転職できた人の割合は?仕事探しの期間や条件など解説

転職活動をした人のうち、実際に転職を果たした人はどれくらいいるのでしょうか。ジョブズリサーチセンターが実施した「求職者の動向・意識調査 2021」の報告書より、現在正社員として働く人の回答にフォーカスし、仕事探しに関する実態をお伝えします。仕事探しにかけた期間、仕事が決まらなかった理由、仕事探しの条件、仕事探しで困ったことなどもご紹介しますので、転職活動の参考にしてください。

最近1年間の仕事探し経験と仕事の決定状況

現在正社員として働いていて、最近1年間(2020年10月~2021年9月)に仕事探しを経験した人は、具体的にどのような行動を起こしたのでしょうか。アンケート調査によると、「求人・転職情報を探した」と回答した人が50.0%。そのほか、「ハローワークに行った」(30.5%)、「就職・転職支援や人材斡旋のサイト/会社に登録した、または仕事を紹介してもらった」(34.0%)という回答が多く見られました。

そして、1年間仕事探しを行った結果についての回答は次のとおりです。

Q.最近1年間(2020年10月~2021年9月)に行った新卒以外での仕事探しはすでに終了していますか。(単一回答)

「最近1年間(2020年10月~2021年9月)に行った新卒以外での仕事探しはすでに終了していますか」に関するグラフ

つまり、5割近い人が、仕事を探し始めて1年程度以内に新たな仕事に就いている状況が見てとれます。

仕事探しにかけた期間

では、仕事探しにどれくらいの期間をかけたのでしょうか。現在正社員として働いており、すでに仕事探しを終えている人の回答は、「1週間未満」が32.1%で最多でした。「1週間未満」に次いで多かった仕事探しの期間は、「1カ月以上~2カ月未満」(14.6%)「2週間以上~1カ月未満」(12.5%)。「1年以上」かけて探した人も1割程度いました。

Q.最近1年間(2020年10月~2021年9月)に行った仕事探しの期間はどの程度でしたか。(単一回答)

「最近1年間(2020年10月~2021年9月)に行った仕事探しの期間はどの程度でしたか」に関するグラフ

新たな仕事が決まらなかった理由

正社員として働いており、「仕事が決まらなかったが、仕事探しを終了した人」に対して、新たな仕事が決まらなかった理由も尋ねました。もっとも多かった回答は「応募したい仕事を見つけられなかった」で、40.1%を占めています。その他、仕事が決まらないまま仕事探しを終了した人の事情は次のとおりです。

Q.新たな仕事が決まらなかった理由を1つだけお答えください。(単一回答)

「新たな仕事が決まらなかった理由を1つだけお答えください」に関するグラフ

仕事を探したときの絶対条件

仕事探しにおいては、どのような点が重視されているのでしょうか。重視した項目を挙げて「どのくらい重視したか」を尋ねたところ、正社員として働く方々が「絶対条件だった」と回答した上位項目は次のとおりです。

  • 勤務日数(休日、休暇)…51.9%
  • 就業形態…49.1%
  • 勤務地…46.3%
  • 給与…43.8%
  • 仕事内容(職種)…43.7%
  • 職場の雰囲気…40.6%
  • 勤務時間数…40.3%

Q.仕事を探していたとき、下記の項目について、どのくらい重視していましたか。(単一回答「絶対条件だった」「他の条件がよければ我慢した」「もともと関心がなかった」のうち、「絶対条件だった」を選択した人の割合)

「仕事を探していたとき、下記の項目について、どのくらい重視していましたか。」に関するグラフ

仕事を探したときに困ったこと

「仕事探しをしていたときに困ったこと」という質問に対して、多かった回答は次のとおりです。

  • 自分にどのような仕事が合うのかわからない…33.1%
  • 希望に合う求人が少ない…26.9%
  • 年齢による制限で仕事が限られる…24%
  • 自分のアピールポイントが見つからない…22.8%
  • 自分がやりたい仕事が見つからない…21.1%
  • 求人情報が実際と違う…20.5%

Q.仕事探しをしていた時に困ったことはありましたか。(複数回答)

「仕事探しをしていた時に困ったことはありましたか。」に関するグラフ

3割以上の方が、自分に合う仕事を判断できずに困った経験があるようです。近年、人材不足から採用ニーズが高まっており、求人は豊富。選択肢が多いがゆえに、どれを選択すればいいのか迷ってしまうともいえそうです。

転職活動に迷ったら転職エージェントを活用しよう

上記アンケートの回答で挙がった「仕事探しで困ったこと」は、転職エージェントを活用することで解決できることも多くあります。

例えば「自分にどのような仕事が合うのかわからない」「自分がやりたい仕事が見つからない」という悩みは、これまでの経験を転職エージェントと一緒に棚卸しし、対話を通じて強み・志向・価値観などを見つめ直すことで、マッチする仕事・やりたい仕事の明確化につながります。

また、「希望に合う求人が少ない」という悩みに対しては、転職エージェントは「非公開求人」を多数保有しています。非公開求人には、ピンポイントで即戦力人材を求めるものも多く、キャリアを積んだ方にとってはぴったりはまるケースが多数あります。また、転職エージェントは、求人だけではわからない企業の内情や社風、経営者のキャラクターや考え方などの情報を持っているため、転職活動を有利に進めることができるでしょう。

「自分のアピールポイントが見つからない」という悩みも、転職エージェントが客観的な視点で「市場価値」を診断し、転職活動でアピールできるポイントをアドバイスします。転職成功率を高めるために、転職エージェントという選択肢を検討してみましょう。

ジョブズリサーチセンター「求職者の動向・意識調査 2021」
<調査概要>
調査手法:インターネット調査
調査期間:2021年10月11日(月)~10月15日(金)
対象者条件:全国15~69歳の男女、最近1年間に仕事探し経験あり(新卒以外)、現在および仕事探し当時の職業がアルバイト・パート、契約社員、派遣社員、正社員、専業主婦/主夫、無職・定年退職のいずれか
有効回答数:14,991人 ※このうち正社員は5,243人

【アドバイザー】

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野 友樹(あわの ともき)氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

リクルートダイレクトスカウトは、リクルートが運営する会員制転職スカウトサービスです。リクルートの求職活動支援サービス共通の『レジュメ』を作成すると、企業や転職エージェントからあなたに合うスカウトを受け取ることができます。レジュメは経験やスキル、希望条件に関する質問に答えるだけで簡単に作成可能です。一度登録してみてはいかがでしょうか。