
ITサービスで企業の成長を継続的に支援することをミッションに掲げ、「楽楽精算」「楽楽明細」などのクラウド型ソリューションを提供する株式会社ラクス。「働きがいのある会社」ランキング ベスト100に7年連続で選出される同社の魅力とは?事業部門直下の事業人事組織(HRBP)を立ち上げ、事業成長を人事の側面から支える白尾氏にお話を伺いました。(記事内容は、12月インタビュー時点での情報です。)
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| 年収 | 468~715 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ラクス |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | Webサービス法人営業 |
| 年収 | 464~630 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ラクス |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | IT/通信製品法人営業 Webサービス法人営業 |
| 年収 | 1000~1200 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ラクス |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | カスタマーサクセスマネージャー |
| 年収 | 549~768 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ラクス |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | マーケティング戦略企画 |
目次
白尾 瑞希
株式会社ラクス
事業管理統括部 事業人事部 部長
大手インターネット関連企業で採用、人材開発、海外人事、美容関連事業の営業企画など多岐にわたる業務を経験。2022年4月に株式会社ラクスに入社し、事業部門直下の人事組織(HRBP)の立ち上げを担い、事業部門を横断する育成の仕組み構築や新卒採用体制の確立に尽力。入社後、第二子を出産し、現在は12歳・1歳のふたりの子どもを育てるワーキングマザーとして、仕事と育児を両立。
組織の拡大がもたらしたキャリアパスの変化とは?
―創業から24年経ったいま、組織としてどのような変化が起こっているのでしょうか。
ラクスは、創業から現在に至るまで右肩上がりに成長を続けており、2019年度以降、売上成長率(CAGR)は年平均30%以上といまなお急成長期にあります。そうした成長を支えるために、人材を積極的に採用。2020年にグループ全体で1,044名だった社員数は、2024年に2,561名と2倍以上となりました。
通常、SaaS業界では営業活動を効率的に行い生産性を高めるため、分業体制をとることが一般的です。
当社も各プロダクトにおいて、製品企画からマーケティング、営業、カスタマーサクセスと分業体制が進み、一人ひとりが担当領域において専門性を高め昇格を目指すキャリアが一般的でした。
しかし近年、お客様が抱える業務課題のさらなる解決にむけ、新規事業の立ち上げやプロダクトを横断する組織、戦略的なポジションの誕生など、キャリアの可能性が多様に拡がってきています。
例えば、現場で実行部隊を担っていた方が戦略的なポジションにシフトする、中小企業をターゲットに営業をしていた方が大手企業を担当する、成功している事業での勝ちパターンを他の領域に横展開する、など異動や組織横断的なプロジェクトへの参画を通して、幅の広い複線型の経験を積むことができるようになりました。
また、規模の拡大に伴って部長や統括部長など、マネジメントポジションが数多く生まれているのも特徴的な変化です。このようにマネジメント層にとっても、ひとつの専門分野でキャリアを積むだけでなく、複数の領域や職種を経験しながら、ある領域での成功体験を他のプロダクトや職種で活かすことができる柔軟なキャリアパスが実現できるようになりました。

評価軸を合わせるために、管理職が膝をつきあわせて議論。
―多様なキャリアを推し進めるために、人事の側面からどのような施策を講じているのでしょうか?
改めて力を入れているのが 「コンピテンシー評価の浸透」と「納得感のある評価プロセス」です。
ラクスでは、ここ数年で社員数が大幅に増加し、外部から採用した管理職も多数加わっています。そのため、ラクス独自の評価基準を共有し、それに基づいてメンバーの育成や評価を行うことが重要な課題となっていました。
当社では、定量的なパフォーマンス評価に加え、定性のコンピテンシー評価を組み合わせて、どの職種・業務においても公平な評価を目指しています。このコンピテンシー評価は、思考力や行動力といった項目について、等級ごとに求める要素を定義していますが、これだけでは定性評価をする上で解釈が異なってしまうこともあります。
そこで、この評価基準の目線 をそろえるため、管理職が集まり丁寧に議論をしています。例えば、Aさんを評価する場合、「具体的にどのような行動がA評価に該当するのか」、具体的な行動レベルを例示しながら、時間をかけて基準を細かくすり合わせています。これは一見、「デジタル化」や「効率化」を掲げる企業にそぐわない地道な取り組みに思えるかもしれません。しかし、こうした話し合いを通じて共通認識を築くことで、現場への評価が統一され、社員のやりがいや信頼感を育むことができると考えています。

公平なキャリア機会を誰もが得られるように。
―他にどのような施策を講じているのですか?
幅広くキャリア機会を提供するため、「社内公募制度」を導入しています。四半期ごとに公募を実施し、過去2年間で約45名が異動を実現しました。マーケティングから広報、営業からM&A部門への転身など挑戦的な事例も多数あり、社員が自らの可能性を広げる場として定着しています。
配属されたプロダクトや職種を深める直線的なキャリアはイメージしやすいものの、組織全体が大きくなると他部署が見えづらくなり、複線的なキャリアのイメージはつけづらくなってしまいます。そこで、2週間に一度社内報でロールモデルとなる社員のキャリアパスや経験談をインタビュー形式で紹介しています。多様な経歴や考え方を示すことで、社員が社内でどんなキャリアを形成していきたいかを考えるきっかけを提供しています。
ライフイベントの影響で新たな挑戦に対して慎重になりがちな女性社員向けには、女性ロールモデルを紹介するオンライン座談会を開催しています。この座談会では、ライフヒストリーや壁を乗り越えた経験談をシェアし、気軽にキャリアの可能性を感じてもらえる場を提供しています。このほか、従来から実施している上司や部下との1on1などの取り組みを通じて、社員一人ひとりが成長し続ける環境を作り上げています。
事業の成長に直結するラクスのカルチャー。
―文化や風土が事業の成長にも関わっているようですが、ラクスのカルチャーの特徴について教えてください。
ラクスには、創業以来、大切にしてきた価値観(思考の特徴)を言語化した「ユニークネス※1」と行動指針として掲げる「リーダーシッププリンシプル※2」という象徴的なカルチャーがあります。これらは先の「コンピテンシー評価」にも密接に紐づいており、人事評価の基準になっています。
例えば、社員を表彰するアワードでも、ハイパフォーマーというだけではなく、ユニークネスやリーダーシッププリンシプルを実践している人が選ばれます。また、こうしたカルチャーをすみずみまで浸透させるため、事業本部長が全国約80カ所ある各課を回って、事業方針の意図や、それがラクスのユニークネスとどう繋がっているか、日々の業務にどう接続したらよいかなど、社員の疑問に答える座談会を実施しています。急成長期にあっても、「血を通わせること」を重視して丁寧にコミュニケーションをしています。そうすることで、社内では自然にこれらの共通言語が使われるようになりました。職種や部門を超えて同じフレームで話せるばかりではなく、日々の行動や業務に落とし込まれています。こういったカルチャーの浸透が、市場環境の変化に対応し成長を継続できる原動力となっているのです。
※1.ユニークネスは、「ゴールオリエンテッド」「着実な継続」「誠実な合理性」、そして再現性を担保するための「不確実性の排除」の4項目。
※2.リーダーシッププリンシプルは、「自分自身の会社だと思う」「全体最適視点をもつ」など11項目で、ビジネスパーソンとして当たり前とも言える規範をあえて言語化して、社員に実践を求めている。

事業計画に沿って戦略的に組織をつくる、難しさと面白さ。
―白尾様がラクスに入社しようと思った理由を教えていただけますか?
私は、もともとインターネット関連事業を手掛ける会社で、長年人事を経験してきました。採用や人材開発、グローバル対応など幅広く携わり、その後事業企画にも挑戦しました。そうした事業の視点と人事の経験を併せ持つキャリアを築きたいと思い、次のステップを考え始めたのです。
前職は大きな組織だったので、より成長途上でスピード感のある中規模の企業で自分の力を試したいと考えました。そして、1,000人規模の会社で人事の専門性を活かしながら、事業成長に貢献したいと思って探していたところ、ラクスと出会ったのです。当時、ラクスはHRBP(事業人事)の立ち上げを検討しており、自分のやりたいこととぴったりと一致していたんです。
私が入社してから2年半でラクスの事業部門の従業員数も倍増しました。このスピード感は、自分が求めていたもので大きなやりがいを感じています。一方、人事の成果は短期間では目に見えにくいものです。ラクスでは、事業の成長や戦略に基づいて「今、組織として何をすべきか」を逆算しながら取り組むので、未来への貢献を実感できます。現中期経営計画や次期計画を見据え、戦略的に組織を作っていく難しさと面白さがあります。それが一番のやりがいです。
さらなる市場開拓に挑む、ラクスの戦略。
―近年、拠点の拡大にも注力されているようですね。
はい。当社の製品は、これまで都市圏を中心としたお客様に多く引き合いをいただいてきました。札幌から福岡まで幅広く拠点を拡充することで、対面でのコミュニケーションを通して、各地のお客様に安心してご相談いただける体制の構築を進めています。
少人数の営業チームがエリアごとに密に情報交換を行い、複数のプロダクトを組み合わせて提案するなど、広範囲の役割を担える環境のため、一人ひとりがキャリアの幅を広げる機会となっています。

グローバル市場への挑戦とこれからのラクス。
―今後の目標について教えてください。
今後、ラクスは海外に向けて新たなチャレンジに取り組んでいきます。すでにインドネシアの企業への出資を行っており、ラクスの中長期的な成長を考えると海外市場への進出が鍵となっています。それに伴って、キャリアパスもさらに多様化しています。この変化に富んだラクスで私たちと一緒に成長を楽しみませんか?

株式会社ラクスが募集している求人はこちら
| 年収 | 468~715 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ラクス |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | Webサービス法人営業 |
| 年収 | 464~630 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ラクス |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | IT/通信製品法人営業 Webサービス法人営業 |
| 年収 | 1000~1200 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ラクス |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | カスタマーサクセスマネージャー |
| 年収 | 549~768 万 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ラクス |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | マーケティング戦略企画 |
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。