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転職するならいつがいい?狙い目の業界・職種とは?

「転職を検討しているが、実際に行動を起こすとすればどのタイミングがベストなのだろう」――そう悩む皆さんに、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏が「転職タイミング」を判断するヒント、そして今、狙い目の業種・職種について解説します。

【アドバイザー】

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野 友樹(あわの ともき)氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

中途採用が行われる時期・タイミングの傾向

中途採用の「時期・タイミング」には、大きく分けて次のようなパターンがあります。

【1】年間を通して募集を受け付け、随時選考を行う(通年採用)
【2】年度の採用計画に基づき、特定の期間に募集・選考を行う
【3】欠員補充や急ぎの増員など、突発的な人材ニーズが発生した際に募集・選考を行う

【1】年間を通して募集を受け付け、随時選考を行う(通年採用)

人材がいればいる分、受注ができ、売上アップにつながる「コンサルタント」「営業」「エンジニア」などの採用に多く見られる傾向です。

【2】年度の採用計画に基づき、特定の期間に募集・選考を行う

中堅~大手企業が中長期の事業戦略から人材戦略に落とし込み、その年に必要な人材を一定期間内で集める傾向があります。入社期日があらかじめ設定されているケースもあります。

ポイントは「期の変わり目」。例えば、新年度の体制づくりに向け、12月後半~3月にかけて「4月1日入社者」の募集・選考が行われます。また、上半期を踏まえて下半期の体制を整えるため、8月~10月にも採用が動きます。

また、新卒入社者の受け入れが落ち着いた5月のゴールデンウィーク明けに、中途採用をスタートさせる企業も多く見られます。

【3】欠員補充や急ぎの増員など、突発的な人材ニーズが発生した際に募集・選考を行う

時期を問わず、さまざまな職種・ポジションを対象に発生する求人です。突発的な人材ニーズによる募集のため、ピンポイントの経験を求めるケースが多いようです。

「欠員補充」目的の採用は、退職者が多く出る時期に増加します。ボーナスをもらって退職する人が多い6~7月、12~1月などです。また、年度の区切りで退職する人も多いため、2~3月にも欠員補充求人が動きます。

年代別の、転職に適したタイミング

各年代の転職について、一般的な傾向をお伝えします。もちろん、年齢に関わらず、経験・スキルを活かして転職に成功する方も多いので、転職市場の動向と、今の自身の「市場価値」を照らし合わせて、動く時期を検討することが大切です。

第二新卒(20代半ばまで)

ポテンシャルや成長意欲が評価され、未経験の業界・職種でも採用されやすい。

20代後半~30代前半

「経験を求める」求人と「ポテンシャルを評価する」求人、両方の選択肢がある時期。未経験の業界・職種も狙えるが、年を重ねるにつれて選択肢が狭まっていくため、キャリアチェンジを図るなら早めに行動を起こしたい。

30代後半

専門性が重視されるほか、マネジメント経験を求められるケースも増える。管理職経験やプロジェクトマネジメント経験を積んだ上で転職に臨むことで、選択肢が広がる可能性がある。

40代以上

ピンポイントの経験・スキルを求める求人が多くなる。ぴったりマッチする求人に出会えればすぐに決まることもあるが、そのタイミングがいつ来るかわからないため、長期スパンで情報収集を続けるのが得策。

狙い目の業界・職種はある?

近年、特に採用が活発化している求人トピックスをご紹介します。ニーズが高まっている分、経験者採用のハードルが上がっていることから、経験が浅い人や、未経験でも募集している仕事内容に近い経験を持つ人に門戸が開かれています。

採用が活発な業界・分野の一例

●DX(デジタルトランスフォーメーション)

数年前には一部の大手企業のみが取り組んでいたDXは、コロナ禍を機に一気に加速しました。
あらゆる業種の企業が、デジタルを活用した業務改革や新たなビジネスモデルの創出に取り組んでいます。DXを推進する事業会社、事業会社のDXを支援するコンサルティング会社、DXを実現するツールを開発・販売する会社などで採用が活発です。

「データサイエンティスト」「ITエンジニア」といったデジタル人材はもちろん、デジタルの専門家ではなくても、業務課題の分析・改善の経験を持つ人材、「仕組みづくり」ができる人材がDX推進担当として採用されるケースが見られます。

●SaaS、○○Tech

SaaS(Software as a Service/クラウドを通じて利用できるサービスやアプリケーション)分野が成長しており、さまざまな業種向けのサービスが展開されています。

また、既存の事業・業務にテクノロジーを導入して新たな価値を生み出す「○○Tech」分野も拡大。「FinTech(金融)」「HRTech(人材)」「EduTech(教育)」「PropTech(不動産)」など、それぞれの分野で強みを持つベンチャー企業、あるいは「○○Tech」に取り組む大手企業などで採用が活発です。

●SDGs、ESG

世界的に「SDGs(持続可能な開発目標)」「ESG/環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)」への意識が高まる中、これらを推進する部署を設ける企業も出てきています。関連分野の専門家やプロジェクトに携わった経験を持つ人材のニーズが高まっています。

特に注目を集めるテーマが「カーボンニュートラル」。「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、脱炭素社会の実現を目指す」という政府の宣言を受け、取り組みが加速しています。電気自動車(EV)開発に関わるエンジニアをはじめ、製造工程でのCO2排出量削減を担う化学系エンジニア、プラントエンジニアなどが求められています。
これらのエンジニアが、メーカー、あるいは金融機関などのSDGs推進部署に「企画職」として採用されるケースが増えています。

ニーズが高い職種の一例

●ITコンサルタント

あらゆる事業会社がDX推進に取り組んでいますが、「何から始めればいいかわからない」「DX人材を採用できない」などの理由からコンサルティングファームへの依頼が増えています。ITを強みとする総合コンサルティングファームでは1000人単位の大量採用を行っており、幅広い業界・職種から「論理的思考力」「課題分析・提案力」を持つ人材を迎え入れています。

●デジタル関連職

IT・Web・インフラなど、幅広い経験を持つエンジニアの採用ニーズは、高水準が続いています。特に、「データ解析」「クラウド」「UI/UX」「AI(人工知能)」といったキーワードに関連する経験者は引く手あまたとなっています。

●インサイドセールス/カスタマーサクセス

SaaS企業では、営業活動に携わる新しい職種のニーズが生まれています。見込み客に対して電話・メールなどでファーストアプローチを行う「インサイドセールス」や、既存顧客の満足度を高めて解約を防止するとともに目標達成を支援する「カスタマーサクセス」など。求人が増えており、幅広い人に門戸が開かれています。接客スキルを活かし、小売り・サービス業界などから転職する人も多く見られます。

●CFO/CHRO候補

テクノロジーを活用して新たなビジネスを展開するスタートアップ企業が増加。IPO(新規株式上場)を目指す企業では、資金調達や組織体制整備を図るため、ファイナンスや人事のスペシャリストを求めています。CFO(最高財務責任者)、CHRO(最高人事責任者)候補となる人材を迎えたいと考えています。

転職のタイミングは人それぞれ。まず転職エージェントに相談を

自身にとって、転職する、あるいは転職活動を始めるベストタイミングを見極めるのは難しいものです。まずは転職エージェントに相談し、「自身の市場価値」を確認してみてはいかがでしょうか。「今ならキャリアが高く評価され、選択肢が多い」「今の会社で○○の経験を積んでから動くほうがいい」など、転職時期を検討するヒントを得ることができます。

また、転職エージェントでは、「この会社は、今は求人を出していないが、○月頃から募集を開始する計画がある」「この会社は今、○○の事業戦略を詰めているので、固まり次第、採用が動く可能性が高い」など、企業の内情をつかんでいます。ホームページやニュースリリースなどではわからない企業の採用動向をいち早くキャッチすることができるでしょう。

特に40代以上となると、ピンポイントのマッチングとなるため、長期スパンで転職に臨む姿勢が大切です。チャンスをタイムリーにつかむためにも、情報入手ルートを多く持っておくのが得策です。その一つとして、転職エージェントとつながっておくといいでしょう。