日機装株式会社

創業以来、多様な分野でオンリーワン・ナンバーワン製品を創出
2006年にスタートした中期経営計画の遂行以来、全事業がさらに飛躍の時期を迎えている

日機装について、簡単に紹介してください。

私たち日機装は、創業以来、3事業領域で多岐にわたるビジネスを展開してきました。インダストリアル事業では、往復動ポンプ、無漏洩ノンシールポンプなどの工業用特殊ポンプ、火力・原子力発電所の水質調整装置など、コア技術の「流体制御技術」で日本初の製品を次々に開発し、オイル＆ガス、石油化学、浄水、製薬、食品などの業界でマーケットを開拓してきました。航空宇宙事業は、「炭素繊維強化複合材（CFRP）」を複雑形状に成形する高い技術力をもっているのが大きな特徴です。世界で初めて航空機部品にCFRPを採用した「逆噴射装置用カスケード」は、現在世界シェア90％以上を誇り、ボーイング社・エアバス社などの多くの民間航空機に使われています。メディカル事業では、日本で初めて「人工透析装置」を開発し、今も国内リーディングカンパニーであり続けています。

また、近年、世界最高出力の深紫外線LEDの量産化に成功し、新たに4つ目の事業を立ち上げました。深紫外線LEDは、空気や水の殺菌、樹脂硬化、医療用機器など多様な用途が期待されており、今後の展開が楽しみな事業です。

「お客様の解決困難な問題を、高付加価値の技術・製品で解決する」。これが私たちの真骨頂であり、創業以来変わらない姿勢です。他社が真似できない独創的な技術を実現し、多様な分野でオンリーワン・ナンバーワン製品を創出してきました。おかげさまで、航空宇宙事業の主要顧客である米国のSpirit AeroSystems, Inc.より、旺盛な航空機需要の中で、高品質、納期厳守を追求し、生産体制の整備、継続的な改善を実行する姿勢が認められ、最優秀サプライヤーとして「Supplier Of The Year」を2度（2014年と2016年）受賞するといった嬉しい成果も得ています。

なぜ今、このような多職種募集を行っているのですか。

2006年にスタートした中期経営計画の遂行以来、全事業が飛躍の時期を迎えています。コア技術を見直して、お客様の困ったことをどのように解決できるかを改めて分析し、事業を展開しています。例えば現在、メディカル事業では、人工透析装置に続く製品として、人工膵臓や手術用デバイスなどの新製品を打ち出しており、人工透析装置のトップメーカーから医療機器のトップメーカーへ変わろうとしています。また、航空宇宙事業では、ボーイング社・エアバス社の航空機メーカーに逆噴射装置用カスケードの技術を高く評価していただき、「J-Panel」「シャークレット」という航空機の主翼部品を新たに受注し、供給に至っています。

また、グローバル展開も盛んになりました。インダストリアル事業の工業用特殊ポンプやメディカル事業の人工透析装置など、日本国内で高いシェアを占める製品の海外向けビジネスを強化するとともに、海外企業のM&Aも行っています。2009年に買収したドイツ・LEWAグループは、オイル・ガス業界における往復動ポンプ分野で世界トップのシェア・技術力・ブランド力をもっており、当社が得意としている石油化学や液化天然ガス向けの製品とLEWAグループの製品を組み合わせたことで、極めて魅力的な事業を展開することができました。

このようにして全3事業でビジネスが急拡大を続けているため、あらゆる部署で人材不足が起こっているというのが、多職種募集の大きな背景です。なかでも現在は、航空宇宙事業の技術マネジャー・品質管理部門長・工場長や、メディカル事業の海外事業戦略マネジャー・品質保証部門長といったポストの候補者を特に強く求めています。

自ら判断・決断し、上流から下流までの全工程をマネジメントして
「この製品は私が作った！」と胸を張って言いたいエンジニアを求めている

御社には多くのエンジニアが集まってきていると伺っています。なぜでしょうか。

比較的長期間、キャリア採用を続けてきたこともあって、現在では社員の約半数がキャリア入社となっています。さまざまなメーカーから、多様な人材が集まっています。

彼らに「なぜ日機装を選んだのですか？」と質問すると、「やりがいを求めて入社しました」という答えがよく返ってきます。私たちは基本的に分業をせず、スモールチームで上流から下流までの全工程に責任をもって関わる体制を取っています。自分の考えや想いを製品に反映させることができ、「この製品は私が作った！」と胸を張って言える環境であり、このことに惹かれてキャリア入社したエンジニア社員が多いようです。分業しない分、大変なことも多いのですが、それ以上に「ものづくりの場」として魅力的に感じていただけているのは嬉しいことです。

一例を挙げると、航空宇宙事業は、ベトナム・ハノイ工場で「低価格×日本品質」を実現していますので、技術マネジャーやマネジャー候補の方には、日本とベトナム・ハノイ工場を行き来しながら、製品開発から出荷までの全工程を見ていただくことになります。航空機メーカーや一次請けメーカーの方々とベトナム工場で打ち合わせを行い、設備および製造認定の取得に関連する一連の交渉もしていただきますし、一次請けメーカーからいただいた仕様書の変更などの折衝もお願いすることになります。場合によっては、新製品の企画・開発に携わっていただくケースも出てくるでしょう。

どのような方を求めていますか。

一言で言うと、「推進力」のある方です。当社のエンジニア系職種のマネジャーは、業界の技術に詳しいといった専門性よりも、リーダーシップ・決断力・判断力が試されるポジションばかりです。急速なビジネス拡大を進めている最中ということもあって、各マネジャーの権限・裁量が大きく、その場で自ら決断・判断しなければならない場面が何度もやってくるからです。そうしたところで主体的に決断し、ニーズや環境の変化に対応しながら、自分たちのコア技術を上手に活かして、事業の将来を創っていっていただける方を求めています。

航空業界や医療機器業界などの経験はもちろんプラスになるのですが、必須ではありません。機械系の製品開発経験があり、一定以上のプロジェクトマネジメント経験があれば、経験・スキルとしては十分です。その上で「お客様の解決困難な問題を、高付加価値の技術・製品で解決する」という当社のビジネスに共感していただき、一つの製品に深く関わることに充実感を覚える方を求めています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

先ほどもお伝えしたとおり、社員の約半数がキャリア入社ということもあって、私たちには中途・新卒の分け隔てが一切なく、キャリア入社の方が数多く活躍し、多くの方が役職に就かれています。その意味でも、働きやすい環境をご用意できると思います。

担当ヘッドハンターの目線

ジーニアス株式会社 代表取締役社長　三上 俊輔氏

2006年、早稲田大学法学部（専攻労働法）を卒業後、独立系エグゼクティブサーチ会社であるサーチファーム・ジャパン株式会社に入社。メディア、消費財、コンサルティング業界から、化学品、エネルギーマテリアル、自動車業界、宇宙航空・防災などの特殊技術分野まで柔硬幅広い業界の部門長クラス以上の経営者獲得、スペシャリスト（エンジニア、会計士など）採用を実現。2008年、Chief Strategic Officerとして全社戦略の企画及び実行を支援、海外現地法人設立、取締役就任。
2009年、Global Solutions Group責任者として日本企業の国際展開、外資系企業の日本人役員採用プロジェクトなどを主管。2011年、サーチファーム・ジャパンより組織戦略及び技術コンサルティング事業を分社化し、ジーニアス設立、代表取締役就任。理論と実践のギャップを埋め、健全なる雇用環境の発展に微力ながら貢献すべく、スカウトその他様々なプロジェクトを戦略的に遂行している。

この10年で売上高が
3倍に伸びている日系メーカーは希少だ

キャリア入社を考える方にとって、日機装様には3点の大きなメリットがあります。

1つ目は、歴史ある企業でありながら、この10年で売上高が3倍に伸びている日系メーカーだということです。メーカーに勤めている方ならおわかりの通り、現在の日本では、このような企業は希少です。製品開発を行う上でビジネスが上向きな方がよいのは間違いなく、その意味で日機装様のビジネス環境、職場環境は魅力的です。

2つ目に、大澤様のお話にもあったように、新卒入社・キャリア入社の差がなく、キャリア入社者に対しても人事がフェアであることです。

3つ目は技術力で、独創的な技術を活かし、ニッチな領域で高いシェアを獲得するというビジネススタイルを変えないところがすばらしいと感じています。楽をして短期的に稼ぐことをせず、ひたすら技術力を磨き続けてきた結果が、今のビジネスの好調ぶりに表れています。
以上の3点に惹かれる方には、ぜひお勧めしたい企業です。