
近年、世界中で注目を集めている「暗号資産」。銀行や中央管理者を介さずに個人同士が直接取引ができる手段として、世界の金融市場で存在感を高めています。その黎明期から業界をリードし、日本における暗号資産の普及に寄与してきたのが、ビットバンク株式会社代表取締役社長CEO廣末紀之さん。日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)の理事、日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)の会長も務める廣末紀之さんは、なぜ暗号資産ビジネスに着目し、そこにどんな可能性を見出しているのでしょうか。
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| 年収 | 700~1100 万 |
|---|---|
| 会社名 | ビットバンク株式会社 |
| 勤務地 | 東京都品川区 |
| 職種 | 情報システム |
| 年収 | 500~900 万 |
|---|---|
| 会社名 | ビットバンク株式会社 |
| 勤務地 | 東京都品川区 |
| 職種 | セキュリティエンジニア |
| 年収 | 500~900 万 |
|---|---|
| 会社名 | ビットバンク株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 品川区 |
| 職種 | コンプライアンス |
| 年収 | 600~900 万 |
|---|---|
| 会社名 | ビットバンク株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 品川区 |
| 職種 | web/オープンSE |
巨大なトレンドの真ん中に身を置きたい
── 学生時代から起業を視野に入れていたそうですが、どんなキャリアを歩んでこられましたか?
バブル絶頂期の賑やかな頃で、学生時代は勉強よりもサークル活動など遊び中心の生活でした。 社会にも勢いがあり、若い実業家の方たちが活躍されていたので、将来的には自分も起業してみたいという想いがありました。そして、まずはビジネスに欠かせない金融の知識を身につけようと思い、新卒で野村證券に入社しました。時代が時代でしたから、寝る間も惜しんで働きました。自分は営業マンとして決して優秀ではないと思っていたので、とにかく量をこなして、結果的に同期500人の中で営業成績一位を獲ることもできました。
野村證券に在籍していた8年の間にインターネットというものが現れ、商用化されはじめました。今となっては当たり前の存在ですが、当時の衝撃はすごかったですよ。情報の発信・収集の常識が一変する。長らく続いた工業社会から、情報社会へと世の中が激変していく。そんな大きなうねりを自分なりに感じ取ったときに、やっぱりインターネット業界に飛び込まないとダメだろうと思ったのです。いろいろなご縁があって、現在のGMOインターネット(現 GMOインターネットグループ株式会社)に入社したのが1999年のことです。そこから7年ほどお世話になりました。大きなビジネスセグメントを任され、複数の会社の経営や多くの新規事業の立ち上げにも関わることができました。その中でインターネットビジネスの構造を理解し、事業のつくり方、会社のマネージメントの仕方なども身につけていきました。
── そうしていよいよ、ご自身でビジネスを手掛けられていくのでしょうか。
そうですね、振り返るといろんな挑戦をしてきました。野村證券時代に最も鍛えられたのは、「世の中の時流を読み解く力」だと思っています。政治や経済の状況、技術動向に幅広くアンテナを張り、企業や産業が今後どうなっていくかを見極めるのが仕事でしたから。インターネット業界に飛び込んだのも必然でした。証券マンの性分みたいなもので、自分がビジネスを手掛ける際にも、やるからには「ゲームチェンジが起こる業界で勝負したい」、「10年単位で産業が伸びていく大きなトレンドを掴まえたい」と思っていました。そんな中で注目したのが、リチウムイオンバッテリーの性能が急速に向上していたこと。そこから「将来的にモビリティが電気化していくのではないか?」と予見し、2008年に電気自動車の会社を立ち上げました。しかしこのときは、リーマンショックの波に抗えずに撤退することになります。そこで踏ん張って成功したのがテスラ社ですね。その後は事業を転換させ、次に目をつけたのがモビリティの通信化、カーシェアリングです。これも可能性の大きな分野でしたが、事業構造上、たくさんの駐車スペースが必要になる制約があり、やがてコインパーキングの大手企業が参入してくると、太刀打ちできませんでした。こうしてモビリティ事業は売却し、撤退することにしました。じゃあ次は何をやろうか、と探し続けているうちに出会ったのがビットコインでした。

世界の常識を変える「暗号資産」との出会い
── ビットコインのどんなところに可能性を感じられたのですか?
語りだすと長くなるのですが、インターネットが世に出てきたときと同じくらいの衝撃がありましたね。ビットコインという単語を知ったのは、世界中でブームが起こる少し前の、2012年頃でした。最初は「ネットによくあるマネー詐欺みたいなものかな?」という程度に捉えていました。しかし、少し調べてみると「ブロックチェーン」や「マイニング」といった、当時、私の知らない言葉がたくさん出てきました。長らく金融とITの世界で生きてきて、大体のことは分かるつもりでいましたが、ビットコインのことだけはよく分からない。がぜん興味が湧いて、本腰を入れて調べてみることにしました。当時は関連する文献もなく、唯一の情報源はレディットという、アメリカ版の2ちゃんねるのようなサイト。物好きが集まる掲示板に毎日かじりついていました。そうして、調査を始めて半年ほど経った頃、ようやくビットコインの全体構造が理解できたのです。非常に斬新で画期的な仕組みで動作しており、まさに、私が求めていたゲームチェンジを巻き起こす存在。「マネーのインターネット」だと確信するほどの衝撃でした。
分散コンピューティングの世界における難問の一つとして、「ビザンチン将軍問題」というものがあります。データの盗聴や改ざんができてしまうインターネットの世界において、どのようにデータの正しさを合意形成するのか、という問いです。従来のインターネットの世界では 、その実務的な解決が困難だったので、データの信頼性を確保するために、認証局などの中央機関を経由した情報のやり取りが行われてきました。しかしながら、ビットコインが登場し、その斬新な仕組みによって、これらの中央機関が不在でも、データの信頼性を証明できる方法を確立してしまった。それが暗号資産の正体です。ただ単に「お金の代わりになるもの」ではなく、この世界における「価値のやりとり」の常識が書き換わる、革命的な技術だと直感しました。

逆風の中に見出した勝機
── そこからは順調にビットコインの事業を拡大させていったのでしょうか。
残念ながら、そうはなりませんでした。暗号資産業界には、しばらく逆風の時代が続くことになります。2014年、かつて世界最大のビットコイン取引所マウントゴックス(Mt.GOX)からビットコイン流出事件が起こってしまったのです。これは、ビットコインそのものに原因があったのではなく、運営側の管理不足の問題でした。しかし、世間には「ビットコイン=怪しいもの」というイメージが広まってしまった。「このイメージで世の中の進歩が何年も遅れてしまう」と憤りを感じたのを覚えています。社会を豊かにするはずの技術が、誤って認識されたままではもったいない。この素晴らしい技術を正しく活用することが、必ず社会のためになる。そう考え、事件の直後にビットバンクを創業しました。
社会にとっては惜しいタイムロスが生まれてしまったわけですが、同時に、私たちのようなスタートアップ企業にはチャンスでもありました。今、世間の大半はビットコインを疑っているけれど、いずれ必ず価値が認められる日が来る。その間のタイムラグを利用して、虎視眈々と事業の土台を整えていきました。案の定、現在ではビットコインをはじめとする暗号資産の有用性が認められはじめ、すっかりメジャーな存在になっています。特にアメリカでは暗号資産を活用したETFなどの金融商品が生まれるなど、暗号資産の広がりを後押しする動きが活発になっているのです。
── メジャーな存在になった暗号資産市場において、ビットバンクが果たす役割や、強みはどんなものですか?
現在手がけている事業は、大きく分けるとB to CとB to Bの2軸あります。B to C事業は、いわゆる暗号資産取引所「bitbank」の運営。世の中に暗号資産を広めていくために、誰もが手軽に暗号資産を保有、取引できるプラットフォームを整備しています。B to B領域では、三井住友トラスト・ホールディングスと提携し、暗号資産含むデジタルアセットの保管管理(カストディ)事業として「日本デジタルアセットトラスト設立準備株式会社(JADAT)」を展開しています。暗号資産の世界における「信託銀行」のような役割を担うビジネスです。どちらにしても、誰かの大切な資産を預かる、責任の大きな事業ですよね。暗号資産事業ならではのセキュリティリスクとして、サイバー攻撃によりハッキング被害などの危険に、常にさらされています。ですから、暗号資産を扱う会社として何より大事なのは、厳重なセキュリティなのです。ここに、ビットバンクの強みがあります。
長らく続いた逆風の時代は、言い換えれば、暗号資産の業界自体に社会的信用がなかった時代です。そのため2018年には、暗号資産取引業者に対し、厳正な指導が入り、それに応えられなければ業務停止もやむなしという状況でした。その過程で淘汰されていった企業も少なくありません。ここを乗り越えて「暗号資産を安全にお預かりできる場所」をつくれたのが大きいです。創業以来、ハッキング被害ゼロを実現する信頼性の高いセキュリティ技術を培えたことが、大手信託銀行との提携事業にもつながっています。

新時代を見据えながら、地道に事業を広げていく
── これからの事業展望を教えてください。
1ヶ月先の動向も分からないような変化の激しい業界です。しかし、暗号資産の可能性に対する確信は変わりません。少しばかり未来的な話になりますが、近い将来「B to M」の時代がやって来ると睨んでいます。to B、to Cという枠組みは一般的ですが、「M」というのはMachine(マシーン)。いずれAIエージェントがお客様になるということです。それは言い換えれば、AI自身がお財布を持ち、経済活動を行う未来。そうなると、AI同士での取引も生まれてくるでしょう。
一つ分かりやすい例を挙げると、AIに「映画をつくってくれ」と依頼したとします。人間から依頼を受けたAI①がマネジメントの役割を担い、脚本が得意なAI②に発注し、音楽制作が得意なAI③に発注し、映像編集が得意なAI④に発注する、といった具合に、AI間で勝手に取引が行われるようになる。暗号資産は全てデジタルで完結できるためAIが主体となる新たな経済の基盤となるもの、つまりAIエージェントが決済手段として使うようになるのが、おそらく暗号資産なのです。
従来通りの人間世界の経済活動とは別軸で、AI世界の経済活動が営まれる。ここで、2つの世界のパイプを担うのが、私たちのような取引所の業態です。
少々飛躍した話になりましたが、いずれきっと来るそんな時代に向けて、人間社会に暗号資産を普及していきたいと考えています。まずは、現在取り組んでいるB to CとB to BのビジネスでNo.1になれるように、会社の認知拡大・取引拡大を地道にやっているところです。

すべての社員がハッピーになれる会社へ
── さらなる拡大に向けて、どのような組織づくりをされていますか?
勢いのある会社とは、社員がハッピーに働いている会社だと思います。もちろん、幸せの形はいろいろありますが、社会生活においては、日々の仕事が、お客様をはじめ関わる人々に喜ばれ、自身の能力が向上し、結果、経済的にも豊かになることですよね。仕事を頑張って収入を上げるのはもちろんですが、それ以上に大事なのが、経済や金融の知識を身につけて、自分自身で資産を築き上げていくことだと思います。当社では毎日10:00から朝会を行なっていて、その中で10分間、私から経営の話や世界の政治経済のニュースを紹介しています。「日経新聞を読まなくてもいいから、毎朝10分だけ僕の話を聞いてみてよ」という感じで(笑)。自分の頭で考え、世の中の流れを読み解く力を養ってほしいのです。おせっかいかもしれないけれど、社員一人ひとりがそういう感覚を持っている組織は強いですよ。それが活きているのかは分かりませんが、毎年開催している社内のビジネスアイデアソンでは優秀な提案も多く、実際に事業化したものもあります。アイデアソンは、上位3企画には賞金も出しています。あまり気構えず、社員発信で新しいものがどんどん生まれていく機運をつくりたいと思っています。
それから、強いこだわりを持っているのはフルリモート勤務。通勤時間の無駄をなくすことが幸福度に直結すると思うからです。コロナ収束後には「やっぱりオフィスは大事だよね」と揺り戻しもありましたけど、個人的にはまだノウハウが確立していないだけで、絶対にリモートでもやれると信じています。毎日150人ほどの社員が、ほぼ全員参加してくれている朝会だって、リモートだからこそできること。当社には全国各地に社員がいます。
── 最後に、ビットバンクが求めるのはどんな人材でしょうか。
会社は拡大期にありますので、エンジニアやセールス職からバックオフィスまで、すべての職種で積極採用中です。特に金融という業界柄、法務やコンプライアンス、リスク管理ポジションのニーズが高いですね。暗号資産は、そもそもが新しい概念ですから、その領域の経験者はなかなかいないと思います。経験者は大歓迎ですが、たとえ未経験であっても、この領域に興味のある方、ロマンを感じる方となら、ぜひ一緒に働きたいと思っています。
繰り返し語ってきましたが、暗号資産って面白いですよ。「ビットコインを運用すれば億万長者になれる」とか、そういう個人の利益の次元ではなく、社会や経済のあり方そのものを変え、人類全体を豊かにできる可能性を秘めています。この大きなトレンドのど真ん中で、一緒にトップを獲りにいきませんか?

ビットバンク株式会社が募集している求人はこちら
| 年収 | 700~1100 万 |
|---|---|
| 会社名 | ビットバンク株式会社 |
| 勤務地 | 東京都品川区 |
| 職種 | 情報システム |
| 年収 | 500~900 万 |
|---|---|
| 会社名 | ビットバンク株式会社 |
| 勤務地 | 東京都品川区 |
| 職種 | セキュリティエンジニア |
| 年収 | 500~900 万 |
|---|---|
| 会社名 | ビットバンク株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 品川区 |
| 職種 | コンプライアンス |
| 年収 | 600~900 万 |
|---|---|
| 会社名 | ビットバンク株式会社 |
| 勤務地 | 東京都 品川区 |
| 職種 | web/オープンSE |
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