『リクルートダイレクトスカウト』リニューアル|求職者と企業双方のより良いマッチングへ

2023年12月4日(月)より会員制転職スカウトサービス『リクルートダイレクトスカウト』をリニューアルします。各種機能の全面的な刷新と、AIによるレコメンド機能を導入し、求職者の方がより使いやすく、自分にマッチしたスカウトが届くサービスへ生まれ変わります。人材紹介事業『リクルートエージェント』の運営を通じて、40年以上にわたって蓄積されてきた転職支援の知見と膨大なデータをAI技術に生かし、求職者と企業双方が、よりダイレクトに、シンプルに、カジュアルに出会い、より良いマッチングにつながるサービスを目指します。

リニューアルの内容

今回のリニューアルの内容をご紹介します。

1.『レジュメ』機能の導入~より簡単に、転職活動をスタートできるように~

『レジュメ』機能は、リクルートの求職活動支援サービス(※)共通で利用できる、職務経歴書機能です。ご自身の経験やスキル・希望条件等のキーワードを選んでいくだけで、簡単にレジュメが作成できます。
今までは、職務経歴書をご登録いただくためには、テキスト入力をしていただく部分が多く、そのために手間も時間もかかってしまうものでしたが、『レジュメ』機能を導入することで、よりスムーズに転職活動をスタートできるようにします。また、キーワードがあることで、企業や転職エージェントにとっても、その求職者の特徴が見分けやすく把握しやすいというメリットがあります。『レジュメ』にご登録いただいた情報は、Webページ上で保存・管理・更新することができ、『リクナビNEXT』や『タウンワーク』をはじめとしたリクルートの求職活動支援サービス共通で利用することができます。

(※)『レジュメ』が使えるリクルートの求職活動支援サービス:リクルートダイレクトスカウト、リクナビNEXT、タウンワーク、はたらいく、とらばーゆ、フロム・エー ナビ(2023年12月4日現在)

リクルートダイレクトスカウトリニューアル2

2.AIによるレコメンド機能の導入~求職者の『レジュメ』と求人情報の「キーワード」をAI分析。希望にマッチしたスカウトを見つけやすく~

『レジュメ』登録をしていただくと、AIの分析によって、求職者の経験やスキル、希望条件にマッチしたスカウトにラベルが付いて表示されるようになります。求職者の方にご登録いただく「キーワード」は、リクルートがこれまで転職支援をする中で培ってきた情報を基に作成されています。企業が求人情報を登録する際にも、仕事の内容や必要な能力・経験を表す「キーワード」を設定していただきます。求人の募集要件と求職者の希望条件等をAIによって分析し、企業にスカウト候補者をおすすめします。このように、求職者と企業双方へAIがレコメンドをすることで、マッチする可能性の高いスカウトがより多く生まれることを促していきます。このスカウトのレコメンド機能は、求職者も企業も『リクルートダイレクトスカウト』を使っていただければ使っていただくほどAIが学習し、その精度が上がっていきます。
また、これまで、求職者に送られるスカウトに対しては、「たくさんの求人が届くため、どの情報を閲覧すればよいのか分からない」という声が寄せられていました。今回のリニューアルで、受信したスカウトに、求職者の希望にマッチする経験・スキルなどの「キーワード」のラベルが付くようになったことにより、転職活動に時間を割くことができない求職者の利便性向上だけでなく、これから転職を検討されている方にも、キャリアの可能性を広げる選択肢が見つけやすいサービスとなっています。

リクルートダイレクトスカウトリニューアル3

3.チャット機能の導入

企業や転職エージェントとのやりとりは、チャット機能を使えるようになりました。転職活動を進める上で分からないことや、転職先を検討する上で把握しておきたい条件などを、気兼ねなく確認できます。

リクルートダイレクトスカウトリニューアル4

『リクルートダイレクトスカウト』リニューアル背景と今後の展望 :プロダクト責任者 藤原 暢夫

―リニューアルの背景について

今回のリニューアルは、「求職者と企業それぞれの希望に合ったスカウトが届く」「スカウトから始まる求職者と企業の相互理解のコミュニケーションを後押しする」ことを抜本的に改善したい、そして求職者の方により使っていただきやすくしたいという思いで進めました。ダイレクトスカウト型のサービスは、転職意欲の高さや緊急度にかかわらずさまざまな方にお使いいただき、転職機会がより身近になったという声が届く一方で、課題もありました。多くのスカウトが届くようになった求職者からは、どれが自分にマッチしたスカウトか判別しにくいというお声をいただき、同時に、登録したものの自分の希望に合うスカウトが届かないという状況の求職者も多数いらっしゃることが分かりました。また、職務経歴書などの書き方がこれでよいのか分からない、どこを評価してもらえるのか分からないといった悩みを、多くの求職者が共通して抱えていらっしゃることも分かってきました。まずはこれらの課題について、テクノロジーを活用し改善していきます。
転職でのマッチングは、最終的には求職者側と企業側の双方の希望が合致して、初めて成立するものです。だからこそ、たくさんの企業からオファーが届くことよりも、希望と合致した働きやすい企業、本当に自分の良さを理解してくれる厳選された企業との出会いを提案していきたいと思っています。

―転職活動にかかる手間を改善したい

リクルートワークス研究所の調査によると、「仕事の探し方がわからない」「自分にあった仕事がわからない」「手間がかかる」といった理由で、転職の意向はあるものの、3割前後の方が転職活動を進められていないという結果になっています。『リクルートダイレクトスカウト』は、実際に転職活動をしている方はもちろんのこと、転職活動をしたいと思っていてもなかなか始めることができない方にも使っていただきたいと思っています。『レジュメ』機能や、AIによるレコメンド機能を導入することで、転職活動が簡単に、スムーズに進められるだけでなく、スカウトをきっかけに新しいキャリアに巡り合う機会を広げていきたいと考えています。

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―『リクルートダイレクトスカウト』の今後の展望

個人の働き方や価値観はますます多様化しており、企業が必要とする人材像の変化スピードも加速しています。このように、双方のニーズが複雑化する中では、そのニーズを詳細にくみ取り続けながら「出会いのきっかけをご提供し続けること」、その上で「求職者と企業が希望の働き方や期待する役割を擦り合わせていくコミュニケーションができること」、この二つが重要だと捉えています。『リクルートダイレクトスカウト』は、未来に心躍るようなきっかけを創出するところはもちろん、実際に求職者と企業が笑顔で握手をする瞬間まで支援する、そんなプラットフォームを目指したいです。求職者の方々に、自分の「働く」に寄り添ってくれる、信頼できるパートナーのような存在だと感じてもらえるように改善を重ねていきます。
出会いのきっかけとなるスカウトはもちろん重要ではありますが、そこで生まれたつながりは始まりに過ぎないのも事実です。人材紹介事業も兼務している身として、その後の面談や選考プロセス、内定時の条件交渉、入社日のタイミング調整など、その後のプロセスの伴走も同じくらい価値があると感じています。人材紹介事業で培ったマッチングや伴走のエッセンスを『リクルートダイレクトスカウト』にもより生かしていくことに取り組みたいですし、求職者と企業のコミュニケーションも支援するということはポリシーとして強く持ち続けたいと思っています。キャリアアドバイザーの役割を完全にオンラインで再現することは、少なくとも現時点では不可能だと思っています。それでも、そのエッセンスを盛り込んでいくことで、これまでにないダイレクトスカウトサービスにできるのではないか。そんな挑戦を続けていきたいと思っています。

藤原 暢夫(ふじわら・のぶお)

リクルート HRエージェントプロダクトマネジメントユニット ユニット長
2011年リクルートに入社。20年より『リクルートエージェント』『リクナビHR Tech』などのプロダクト責任者。21年4月より現職。
仕事で実現したいことは、テクノロジーの利便性と人肌感を融合させたサービスを創ること。

『リクルートダイレクトスカウト』とは

『リクルートダイレクトスカウト』はレジュメを登録すると、企業やヘッドハンターからスカウトを受け取ることができる会員制サービスです。サービスは無料で利用することができます。

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