場といっても本社と遜色のないサポート環境を整えていますので、工程管理や品質管理職など、多様なキャリアを築くことができます。

「家族ごと定住したい」と思える工場を目指して

── 福利厚生やワークライフバランスについて教えてください。

当社は、「なによりも患者さんのために」という企業理念を大切にしています。その理念を実現するためには、社員一人ひとりが「健康」で「安定」した生活を送れることが欠かせません。そこで、鹿島工場では安心して働き続けられるよう、さまざまな制度を整えています。

鹿島工場は茨城県神栖市にあり、車通勤が基本です。そのため、ガソリン代をはじめとした交通費に加え、車のメンテナンス費の一部を補助する制度を設けています。また、UターンやIターンなど転居を伴ってご入社いただく場合には、家賃の約7割を補助する借り上げ社宅制度もご利用いただけます。借り上げ住宅や職場の周辺にはスーパー・病院・学校・銀行などの生活インフラが整っており、安心して生活を始められる環境です。さらに、年間約6万円相当のポイントが支給されるカフェテリアプラン(選択型福利厚生制度)もご用意しています。自己啓発のための書籍購入や旅行など、ライフスタイルに合わせて自由に活用できます。平日は茨城でのびのびと働き、週末は都心へ出かけるなど、オンとオフを充実させた暮らし方も可能です。

── 仕事と育児の両立も可能でしょうか。

私たちは、社員一人ひとりのライフステージに合わせ、働きやすい職場環境づくりにも力を入れています。たとえば、出産時の育児休業制度では女性はもちろん、男性の育児休業取得も積極的に推進しています。さらに、お子さまが3歳に達するまでは1日最低4時間の勤務を選択できる「エンジェルフレックス制度」、小学3年生までは1日2時間まで勤務時間を短縮できる「キッズフレックス制度」など、社員とそのご家族の育児を応援する制度を整えています。こうしたサポート体制があることで、家族とともに地域に根を下ろし、安心して働き続ける社員も数多くいます。

サワイジェンダーアクションを推進し、誰もが自分らしく活躍できる職場へ

── サワイジェンダーアクションとはどのような取り組みですか。

「サワイジェンダーアクション」とは、社員一人ひとりの多様な可能性を尊重し合い、ジェンダー平等の実現を目指す全社的な取り組みです。工場勤務と聞くと、いまだに「男性が重労働を担っている」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし実際には、製薬工場は男女の区別なく活躍できる職場です。医薬品を取り扱うためクリーンな環境が整っていることはもちろん、DXによる省人化も進んでいます。パッケージングなど、繊細さが求められる領域も多く、むしろ女性の強みが発揮されやすい職場です。

また、鹿島工場では、女性社員同士が気軽に相談できる風土づくりにも注力してきました。たとえば、アンケート調査によるエンゲージメントの確認や、モデル社員に相談できるワークショップを定期的に開催しています。その結果、前段でも触れたように、育児休暇を気兼ねなく利用する社員が増えてきました。さらに、社長や本部長が工場に足を運び、従業員の声を直接聞く機会を設けるなど、社員の声を基に会社をより良くしていく文化が着実に根付きつつあります。

── 最後に今後の展望を教えてください。

これまでもサワイジェネリックの安定的な生産と生産量の向上をミッションに取り組んできました。工場を立ち上げて10年、人口減少社会を見据えて、さらなる自動化・省人化に取り組み、再現性と効率を高め、より信頼性の高い工場を目指します。私個人としては管理職の育成に力を入れたいと考えています。どんなに自動化が進んだとしても、生産機器やシステムを扱うのは、私たち社員一人ひとりであることに変わりはないからです。むしろ、一人ひとりの個性や創造性が求められる時代が来ると思います。今まで以上に多様な可能性を活かせる文化づくりを推進してまいります。

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