先日、タイラーや少しリバタリアン寄りの方々と、法務や財務そして経営コンサルティングの最近の傾向について話しました。そこで多くの方が「企業は果たしてコンサルティング料にふさわしいリターンを得られているのだろうか」と疑問を感じていることを意外に思いました。
さらに意外だったのは、皆さんの話題の中心は、なぜ企業がコンサルティング会社に大金を払うのかということではなく、なぜエリートの学校を出た学生たちがコンサルティング会社で働くのかということでした。
私には、多くのエリート学生がコンサルティング会社に魅力を感じる理由は簡単に分かります。給料が良く、名声もあり、様々な仕事経験ができるからです。また、企業が法務や財務以上にコンサルティングに大金をつぎ込む理由もよく分かります。ビジネス戦略を根本的に変えれば、莫大な利益が出るかもしれませんから。
先日、タイラーや少しリバタリアン寄りの方々と、法務や財務そして経営コンサルティングの最近の傾向について話しました。そこで多くの方が「企業は果たしてコンサルティング料にふさわしいリターンを得られているのだろうか」と疑問を感じていることを意外に思いました。
さらに意外だったのは、皆さんの話題の中心は、なぜ企業がコンサルティング会社に大金を払うのかということではなく、なぜエリートの学校を出た学生たちがコンサルティング会社で働くのかということでした。
私には、多くのエリート学生がコンサルティング会社に魅力を感じる理由は簡単に分かります。給料が良く、名声もあり、様々な仕事経験ができるからです。また、企業が法務や財務以上にコンサルティングに大金をつぎ込む理由もよく分かります。ビジネス戦略を根本的に変えれば、莫大な利益が出るかもしれませんから。
※参考資料
http://www.overcomingbias.com/2012/01/why-so-much-consulting.html
会社は、コンサルティングファームに何を求めているのか?
では、コンサルティングを依頼する会社は、コンサルティングファームに具体的に何を求めているのでしょうか。コンサルティング会社は独自の情報網を使い、他社がお金を払ってでも欲しがるような、ベストプラクティスのデータを集めているという意見もあります。しかし、そのようなデータが貰えるとしても、それが大きな効果を与えるとは私には思えないのです。
私には、企業がいかに機能していないかという問題を、多くの知識人の方々が軽視しているように思えます。企業の課題と実行可能な解決策を知っている人は社内に居るのですが、その割り当てで企業が明らかに失敗していることが多々あります。地位の高い人々がその解決策を受け入れれば、確実に自分の地位が下がると考え、変更に反対していることが大きな問題なのです。
大抵の場合、CEOは何をすべきなのか分かっているものの、変更に反対する派閥に対抗できる人材が揃っていないのです。しかし、一流の外部のコンサルティング会社が介入すれば、この形勢を変えることができます。反対派は、CEOの主導権を上手く阻止できても、一流の外部のコンサルティング会社の強力なサポートには反対できないのです。
必要なのは伝え方と権威
この機能を果たすため、経営コンサルティング会社は、お金をかけて、強力な権威を持つ必要があります。社内を歩き回り、様々な議論を聞き、どの理論が正しいかを判断しなくてはなりません。そして、利害関係や提携関係や責任感から生まれるアドバイスのような、偏った判断を下さないよう、中立の立場にいなくてはならないのです。
実際、コンサルティング会社のアドバイスに含まれる情報は、 他からでも 低価格で手に入れることができるでしょう。企業は、知識のあるフリーランスを雇うこともできるし、予測市場を採用することもできます。しかし悲しいことに、そのような情報源には、CEOが何と宣言しようが変更を阻止してくるような反対派を従わせる、強い権威がないのです。
つまり大事なのは伝え方と権威、ということです。CEOがどんな指示を出そうとも、地位の重みで結果が決まることはよくあります。そのため、CEOはしばしば地位のある勢力を用意し、反対派を従わせる必要があるのです。