【2023年】自動車業界の転職市場は今後どうなる?

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自動車業界の2023年転職市場の求⼈・求職者の動きを、業界に精通した株式会社リクルートの人材領域で活躍するキャリアアドバイザーがレポートします。「2023年の転職市場や業界トレンドを知りたい」「納得感のある転職活動のために、採用動向を知っておきたい」という方はぜひご一読ください。

自動車業界の2023年転職市場の展望を一言でいうと

 

採用は活況。来期の量産に備え、採用ターゲットを広げての積極採用も。
求職者は働き方の柔軟性を重視し、所属企業の対応次第で転職に踏み切る方も。

【自動車業界編】転職市場 最新トレンド|リクルートダイレクトスカウト ビジネストレンドビュー

1.【自動車業界】業界・企業側の動き

ほぼ全ての企業で過去最大規模の採用をしていた前回に引き続き、採用は活況です。来期はEVのラインナップが一通り出そろうため、量産体制に入ると思われます。そのため、生産体制を強化するためにもターゲットを広げて採用を進めていくことになるでしょう。

今後の市場の変化、特に部品需要の変化に備え、各企業で新規事業に取り組み始めています。例えば、ベアリングの技術を自動車以外の新しい製品に生かす事業といった新規事業に関わるポジションの求人が出てきています。ただし、幅広いテーマの中で、任せられることが事業の具体化していく抽象度の高いポジションのため、採用の難易度は高い傾向にあります。

また、これまでメカニックに専念していた企業が、ソフトウェア人材を求める動きも強まっています。今までは外部から採用することがなかった役職者のポジションでの求人も出ており、変革期が来ている印象です。第二新卒採用は引き続き増加傾向にあります。求人は技術職から調達購買、他事務系も含めさまざまな職種で出ています。

異業種のITエンジニアを、MaaS(Mobility as a Service)とコネクテッド領域に携わってもらうために、採用するケースも増えてきました。人材の求心力を高めるために、少しずつ人事制度も変わってきており、一部の企業ではフルリモートの導入など、働き方についても変化が出てきています。

2.【自動車業界】求職者側の動き

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まってからしばらくたち、柔軟な働き方への対応は企業によって差が出ています。リモートワークなど、柔軟な働き方を継続しているケースもあれば、コロナ禍前の働き方に戻すケースもあり対応はさまざまです。一方で、求職者は柔軟な働き方を求めている傾向にあり、現在の働き方に違和感を覚え、転職を考えるというケースが多く見られます。メーカーだからできない、という理由では、もはや優秀な人材をリテンションすることはできなくなっていくでしょう。

また、業界内でも事業による投資の差が大きくなってきており、不安を感じた人が転職を進めるというケースも散見されます。投資領域へ転職したいという要望はありますが、各社似たような状況のため同業界×異分野での転職の難易度は高いようです。そのため、同業他社にこだわらず、自動車業界からスタートアップへの転職というように、これまでとは異なる事業で自らの知識や経験を生かすという例も出てきています。

<自動車業界の転職動向>

自動車業界 転職者数の推移

出所:リクルート『リクルートエージェント』転職決定者数の分析

戸田洋子

新卒で自動車メーカーの人事を経験。その後、リクルートキャリア(現リクルート)に入社し、マーケティング・経営企画、製造業の技術領域のキャリアアドバイザーを経て、現在は自動車業界を中心とした技術専門領域のコンサルタントに従事。

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