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【2022年】自動車業界の転職市場は今後どうなる?

自動車業界の2022年の転職市場の求⼈・求職者の動きを、業界に精通した株式会社リクルートの人材領域で活躍するキャリアアドバイザーがレポートします。「2022年の転職市場や業界トレンドを知りたい」「納得感のある転職活動のために、採用動向を知っておきたい」という方はぜひご一読ください。

自動車業界の2022年転職市場の展望を一言でいうと

カーボンニュートラルへの対応が急務。電動化の人材ニーズが逼迫し、第二新卒も採用。
大変革期において、個人も「求められる技術」のキャッチアップが重要。

1.【自動車業界】業界・企業側の動き

近年の採用のキーワードは「カーボンニュートラル」。電動化への注力を背景に、インバータ装置・バッテリー・蓄電関連のエンジニアの採用が引き続き活発。製造工程におけるCO2排出量削減への取り組みも急がれており、若手ポテンシャル層から管理職層まで幅広い採用が行われています。依然としてニーズが高いIT・ソフトウェアエンジニアをはじめ、電気エンジニア・機械エンジニア・電力品質管理・電池技術など、求人職種の幅が拡大。いずれも採用に苦戦している状態です。半導体不足への懸念は残るが、未来に向け、これらの採用は2022年も継続されるでしょう。

従来、自動車業界では1月~2月に中途採用活動が抑えめになり、4月に本格再開するのが通例でした。けれども最近は随時求人が出てきています。サプライヤーでも12月~1月にかけて採用活動をリスタートする動きがあります。OEMの加速に伴い、1月以降も数百名規模の求人が出てくると見込まれます。

2020年~2021年前半はなかなか機会がなかった若手層にも門戸が開かれつつあります。特に逼迫度が高い電動化領域に関しては、即戦力の採用が困難。「育成」を前提に、異業種の制御系機器など近しい分野での経験を持つ第二新卒まで採用対象を広げていくでしょう。

近年、自動車業界ではさまざまな異業種から人材を迎え入れています。そうした中途入社者の活躍・定着のための支援も重要な課題。各社、オンボーディング・育成など、新たな人事制度の導入へ動き出しています。
また、人事制度設計のみならず、組織改革・風土改革までを担う人材のニーズも生まれています。

2.【自動車業界】求職者側の動き

求職者は、自社の事業や投資状況を冷静に観察しています。そして、自社が「進んでいる領域」「遅れている領域」を見極めた方々は、次のキャリアの方向性を模索しています。「今、取り組んでいることは、自分がこの会社にいる間は実現しないだろう」―転職相談に訪れる方からはそんな声も聞こえてきます。

有望な領域を目指して転職を図るのも一つの手段ですが、「社内異動」という選択肢もあります。実際、大学時代にソフトウェアを学んだものの新卒入社後に別領域に配属された方が、自ら手を挙げてソフトの領域に異動した事例も見られました。自社で新たなキャリアを獲得できる可能性があるなら、その道を選ぶのも有効だと思われます。

盛衰が激しい自動車の技術領域においては、自身の技術やそのレベルについて観測を続け、市場価値を判断することが重要です。例えば、4年ほど前なら画像認識の経験があれば自動運転領域への転職が可能でしたが、今はそれだけでは価値を認められなくなってきています。技術ニーズは3年~4年スパンで変化していくので、常にアンテナを張っておくことをお勧めします。

業界の先行きを読み、求められる領域の技術を磨くことを意識してきた方々は、シニアになっても活躍の場を失っていません。技術者だけでなく、購買や営業なども同様です。注力する製品や市場の変化に応じ、当然、必要な知識は変わってきています。大きな変革期を迎えている自動車業界で今後もキャリアを積んでいくのであれば、「柔軟性」と「自己成長」を意識しておきたいものです。

<自動車業界の転職動向>

自動車業界出身者 転職者数推移

出所:リクルート『リクルートエージェント』転職決定者数の分析

戸田 洋子

新卒で自動車メーカーの人事を経験。
その後、リクルートキャリア(現リクルート)に入社し、マーケティング・経営企画、製造業の技術領域のキャリアアドバイザーを経て、現在は自動車業界を中心とした技術専門領域のコンサルタントに従事。