先週の土曜の夜、即興劇を見てきました。
とても楽しくて、ひとしきり大笑いしたあと、ふと考えました。
コンサルタントが即興劇から学べることは何だろうか?と。
先週の土曜の夜、即興劇を見てきました。とても楽しくて、ひとしきり大笑いしたあと、ふと考えました。コンサルタントが即興劇から学べることは何だろうか?と。
最初は、この問いに対する答えは見つかりませんでした。結局、即興劇とは、話をその場で作り上げ、普通は“即興で演じ”観客を楽しませます。やらせの質疑応答があって筋書通りに議事が進む会議や、私がクライアントに行う型にはまった慣習的なプレゼンとは全く違います。
しかし即興劇について少しリサーチしてみて、コンサルタントが即興劇から学べることが7つあると感じました。
※参考資料
http://www.consultantsmind.com/2013/03/05/what-consultants-can-learn-from-improvisational-theater/
コンサルタントが即興劇から学べる7つのこと
練習を積む。
即興劇の俳優たちは練習を積みます。ゲームを通じ、本物の技を身に着けます。1つの寸劇の中で、彼らはドイツ人やスコットランド人、スウェーデン人やクリンゴン人、そしてオーストラリア人のアクセントをマネなければなりません。
コンサルタントが、エクセルのモデリングや聴衆の前で行うプレゼンの案を練り、そして「イエス…アンド」と相手を受け入れ、話を続ける練習を積んでいるのと何ら違いはありません。
人の話を聞く。
即興劇の俳優たちは、仲間が言ったことから話を発展させなければなりません。台本はありません。
コンサルタントはクライアントや同僚の話にもっと耳を傾けることができるはずです。ただ言葉を聞き流すだけではなく、具体的な意味をとらえるようにしましょう。彼らが“本当に”何を伝えていようとしているのか聞くように努力すべきです。
EQ(感情指数)を使う。
コンサルタントは肌で感じるよりも、思考することを優先させます。データをもとに仮説を立てるので、それは通常良いことですが、そのことが大きな制約にもなりかねません。私たちがアドバイスする相手は人間(そう、感情を持った人間)だということを忘れてはいけません。
その瞬間に集中する。
即興劇を演じる俳優には台本がありません。暗記しなければならいセリフもありません。全ては、その瞬間に委ねられています。
このことから学べることがあります。携帯をしまい、話している相手とアイコンタクトを取りましょう。相手の話を聞くことに集中し、どんな気の利いた反対意見を言おうかという考えを頭に巡らせるのを止めましょう。
ありのままの自分でいる。
これは意外と実現させるのが難しいと思います。コンサルタントは、プロとして尊敬を集め、頼りにされる人になることを目指しています。実際は、どんなに個性的でも、変わっていても、また退屈な人であっても、あるがままの自分を受け入れる必要があります。ありのままの自分でいましょう。
はまらない。
これは重要なポイントです。どんな案件にも答えが見つからないと思われる事態に遭遇する場面があります。それは進行を妨げる落とし穴やネックと言えます。こんな時は問題解決のために、仲間や助言者、役員レベルの責任者に助けを求める必要があります。あるコンサルタントが言ったように、「ただ前例にならい問題を解決しましょう」
聞き手のことを考える。
これはコンサルタントの業務全般に関わってくることです。eメールを書く。提案書を作る。電話をかける。プレゼンテーションの案を練る。聞き手のことを理解しましょう。
それでは、コンサルティングが即興劇と全く異なる点は何でしょうか?たくさんあるのですが…思い付いたことを3つ紹介します。
コンサルティングが即興劇と異なる3つのこと
話はでっち上げない。
これは当然のことですね。質問に対する答えが分からない場合は、知っているふりをしてはいけません。答えを知らないということを告げ、すぐに答えを探しましょう。
ミスは(絶対に)ある。
即興劇で大切なことは、前の人が演じた“お決まりのギャグ”は使わず、創作し続けることです。ミスを犯すことはないと彼らは言います。コンサルティングに関して言えば、ミスは必ずあります。出来の悪いエクセルのモデルや準備不足のプレゼンテーション。クライアントへの情報提供が不十分であること。未熟なコンサルタントによる過失。様々な可能性が考えられます。プロジェクトマネージャーとして、万全の注意を払いましょう。
常に自分を律する。
コンサルタントは、クライアントの行動範囲内で過度に気を緩ませ、行動してしまうことがあります。コンサルタントは成果を上げるために解決策を提案する専門的な仕事であり、“素早い成果”をいくつか上げると自信過剰な状態に簡単に陥ってしまいます。
ある日、私たちはTGIフライデーズで、クライアントについて(悪いことも良いことも織り交ぜて)話していました。そろそろ帰ろうと席を立ちあがると、すぐ後ろの席にクライアントが数人いるではないですか!専門家としてあるまじき行為ですね。