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【2021年7~9月調査】コロナ禍の転職後の年収と転職市況は?

コロナ禍は、多くの業界・企業に、さまざまな変化をもたらしました。歓迎すべき変化もあれば、反対の変化も少なくありません。転職を検討している人にとっては、転職市場の動向も気になるところです。たとえば、実際いまの時期に転職した人たちの年収は、前職と比べて、どのように変化したのでしょうか。 先日株式会社リクルートが発表した2021年7-9月期の「転職時の賃金変動状況」調査によると、収入が1割以上増えた人の割合は30.5%という結果になりました。これは、調査を発表してから最も多い数字となっています。この記事では、調査全体の傾向と、業界別の動向をご紹介します。

<調査概要>2021年7-9月期 転職時の賃金変動状況
(コロナ禍前/2019年同期差:+1.2pt、前年同期差:+3.9pt)
※ 当統計の始点である2002年4-6月期以降の値として最高値。

 

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)が提供する転職支援サービス『リクルートエージェント』における2021年7-9月期の「転職時の賃金変動状況」を報告します。「転職時の賃金変動状況」では“転職者の賃金は転職前後でどのように変化しているのか”という点に着目し「前職と比べ賃金が明確に(1割以上)増加した転職者数の割合」の経年変化を観察していきます。

 

※ 前職(転職前)の賃金は時間外労働等の「変動する割増賃金」を含む一方、転職後の賃金にはそれらが含まれないため「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者数の割合」は実態よりも低めの値となる傾向があります。

※ 本文内では一般的な表現として「年収」と表現していますが、この調査は、税法上でいうところの「賃金(企業から支払われる金銭)」で算出しています。(税法上、たとえば給与には「現金以外のもの(ストックオプションや福利厚生など)も含まれる」とされますが、一般的な使われ方として、「年収」や「給与」は、ほぼ「賃金」に相当するという前提でご紹介します)

【全体傾向】新型コロナウイルスの感染拡大当初に大幅低下したものの、1年後には回復、さらに上昇

下記のグラフは、「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」の推移です。2002年からの経年推移をみると、リーマンショックのあった年に大きく水準を下げていますが、それ以降は、多少の凹凸はありつつも、ゆるやかに増加トレンドを描いていました。

しかしコロナの感染拡大が叫ばれはじめた2020年1-3月期を起点に再び大きく水準を切り下げました。けれども、その後、翌年2021年1-3月期には概ね感染拡大前の水準近くに回復。さらに今回の調査では、昨年を大幅に上回るだけでなく、過去最高だった30.1%を超える30.5%という結果になりました。つまり、転職決定者のうち、3割近くの人が、前職と比べ賃金が1割以上増加していることになります。これは、この統計調査をはじめた2002年4-6月期以来の最高値です。

では、次に職種ごとにトレンドを見ていきましょう。

【IT系エンジニア】大幅な伸長が続き、35%超と、過去最高値を更新

7-9月期の「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」は35.0%

職種別トレンド、まずはIT系エンジニア。7-9月期の「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」は35.0%となっています。これは、3人に1人以上が、賃金が1割以上、上回る転職決定を獲得したということ。IT系エンジニアは2019年以降は幾分減速感がみられていましたが、2021年7-9月期は前年同期差+3.9ptと、このところ大幅な伸長が続いており過去最高値を更新する結果となりました。こちらも、当統計の始点である2008年4-6月期以降の最高値です。

 

【機械・電気・化学エンジニア】コロナ禍前と比べても高水準、回復基調を維持

7-9月期の「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」は25.9%

機械・電気・化学エンジニアの職種では2019年以降、下落基調が続いていましたが、2020年10-12月期を底として、それ以降は反発を続け改善基調が見られます。今回の2021年7-9月期は、2年前同期差+1.1ptと、コロナ禍前と比べても高い水準となりました。

 

【営業職】コロナ禍以前より回復基調にあるものの、直近にはやや減速感

7-9月期の「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」は28.8%

営業職の7-9月期の「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」は28.8%となっています。新型コロナウイルスの感染が拡大を始めた2020年1-3月期を起点に大きく水準を切り下げていましたが、2021年1-3月期は、底を抜け、感染拡大前の水準を上回るなど、明るい兆しが見えてきました。今回、足元の2021年7-9月期では、コロナ禍前/2年前同期差△1.6ptと、幾分減速感がみられました。

 

【事務系専門職】2017年以降弱含みの推移ながら、今回は過去最高値を更新

7-9月期の「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」は29.3%

7-9月期の「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」は29.3%でした。事務系専門職は、2017年以降は幾分弱めの動きが続いていましたが、2021年4-6月期以降は改善基調が見られ、足元2021年7-9月期ではコロナ禍前/2年前同期差+2.4ptと、コロナ禍前の水準を超えただけでなく、過去最高値を更新する結果となりました(当統計の始点である2008年4-6月期以降の最高値)。

 

【接客・販売・店⻑・コールセンター】なんと4割以上もの転職決定者が1割以上の収入アップに

7-9月期の「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」は41.9%

接客・販売・店⻑・コールセンターの職種では、7-9月期の「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」は41.9%という高い水準になっています。
新型コロナウイルスの感染が拡大を始めた2020年1-3月期を起点に大きく水準を切り下げた後、2020年7-9月期を底として反発、以降は振れを伴いつつも改善基調を続けています。足元2021年7-9月期では、コロナ禍前/2年前同期差+3.0ptと、コロナ禍前の水準を超え、過去最高値を更新(当統計の始点である2008年4-6月期以降の最高値)しました。