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『求職者』と、『採用側の経営者』としての双方の経験を活かす。
私は大学院を修了し、中堅企業に就職しました。会社を変えていこう、もっと良くしていこうと残業も厭わず必死で働き、5年以上多くの提案を出し続けましたが、何ら変わらない会社の風土、組織に疑問を感じ退職。
当時はソフトウエアが米国で黎明期を迎えており、これからはソフトウエアの時代と考え、次の転職先としてITソフトウエア企業を選びました。平社員から課長、事業部長へと実績を出し続け約5年間で大きくキャリアアップした後、ヘッドハンティングを受け、何度かの転職の後、外資系企業日本法人の社長を2社経験。残念ながら2社とも欧州や他エリアの業績悪化から会社が買収され、買った会社から一方的な「解雇」を受けました。決して、きれいな職歴とは言えません。
2社目を解雇され、同じ日に解雇された部下たちに知り合いのエージェントを紹介し、彼らの再就職活動にも伴走しながら、改めて自分の人生を考えました。再度、外資系社長のオファーも受けましたが、次の仕事として選んだのが「キャリアコンサルタント」です。自らの求職者としての経験、そして経営者として人材を採用してきた経験の両方が活かせること。これまでの業界知識がそのまま生かせ、この仕事なら、外部の環境に左右されず(第3者からクビを宣告されることもなく)、自分の人生を自分で設計し生きていけると思ったからです。
求職者に転職のプロはいない。だからこそ、真のコンサルタントの伴走が必要。
キャリアコンサルタントになって18年、5000名以上の方と面談してきましたが、残念ながら多くの方は転職の準備ができていないまま、転職活動をしています。
自己紹介をお願いしても、時系列で書かれていることを話すだけで、求職者の良さが伝わってきません。それは当然なこと。なぜならば求職者で転職のプロはいないからです。プロになるには数多く転職し、経験を積む必要がありますが、多く経験すればするほど、求職者としての魅力がなくなり相手にされなくなるからです。だからこそ転職のプロをうまく活用し、単なる案件紹介だけでなく、真のコンサルティングを受け、しっかり準備していくことが成功にとっては必須なのです。
転職に際して重要なのは、『正しく自己を再認識し、なぜ転職するのか、どんな会社に入りたいのか?と言った転職のご自身の基準を明確にする』こと。
私は面談で、求職者がどんな人物なのか、得意分野や能力、仕事をするうえで何を喜びにしてきたかなど質問しながら、求職者が忘れている、重要と認識していない能力などを整理していく『人生の棚卸』を行っています。本来は求職者ご自身で棚卸ができれば良いのですが、自分自身を客観的に見ることはかなり難しく、また、どのように整理してよいのか分からないと言うのがほとんどです。
その点コンサルタントは、毎日多くの求職者とお会いし、ケーススタディとしての数が桁違いの経験であり、客観的な視点を持っています。正しく自己認識すれば、面接官に短時間で自分自身のポイントを理解してもらい易くなり、何も準備をしない場合(実力の20-30%)に比べて真の能力の70%ぐらいまで表現できるようになり、採用内定に繋がりやすくなります。
企業が『この人がほしい!』と思うのは、その人に入社して活躍するイメージや成功期待感が持てるかどうか。その判断の材料になるのは職務経歴書と面接での自己表現です。職務経歴書と面接で、成功期待感を与えることができれば、転職は高い確率で成功します。私のコンサルティングでは、正しい自己認識をまず理解いていただき、それを表現する具体的な方法もお教えします。まずご自身に自己紹介を行ってもらい、その後に「私だったらどのように自己紹介するか」とインタビューで得た内容を再構成してお話し、どちらの自己紹介の方がご自身をしっかりと表しているか?とご本人に判断、理解していただきます。
自己認識がしっかりとできれば、それをドキュメントにどのように落とすかをお教えし、面接で話すべき内容など細かく指導していきます。加えて、求職者の転職ニーズにフィット感の高い企業を紹介していきますので、高い確率で内定へと結びつくのです。
私のコンサルティングを受け、ご自身で「ご認識を再確認すること」が成功へと繋がる。
私はプロとして転職活動をサポートしていますが、あくまで転職者ご自身の転職ですので、本人の努力なしでは、転職は成功しません。ご自身が自分自身と真剣に向き合い転職を成功させた一つの例として、H氏をご紹介しましょう。
20年以上にわたり情報システム部門で統合業務パッケージのスペシャリストとして活躍してきたH氏。海外も含む多くのプロジェクト経験があり、プロジェクトマネジメントのスキルも高い方ですが、社内の評価やポジションも低く何らかの問題を抱えておられ、部門全体の海外移転のため海外に赴任するか、または転職するかの岐路に立っていました。
私はクライアントであるA社の即戦力として活躍できる方だと直感しました。しかし、少しお話しするとコミュニケ―ション力に大きな課題があると感じ「今まで人間関係で損をしてきませんでしたか?」と切り込みました。驚かれるH氏に、私は「コミュニケーションを改善することで、明るい未来が待っている」とお伝えし、コミュニケーション力を高めていく方法を具体的に提案。H氏は日々実践していったところ、部下や家族から「最近明るくなった!何かいいことがあったのですか?」と周囲にもわかる変化が現れました。
それと同時に私はA社とのミーティングで人事本部長から採用計画全体の概要をヒアリングし、現在募集しているポジション以外に業務パッケージに精通した人材が必要となってくることを把握。本部長に対し、推薦状を添えて、A社の今後の成長のためにもH氏が何故即戦力になり得る人材なのかを直接伝えました。
私の熱意を感じとってくださったA社は、すぐ面接をセッティング。H氏は課題だったコミュニケーション力の改善で自信を持ち内定へ。当初、募集されていなかったマネージャーという新しいポジションがH氏のために作られました。「人間は意志さえあれば、変わることができる」と実感したというH氏。自分ではうすうす気が付いていてもどのようにして改善していってよいのか分からなかったポイントを私と一緒に克服していくことで、理想の転職を実現したのです。
「求職者の転職を成功に導くこと」これこそが、求職者だけでなくクライアントにとって最も大切なことなのです。私は求職者側、クライアント側、そして両者を繋ぐコンサルタントと三つの立場を自ら経験して、求職者がイキイキと働ける場所を推薦することが、WIN-WINの関係を築くことになると確信しています。自分の人生を真剣に考え、「コンサルタントと出会うことによって、人生の可能性をもっと広げたい!」と真のコンサルタントを求めている求職者と、是非お会いしたいと思っています。
株式会社エイドウィズ ファウンダ―&パートナー
竹氏 彰さん
コンピュータ業界において、ソフトウエアの営業・マーケティングの職を15年以上担い、外資系2社の日本法人の社長を歴任。コンサルタントに転身後は、18年間にわたり5000名以上の求職者と面談。『求職者と企業』という双方の立場を体験している人にしかできない、きめ細かいコンサルティングを行い、多くの求職者を転職の成功へと導いている。※東京大学 大学院 工学系修士卒 ※リクルート主催:AGENT FESTIVALにて、価値ある転職支援をしたエージェントを表彰するMVA(Most Valuable Agent)最優秀賞受賞2回、敢闘賞など受賞歴多数。