私自身が転職で苦労した。その経験を活かし、介在価値を提供。
大学・大学院と情報システムを学びました。新卒では学んだ知識を活かせる「IT」業界、加えて自分が好きな「旅行」の分野に携われるという視点で、大手旅行会社グループのシステムインテグレーターに就職。入社してすぐに大規模プロジェクトの開発から運用まで海外勤務を含め、約4年間携わりました。
帰国のタイミングで、またかなり大型のプロジェクトを任されることが決まっていまして、自分のキャリアを顧みて、新しいチャレンジをする時期だと思い退職。当時のお客様から「うちへこないか」と声をかけてもらい転職しました。基幹システムの運用、周辺システムの開発を手掛け、バンクーバーを中心にロスやニューヨークなど北米にも出張し、面白い経験もできました。
4年間務め、海外での仕事は一通りやりきったという想いや、もともと将来は日本で働きたいというキャリアプランもあり、32歳の時に帰国。在職中に同業から内定をもらっていたのですが帰国のタイミングがあわなかったり、東日本大震災の影響もあり、なかなか転職活動がうまくいきません。そんな時に「キャリアコンサルタントをやってみませんか」と声をかけてくれたのが、知人に紹介され、相談にのってもらっていたアクシスコンサルティングでした。
まったく想像していなかった仕事でしたが、転職は人生の中で大きなウェイトを占めます。私自身も苦労しましたし、そんな時に親身にアドバイスをもらう中でキャリアコンサルタントの仕事の意義に気づきました。人生の転機に私が介在することによって価値を提供できる、とても魅力的だと思いましたね。
70歳まで働くという時代の、新しいキャリアの築き方を支援。
ぜひ、私たちとの面談を「情報収集」するくらいの気軽な気持ちで利用して頂きたいと思っています。ご自身が気づいていないキャリアに、気づいてもらえるきっかけになれると嬉しいです。例えば監査法人は会計士がいる会社だと思われるのですが、実際はリスクのアドバイザリーなどIT系の方を求めているケースも多い。最近のキーワードは「リスク」、「セキュリティ」、「M&A」、「人事コンサル」、「組織コンサル」。このあたりはターゲットも幅広く採っている印象があります。
私が心掛けているのは、その方の市場価値を上げられる仕事をご紹介するということ。労働人口が減少し、いずれ70歳くらいまで働く世の中が来ると思います。そう考えると40歳の方だとしても、まだ30年間働くことになります。仮にそんな世の中になった時に、どういうスキルを身に付けるか、身に付けておくべきなのか。長い視点でキャリアを考え、アドバイスすることを意識しています。
いま「売り手市場」で企業がどんどんターゲットを拡げ、求職者にとっては、いい環境ができつつあります。
若い方で言うと、前職MRの方が大手コンサルティングファーム業界にキャリアチェンジで転職されたというケースがありました。私は面談した時に、その方が成長意欲が高く、論理的思考もできる。しかも愛されるキャラクターであると知り、 彼のポテンシャルに惹かれました。非常に細かい段取り、面接での注意点を伝えていったんですけど、私の言ったことを忠実に実行していただいた結果、数社から内定をもらい、その中でいちばん評価の高かった会社へ入社しました。入社1ヶ月後にお会いして話を聞いたところ「非常に大変です」と楽しそうで。彼は「20代は成長したい」と言っていたので今後が楽しみですね。
この前、面談した45歳の方は、私の「なぜ転職したいんですか?」という質問に「現状に甘えず、さらにキャリアアップしたい」というお答え。セキュリテイ分野の経験をお持ちで、私はこの方ならうまくいくと直感しました。それくらいのキャリアを積んだ方になると、かなりピンポイントな求人になり、企業にそのポジションがあるかどうかが重要です。そこで可能性がある、できるだけ多くの企業に書類を送ったところ結果的に書類選考に1社通過し、そこから内定がでました。今は年齢が高い方も転職しやすい環境ですね。
入社3年後の活躍まで、長期的にサポート。
アクシスコンサルティングの強みは、コンサルティング業界に特化しており、各社とのリレーションが強く、情報量が豊富なこと。直近のリアルタイムなデータや情報を提供できます。
あと視点が中長期的なこと。キャリアを点ではなく、線で考えます。長い目でキャリアを考えると、今は転職しないほうがいい方もいらっしゃるので、そういう場合はきちんとお伝えし、こんなスキルを身に付けてから転職しましょうとアドバイスしています。
あと中立であること。インターネットの情報だけではわかりません。求職者が不安に思っていらっしゃる時は、そういう面もあるかもしれませんが、我々が実際に話を聞くと実は違っているケースもあるので、あくまで客観的な情報提供を行います。
こだわっているのは、転職して終わりではなく、転職して活躍できるかどうか。もし不幸にも失敗したという場合には、私がまた新たにサポートする必要もあると思います。入社後も1・3・6ヶ月、1年、2年、3年というタイミングでご連絡し、定期的にお会いし状況を確認。中長期的にサポートしていきます。
転職者から「ありがとう」という言葉をいただけることが今の私のモチベーション。転職して3年後位にいただく「ありがとう」は、いちばん嬉しいです。私自身がそうだったように、キャリアコンサルタントが介在することで、その方が気づいてない可能性を提示し、さらにキャリアアップできるようサポートしていきたいですね。
アクシスコンサルティング株式会社 コンサルタント
稲橋 広将さん
大学院卒業後、大手旅行会社グループのシステムインテグレーターに入社し、システムコンサルタントとして海外事業所が使用する海外旅行管理システムの開発に従事。システム稼働後の約1年間、納品先のニューヨーク、ロサンゼルス、バンクーバーの3事業所に駐在。退職後、カナダの大手日系旅行会社に入社。経営企画部にてアメリカのグループ会社を含めたグローバル基幹システムのシステム構築/導入、会計業務の改善などに携わる。日本帰国後、アクシスコンサルティングへ入社。ITや業務改革に関する実務経験を活かしながら主にIT・コンサルティング業界への転職をサポート。