仕事のやりがいとは?やりがいを感じる7つのパターンと、やりがいの見つけ方、面接での伝え方も紹介

オフィスで談笑するイメージ

「今の仕事にやりがいを見出せない」と感じて転職を考えてみたものの、「自分自身が何にやりがいを感じるのかがわからない」という方もいるでしょう。仕事のやりがいに対する考え方や、やりがいの見つけ方、面接での伝え方などについて組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に伺いました。

仕事におけるやりがいとは?

まずは、仕事におけるやりがいの考え方についてご紹介します。

「仕事や仕事の対価から得られる充足感」を指す

やりがいとは「物事に取り組む際の充足感や手応え、張り合い」を意味します。つまり、仕事におけるやりがいとは「仕事や仕事の対価から得られる充足感」のことを指しています。仕事を通じてやりがいを感じることで、日々のモチベーションが上がったり、業務に前向きに取り組めたりするため、さらなる成果につなげていくこともできるでしょう。

やりがいは人それぞれに違う

同じ仕事をしている場合でも、個々の価値観や志向などによってやりがいは違ってくるものです。例えば営業職の場合には「目標数字の達成」「顧客からの感謝」「自身の戦略を実現できる」「規模の大きな案件を任される」「自分の仕事の成果がインセンティブや昇給などの金額で見える」などのケースが挙げられます。その中で、何にやりがいを感じるのかは人それぞれと言えるでしょう。

仕事にやりがいは必要?お金とやりがいのどちらが大事?

仕事のやりがいは「仕事そのものにやりがいを感じる」というケースもあれば「仕事を通じて得るものにやりがいを見出す」というケースもあります。

前者の場合は「自分がやりがいを感じられる仕事に就くこと」で、働くことそのものに対する充足度を高められると言えるでしょう。後者の場合は「目指す収入やポジションを実現できる仕事に就くこと」で、プライベートを充実させたり、理想のライフスタイルにつなげていったりすることができるため、働くモチベーションを高めることができます。

世間の価値観に合わせたり、周囲の人を羨んで無理にやりがいを探そうとしたりするよりも、自身の価値観に合ったやりがいを見つけることが大事でしょう。

仕事にやりがいを感じる時は?よくある7つのパターンを紹介

仕事にやりがいを感じる7つのパターンをご紹介します。これからのパターンを参考に、自身の価値観と近いやりがいを見つけてみましょう。

1:目標達成など成果を挙げることができる

目標数字の達成やプロジェクトの遂行など、「成果を挙げること」にやりがいを感じるパターンです。「自ら戦略を立てて取り組んだプロセスがうまく機能し、成果につなげることができた」など、結果のみでなく、成果を挙げるために創意工夫する過程もやりがいに含まれると言えます。また、成果を挙げることにより、「自身の仕事に対する自信がつく」「ノウハウが蓄積する」「より難易度の高い目標に取り組める」などのやりがいを感じるケースもあります。

2:自身の能力を発揮して活躍できる

自身の強みや特性、経験、ノウハウなどを活用し、「能力を発揮して活躍すること」にやりがいを感じるパターンです。「時間を忘れて仕事に集中できる」「主体的に学ぶ」「自ら課題を設定して取り組む」など、活躍につなげていく過程にやりがいを感じるケースもあるでしょう。

3:社会に影響を与えられる

多くのエンドユーザーの反響を得たり、仕事の成果や取り組みをメディアに取り上げられたりするなど、「自分の仕事を通じて社会に影響を与えていくこと」にやりがいを感じるパターンです。自身の知見や能力が認められ、社内外からアドバイスやノウハウの共有を求められたり、副業やプロボノなどでより広い世界にその力を活かしたりするケースも、これに当てはまるでしょう。

4:人に役立ち、感謝される

自らの提案や企画によって、顧客や取引先、エンドユーザーに貢献できたり、社内のプロジェクトでチームワークをリードすることで、上司やチームメンバー、関係部署に感謝されたりするなど、「自身の役割を果たして、人に役立ち、感謝されること」にやりがいを感じるパターンです。また、身近な人々に直接役立つだけでなく、社会インフラを支える仕事などでより多くの人々に役立つことをやりがいとするケースもあるでしょう。

5:自身の成長を感じられる

仕事の中で「自己成長していくこと」にやりがいを感じるパターンです。「数年前にはできなかったことができるようになった」「失敗経験を次の仕事に活かせた」などの瞬間にやりがいを感じるケースもあれば、活躍のフィールドが広がることや、よりスケールの大きな案件や責任のあるポジションを任されることに喜びを感じるケースもあるでしょう。

6:自身の仕事の成果に対する報酬・評価などを得られる

目標達成によってインセンティブを得たり、社内表彰を受けたり、働きぶりを評価されて昇給・昇格・昇進したりするなど、「仕事の成果に対する報酬・評価を得られること」にやりがいを感じるパターンです。個人の成果を公平に評価されたり、管理職や役員など、より責任あるポジションに就いたりするケースなどが挙げられます。

7:思い描くキャリアやライフスタイルを実現していける

仕事内容や異動、昇進などに対し、「希望するキャリアの実現」にやりがいを感じするパターンです。また、キャリアを積み重ねていく中、年収や働き方などに対する希望も叶え、「思い描いていたライフスタイルの実現」に喜びを感じるケースもこれに含まれるでしょう。

仕事のやりがいを見つける方法

「今の仕事にやりがいがない」と感じて「このままでいいのか」と悩んでいたり、「もっとやりがいのある仕事に就きたい」と考えていたりする方は少なくないものです。一方、「自分が何にやりがいを感じるのかわからない」「お金とやりがいのどちらが大事か、優先すべきことを自分自身で判断できない」と悩むケースもあります。

いずれにしても、まずは自身の価値観を明確にし、仕事のやりがいが何なのかを考えてみることが大事です。以降で紹介する方法を参考にしてみましょう。

やりがいを感じた経験を振り返る

これまでの経験を振り返り、やりがいを感じた瞬間や出来事について考えてみましょう。仕事だけでなく、学生時代のエピソードやプライベートで得た経験なども含めて「嬉しいと感じた時」「達成感を得た時」などを書き出すことがポイントです。
それぞれに対して「なぜそう感じたのか」という理由まで掘り下げて書き出していくうちに、自分が大切にしたいことがわかり、仕事にやりがいを感じる軸が見えてくるでしょう。

理想の姿やライフスタイルを思い描く

仕事そのものにやりがいを見出せなくても、収入や社会的地位、プライベートを充実させる働き方などを実現していくことが仕事のやりがいにつながるケースもあります。理想とする将来の姿やライフスタイルなどを考え、「どういった部分が理想的だと感じるのか」という理由まで書き出し、自身にとって大事にしたい価値観を明確にしていきましょう。

譲れないこと、実現したいことを考える

過去を振り返り、将来の理想像を描いた中で見えてきた「自身が大切にしたいこと」を書き出しましょう。その上で「譲れないこと」「今後、実現したいこと」を整理すれば、自身の価値観を明確にできます。これらをベースに「どのような仕事ならやりがいを感じることができるのか」を考えてみましょう。

第三者から客観的なフィードバックを受ける

友人・知人などからフィードバックを受けることもお勧めです。自分自身について「どのような時に、楽しそうに取り組んでいると思うか」「どういった場面でイキイキとしていると感じるか」など、客観的にどう感じるのかを聞いてみましょう。自身では気付けない側面を知ることができます。

今の仕事のままでやりがいを見つけてモチベーションを高める方法

現職のままで仕事のやりがいを見つけ、モチベーションを高める方法をご紹介します。

達成可能な目標を設定する

これまで仕事にやりがいを感じた経験がない場合は「達成可能な目標」を立てる方法があります。目標をクリアしていく過程にやりがいを見出せるかもしれません。また、これを繰り返す中で、成果を挙げる達成感や創意工夫する喜びなどを味わえます。そこから自身がやりがいを感じるポイントを発見することも可能でしょう。

ストレッチ目標を立てる

今の仕事に慣れてしまい、ルーティン化していることに単調さや退屈さを感じている場合は「簡単には達成しにくいストレッチ目標」を立ててみるのも良いでしょう。自身の中で数字目標を上積みしたり、新しい業務知識の勉強やこれまで経験したことのないプロジェクトに挑戦したりすることで、仕事に張り合いを感じることができます。

仕事の中で楽しめることや成長できることを探す

日常的に同じ業務を続けることが必要な場合は、仕事の中で自分なりに楽しめるポイントや、成長できる余地がないか探してみるのも一つの方法です。仕事の中で「楽しいと感じること」をクローズアップしたり、「足りないスキル」を身につけたりすることでモチベーションを高めることができるでしょう。

職場の仲間や同じ業界の人に話を聞く

自身と同じ仕事をしている職場の仲間に相談したり、同業界の知人などに仕事のやりがいやモチベーションを上げる方法について聞いてみたりする方法もあります。
自身とは違う視点を知ることで、新たな仕事のやりがいや面白さに気付くことができますし、モチベーションを保つ方法を取り入れることもできるでしょう。

部署異動などでやりがいを感じそうな仕事に挑戦する

やりがいを感じられそうな部署への異動を申し出たり、プロジェクトに手を上げたりすることもお勧めです。まずは自分自身が望むやりがいを得られそうな部署や職種、プロジェクトについてリサーチし、異動やアサインを実現するための方法を探してみましょう。すぐに実現することが難しい場合でも「今の仕事で成果を出して、希望を叶える」という目標に向かうことでモチベーションを高められます。

やりがいを感じる仕事に転職する方法もある

現職のままではやりがいを見つけられず、どうしてもモチベーションを高めることができない場合は、やりがいを感じられる仕事に転職する方法もあります。先にご紹介した「仕事のやりがいを見つける方法」を実践し、導き出したやりがいの軸や大切にしたい価値観、譲れないこと、実現したいことなどを踏まえて、マッチしそうな仕事を探してみましょう。

また、転職エージェントやスカウトサービスの担当者に相談すれば、現在の自身の市場価値や新しい選択肢、今後の可能性などを客観的に知ることもできます。転職するかどうかを決めていない場合でも相談することは可能なので、自身の可能性を広げるために活用してみるのも一つの方法です。

転職の面接で「仕事のやりがい」を聞かれた場合の回答のコツと回答例

転職の面接で、仕事のやりがいに対する質問をされるケースは少なくありません。企業は、仕事のやりがいを通じて「求職者の仕事に対する価値観・意欲の高さ」を見ており、自社の事業方針や仕事の進め方、キャリアステップ、企業文化などとマッチするかどうかを判断するポイントにしています。

前述したやりがいのパターンなども参考に、自分がどのやりがいがしっくりくるのか見極めることで、自分の価値観や転職の軸との筋が通った回答になります。面接でしっかりと回答できるように準備をしておきましょう。

【回答例(コンサルタント職のケース)】

クライアントから「同志」として信頼いただき、二人三脚で困難な場面を乗り切ることにやりがいを感じます。
クライアント先の経営層の壁打ち相手を務めるだけでなく、自ら現場に出向き、社内ミーティングにも毎回参加しながら、クライアントの抱える事情や課題を内から理解した上で提案・伴走することを大事にしてきました。時には、思い入れのある商品や店舗をなくすなどの難しい決断を迫らざるを得ない場面もありますが、真摯に向き合い、中長期的に事業再生や経営改善の提案を繰り返した結果、さまざまな企業から感謝の言葉をいただくことができました。
御社が展開する「地方×中小企業の再生」にこれまでの知見を活かして、日本の社会・経済の基盤を支えるやりがいを味わいたいと考えております。

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組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野 友樹(あわの ともき)氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。