
「21世紀、世界でもっとも読まれる物語を生み出す。」をビジョンに掲げ、デジタルエンターテインメントコンテンツを創出するtaskey株式会社。400万ダウンロードを超えるスマートフォン特化型のマンガ・ノベルアプリ『peep』の開発・運営をはじめ、原作シナリオの開発や、マンガやWebtoon(縦読みカラーマンガ)、の編集・制作を手がける自社スタジオ『taskey STUDIO』を展開しています。オリジナル作品の制作から書籍化・映像化まで、多角的に日本発のコンテンツを発信し、世界に挑戦する同社。今回は、自身も小説家として活躍し、代表作『監禁区域レベルX』がテレビアニメ化された経験を持つ、創業者・代表取締役CEOの大石弘務さん(クリエイター名:大石ロミー)に、これまでの歩み、事業の特徴やカルチャー、そして今後の展望について伺いました。
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| 年収 | 336~500 万 |
|---|---|
| 会社名 | taskey株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | ライター/編集 |
| 年収 | 336~500 万 |
|---|---|
| 会社名 | taskey株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | ライター/編集 |
| 年収 | 420~500 万 |
|---|---|
| 会社名 | taskey株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | その他出版/メディア/芸能/エンタメ専門職 Webサービス法人営業 |
| 年収 | 400~600 万 |
|---|---|
| 会社名 | taskey株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | 採用人事 人事企画/制度設計 |
目次
物語を届けることが、僕の原点だった。
── 大石さんのルーツや、創業のきっかけを教えてください。
スポーツよりも創作活動が好きな子どもでした。中学生の頃は、クラスの友だちに自作の小説を読んでほしくて、勝手にメールで配信していましたね。書くこと自体も好きでしたが、それ以上にうれしかったのは、読んだ人の反応が返ってくること。『次はどうなるの?』と聞かれるのが、たまらなく嬉しかった。生み出した物語を多くの人に届けたい――それが、今につながる原点なのかもしれません。
現在、僕はクリエイター(小説家)と経営者の二足のわらじを履いていますが、学生時代は「商売がしたい」という気持ちのほうが強かったです。そこで、「これからの時代はプログラミングだろう」と何気ない発想から起業を考えました。地元・熊本の大学に通いながらシステム開発の会社を立ち上げ、約1年間運営していました。大きなビジョンがあったわけではなく、ただ地元で自分の力で食べていきたいと思っていたんです。
転機となったのは、ある東京の起業家による講演会への参加でした。そこからのつながりでスタートアップという世界に触れ、資金を集めて世界に挑戦する企業が次々と生まれていることを知りました。当時、知り合った起業家の中には、今では誰もが知るサービスをつくった人もいましたね。そうした方々から刺激を受け、「せっかくやるなら、もっと大きな舞台で挑戦してみたい」と思うようになったのです。そして大学卒業後に上京し、2014年にtaskeyを創業しました。

21世紀、世界でもっとも読まれる物語を生み出す。
── 現在の事業内容と特徴について教えていただけますか。
taskeyの事業は、大きく「プラットフォーム事業」と「IP(知的財産)創出事業」の2つに分かれます。まず、スマートフォンアプリ『peep』は、コンテンツの発信基盤となるプラットフォームです。2017年に“チャット小説アプリ”としてスタートしたサービスですが、現在は、シネマノベル、Webtoon、マンガなど、多様な形でストーリーを届ける場へと進化しました。シネマノベルは、”読む映画”のような体験を目指し、BGMや効果音、映像的な演出を取り入れることで、スマホ時代の読者がより没入しやすい、新しいストーリー体験を提供しています。
もうひとつの柱が、『taskey STUDIO』によるIP創出事業です。僕たちは、単にマンガやWebtoonを制作するのではなく、「自社でIPを持つこと」を大切にしています。『taskey STUDIO』では、企画から制作までを一貫して手がける体制を構築し、これまでに3000以上のオリジナル作品を生み出してきました。
2つの事業を軸に、taskeyは、「21世紀、世界でもっとも読まれる物語を生み出す」ことを目指し、スマホに最適化されたエンターテインメントを創出しています。
── 『peep』というプラットフォームを持ちながら、自社でIPを生み出しているのは、貴社の特徴ですね。
はい、この2つの事業が密接に連携していることが、taskeyの大きな強みです。たとえば、『peep』での読者の反応をリアルタイムで分析し、そのデータをもとに『taskey STUDIO』でのストーリー開発に即座に活かすことができます。プラットフォームとIP事業の関係性でいうと、週刊誌のビジネスモデルに近いですね。週刊誌自体の収益化は難しくても、読者を集め、ファンを生み出すことでヒット作が誕生し、そこからIP展開が広がっていく。僕たちも『peep』を単なる収益媒体ではなく、ヒットを生み出す”発射台”として機能させることを意識しています。
また、taskeyのIPは『peep』だけでなく、さまざまな電子書籍アプリ・サービスでも配信されています。さらに、書籍化やアニメ化、実写のテレビドラマ化や映画化のオファーも増え、多様なメディア展開が進んでいます。これにより、生みだした作品が一つのプラットフォームにとどまらず、より多くのユーザーに届けられる仕組みを構築しています。

事業は神経衰弱。試行錯誤の先にたどり着いた、新たな可能性。
── 起業から今日に至るまでに、どんな苦労や転機がありましたか?
創業当初から、「日本のコンテンツをどうにかして海外へ届けたい」と考えていました。そこで、日本の小説を海外に届ける方法を模索し、2015年に投稿型小説SNS『taskey』を立ち上げました。日本の小説家が投稿し、不特定多数の翻訳家が自由に翻訳できる仕組みで、国内の作品を世界へ広げることを目的にしていました。しかし、小説家・翻訳家・読者のどこにフォーカスすべきかが定まらず、戦略が空回り。クリエイター登録数は1万人を超えたものの、グロースやマネタイズに苦戦を強いられました。
── そこから2017年の『peep』リリースにつながっていくわけですね。
そうですね、世の中の流れとしても、エンタメの軸足がスマートフォンに移る中で、縦書きの小説を読み続ける若年層が減っていくことは避けられないと感じていました。では、小説を書いているクリエイターが次に活躍できる場はどこか。模索する中でたどり着いたのが、チャットの中で物語が進み、活字をスムーズに読み進められる“チャット小説”フォーマットでした。それが『peep』の始まりです。
その後『peep』は、ユーザー数も売上も順調に伸びていきましたが、すぐに限界も感じるようになりました。どれだけ活字を読みやすくしても、“絵”のあるマンガとは、ユーザー数に圧倒的な差があったのです。そこで、「マンガやWebtoonでも勝負するべきでは?」と考えました。
正直、最初は迷いもありました。ずっと小説を軸にしてきたし、思い入れもある。本当にマンガへ踏み出すべきなのかと。ただ、僕たちのビジョンは「21世紀、世界でもっとも読まれる物語を生み出す」こと。そのビジョンに立ち戻り、媒体にこだわらず、物語やキャラクターを届ける最適なフォーマットを選ぶべきだと考えました。マンガやWebtoonは小説よりも圧倒的に制作コストがかかりますが、ちょうどそのタイミングで、アジア屈指の時価総額を誇るTencent(腾讯)グループとの資本業務提携が決定。資金を得たことで大きな挑戦に舵を切ることができました。
とはいえ、新たな事業の拡張は、社内の意思統一やチーム体制の変革が必要で、作るコンテンツ自体も変わるため、苦労も多かったですね。さらに最初のWebtoon作品は、こだわりを持って制作しており、完成までに1年以上を要し、収益が出ないまま投資を続ける日々が続きました。「本当にこの決断でよかったのか?」という不安を抱えながらも、信じて進むしかない……。この時が一番苦しかったかもしれません。それでも、無事に最初のヒット作品が生まれ、「選んだ方向性は間違っていなかった」と確信することができました。
社内ではよく「事業は神経衰弱みたいなもの」と話しています。仮説を立て、1枚ずつカードを開き、失敗を覚えて次に活かす。そして、ある瞬間に過去の試行錯誤がつながり、一気に加速する。当時もまさにその感覚でした。僕たちは試行錯誤を繰り返しながら“正解”を見つけ出し、事業を急速に拡大させてゆき、現在のtaskeyの形へと進化してきました。

「人」と「エンタメ」が好きな人が、活躍できる場所。
── 働く場所としてのtaskeyについてもお伺いさせてください。組織づくりにおいて大切にしているものは何ですか?
エンタメの世界では、ヒット作が生まれるまでに時間がかかることも多く、結果が出ない期間をどう乗り越えるかが重要になります。例えば、モーツァルトは生涯900曲以上作ったと言われていますが、世に知られているのはほんの一握り。天才でさえそうなのですから、僕たちもヒットを生むためには、粘り強く打席に立ち続けるしかありません。その過程で心が折れないよう、メンバーが安心して挑戦できる環境を作ることが、会社の役割だと思っています。だからこそ、taskeyは社内のコミュニケーションを大切にしています。
そのひとつとして、毎週金曜に開催しているのが「ウィンセッション」という全社ミーティング。各チームが一週間の成果を発表し、みんなで称え合う場です。マンガの原稿やWebtoonの制作過程を共有すると、チャット欄が“弾幕”のようにスタンプやコメントで埋まり、大きな盛り上がりを見せます。
また、ウィンセッションの後は、オフィスで食事を囲みながらメンバー同士が交流することもしばしば。時には、お酒を飲みながら雑談していたアイデアが、そのまま企画として動き出すこともあります。実際に「大石さんもたまには脚本を書いてくださいよ!」と若手編集者に言われたのをきっかけに、新たなマンガが誕生したケースもありました。今の時代、密なコミュニケーションの形には、いろいろな考え方があると思います。でも、人はもともと社会的な生き物です。誰かと深く関わりながら仕事をすることは、きっと幸せにもつながるし、結果的に良い成果が生まれている実感がありますね。
── taskeyでは、どのような人材を求めているのでしょうか?
僕たちが大切にしているのは、「オーナーシップ」「グリット」「ハートフル」という3つのバリューです。オーナーシップは、物事を“自分ごと”として捉える力。グリットは、最後までやり抜く姿勢。ハートフルは、人としての誠実さや温かな心。大前提、この3つの価値観に共感してくださる方を求めています。
加えて、必要なのは「好きなこと」への熱量です。
taskeyでは業界未経験から編集者として成長するメンバーも多く、なかには入社2年で副編集長になった例もあります。それを可能にしているのが、シナリオの作り方やマンガの構成、クリエイターとの向き合い方を座学とOJTで学び、早い段階から作品を担当できる環境です。また、個人のノウハウを共有し、「チームで勝つ」文化が根付いていることも成長を後押ししています。
もちろん、経験者も歓迎していますが、taskeyの編集者にはデジタルマーケティングの視点が不可欠で、従来の出版社とは異なる動き方も多く求められます。だからこそ、経験以上に重要なのは、熱量。自分の「好き」を深く理解し、面白さを追求できる。そして、新しいことを柔軟に吸収できる人こそが活躍できる場所だと考えています。

日本のエンタメ文化を、世界に、そして未来につなぐ。
── 今後の展望や、目指すところを教えていただけますか。
マンガ市場はデジタル化とともに成長を続け、2024年の国内市場は7,000億円を突破。そのうち電子コミックが7割を占めるまでに拡大しました。また、世界でもマンガ市場は広がり続けています。
この市場の広がりは、単なるビジネスチャンスではなく、作品が世界中の人に届く可能性の拡大でもあります。僕自身もそうですが、クリエイターにとって、生み出した作品がたくさんの人の目に触れることが何よりの喜びであり、それを通じて人とつながる体験こそが創作の原動力です。だからこそ、より広く作品を届けるために、スマートフォンに最適化されたコンテンツを追求し、グローバルNo.1を目指します。
それは決して、従来のアナログなエンタメを否定することではありません。日本が世界に誇る豊かな文化を築いてきた先人たちの意志を受け継ぎ、日本のエンタメを次世代へと正しくつなぐ。そんな「襷」のような存在となる使命を、僕たちは果たしていきたいと思っています。
── 最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。
もし、タイムスリップして、大手出版社の創業期に入社できるとしたら。しかも、希望する編集部に所属できるとしたらーー。あなたならどうしますか?
僕なら、迷わず挑戦します。いまのtaskeyに入社することは、大袈裟ではなくそれと同じくらい意味があることだと思っています。さらにtaskeyなら、世界を狙えるチャンスもある。あなたの熱意ある挑戦をお待ちしています。

taskey株式会社が募集している求人はこちら
| 年収 | 336~500 万 |
|---|---|
| 会社名 | taskey株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | ライター/編集 |
| 年収 | 336~500 万 |
|---|---|
| 会社名 | taskey株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | ライター/編集 |
| 年収 | 420~500 万 |
|---|---|
| 会社名 | taskey株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | その他出版/メディア/芸能/エンタメ専門職 Webサービス法人営業 |
| 年収 | 400~600 万 |
|---|---|
| 会社名 | taskey株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 |
| 職種 | 採用人事 人事企画/制度設計 |
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。