医療費膨張でひっ迫する社会保障/医療職の過剰労働/在宅医療を受けられない地域の存在…山積する「不」と「負」を解決し、ともに医療という希望を創る同志を募集〈CUC〉

CUCが、日本の医療課題を解決するマネージャーと事業企画を募集している。CUCはどのような会社で、何に取り組んでいるのか。マネージャー・事業企画はどのような仕事で、どういった活躍を期待しているのか。病院事業部 事業部長 広田幸生氏(写真左)と在宅事業部 事業部長 加藤将人氏(写真中央)に詳しく伺った。

医療機関の医師・看護師・事務担当の皆さんとビジョンを共有し
一丸となって経営を改革して、医療の数多くの「不」と「負」を解決する

CUCはどのような会社ですか?

広田 CUCは、課題が山積する日本の医療を変えたい、という想いに共感した仲間が集まり2014年に創業した会社です。「大切な家族にいつまでも幸せでいて欲しい。これから人生を送る子どもたちの未来を明るいものにしたい」という当たり前の幸せを実現するために、日本と世界の医療改革を進めています。日本国内では、超高齢社会に不可欠な医療分野に集中して、医療機関の支援を行っており、世界では、東南アジアやアフリカなどの新興国における海外医療事業を進めています。そして、「医療という希望を創る。」というミッションの実現を目指しています。

加藤 なお、私たちは2019年8月に社名を「CUC」に変更しました。新社名のCUCは、「Change Until Change」の頭文字から生まれました。変化を恐れず医療に貢献する私たちの存在意義を表現しており、「医療という希望を創る」企業として、 新しい挑戦をし続けていくという強い意志が込められています。

CUCのロゴ

なぜ日本の医療改革に取り組んでいるのですか?

広田 なぜなら、日本の医療が数多くの「不」と「負」を抱えているからです。外来診療の待ち時間が長い。救急搬送の受け入れ拒否とたらい回しが起こっている。医師・看護師・介護士などが慢性的な過剰労働に苦しんでいる。医師が多すぎる地域がある一方で、医師が足りなくて困っている地域がある。老老介護世帯がどんどん増えている。在宅医療を受けられない地域がまだまだ存在する。ICT化が一向に進まない。不と負を挙げれば、きりがありません。これらの医療課題はそのまま日本の社会課題でもあります。これらを解決すれば、その医療機関の周辺地域の方々に役立つことができます。もっと広く見れば、日本社会の課題解決に貢献できるのです。私たちは、そのために医療改革に取り組んでいます。

加藤 高齢化が進む日本では、医療分野は最大の拡大産業の1つであり、現在は総医療費もどんどん増えています。しかし一方で、医療費の多くは国家予算で賄われており、その国家予算は今後、税収減によって減っていく可能性が高い。つまり、高齢化が進んでいるからといって、医療機関の売上が増えつづけるわけではないのです。今後、日本の医療機関は適正医療を推進し、限られた売上のなかで利益を出さなくてはなりません。

そうした状態にもかかわらず、実は日本の医療機関の実に4割が赤字経営だと言われています。その主な理由は、適切な経営方針が取られていないからです。また、経営の効率化やコストダウンが十分に図られていないからです。私たちが、医療機関の経営改革(医療機関運営支援事業)に取り組んでいるのには、そうした背景があります。

広田 経営改革の典型例として、「入院期間(在院日数)の短縮」があります。実は、OECDの調査によると、日本は平均入院日数がドイツ、フランス、イギリス、アメリカなど他の先進国と比べて3~4倍も長いのです(OECD Health Data 2014 OECD Stat Extracts)。そこで私たちは、特に急性期病院の入院期間の短縮を提案・実行しています。平均1カ月の入院期間を一気に半分にするといった経営改革を進めているのです。入院期間を短縮して病床の回転率を上げると、入院単価も上がり、病院経営を改善することができます。

加藤 入院期間が長いと筋力や栄養の低下によって日常生活動作に影響がある一方で、家族の方々の看護スキルも落ちてしまって、在宅医療にますます戻りにくくなってしまいます。入院日数の短縮は、特に高齢者にプラスとなり、在宅医療への復帰、社会復帰を早める効果もあるのです。たとえば、私たちはこのようにして医療機関の経営改革に取り組み、医療機関と周辺の利用者の方々に貢献しています。

今回募集するポジションの仕事内容を教えて下さい。

広田 主に、「マネージャー」と「事業企画」を求めています。マネージャーは、全国の医療機関(病院・クリニック・在宅療養支援診療所など)に出向して事務長などのポジションに就き、医療機関に一定期間常駐して、ハンズオンで経営・運営支援を行う仕事です。経営方針をつくり直し、事業運営の効率化やコスト削減を図り、採用や組織の強化を進めて、経営体質を改善していきます。いまお話しした入院日数の短縮などに取り組むのです。

加藤 事業企画は、医療機関の経営改革に必要な横断的ソリューションを開発し、主に企画面で各マネージャーを支援していきます。具体的には、経営企画、マーケティング・企画・ICT支援、BPR・保守運用、エネルギーなどの費用改善、採用業務の代行、人材教育・育成・労務・制度設計などを行っています。

広田幸生氏

仕事のやりがいや醍醐味を教えて下さい。

広田 医療機関の経営改革は決して簡単ではありません。改革を果たすためには、医師・看護師など医療職の方々に「変わる」「変革する」意味を理解してもらう必要があるからです。彼らには、これまで優れた医療サービスを提供してきた誇りと自負があります。「良い医療サービスを実現することが最も大切で、私たちはそのためにベストを尽くしてきました。なぜいま変わらなくてはならないんですか?」現場の方々からは、必ずと言ってよいほど、このような言葉をいただきます。

そうしたとき、私たちはCUCのビジョンやミッションを共有します。医療という希望を創る。当たり前の幸せを実現する。医療機関で働く方で、こうした私たちのビジョン・ミッションに共感しない方はほぼいません。また、彼らは彼らで、やはり医療課題に心を痛めています。医療機関で働く皆さんと私たちは、実は目指す世界観がほぼ同じなのです。そのことを理解していただければ、ほとんどの場合、変革の意味を理解していただけます。それどころか、皆で一丸となって経営改革を進めていけるケースが多い。そうしたムーブメントをつくり、経営改革を実現して地域社会に貢献するのが一番のやりがいです。

加藤将人氏

加藤 それに加えて、「新しいことにどんどんチャレンジできる」のも面白い点です。私は在宅医療の経営改革に取り組んでいるのですが、在宅医療の世界では、首都圏には在宅医療を提供する施設が数多くある一方で、地域には足りていないという「偏在」が問題となっています。そこでいま、私たちは富山県のクリニックと協働し、在宅医療の提供が少ない地域に対する在宅医療サービスの新設支援にチャレンジしています。在宅医療を提供できるクリニックが少ない地域で、協力体制をつくるのは簡単ではないのですが、私たちは「まずやってみよう」と動いたのです。

実際に始めてみると、さまざまなことがわかりました。たとえば驚いたのは、地域のあるクリニックのお医者さんに強く感謝されたことです。支援先は他の医療機関からみるとビジネス上のライバルでもありますから、始める前は受け入れられないと思っていたのですが、逆の反応が返ってきたのです。少なくともそのお医者さんは、私たちと想いがまったく一緒で、医療改革を進めなくてはならないと真剣に考えていました。おそらく他の地域にも、そうした協力的な医療機関が数多くあるのです。そのことがわかっただけでも、今回、地域在宅医療サービスの支援にチャレンジした意義があったと感じています。

CUCは、こうしたチャレンジを自由にさせてくれる会社です。それどころか、失敗してもよいから挑戦しなさいと後押ししてくれるのです。

新たに入る方には、業界外の当たり前を持ち込むとともに
「●●×医療」で、5~10年後の病院・在宅医療を考えていただきたい

新たに入社される方にどのような活躍を期待していますか?

広田 CUCの社員の約70%が、医療業界未経験者です。実際、私も加藤も医療業界未経験で入社しましたし、入社までは医療業界で働くことを考えてもいませんでした。

なぜ医療業界未経験者がここまで多いかというと、「業界外の当たり前」を持ち込んでいただきたいからです。というのは、医療機関の経営改革を進めるには、新たなアイデアが欠かせないのです。医療機関は規制が多く、たとえば病床数あたりのスタッフの数の最低基準があります。ですから、スタッフの数を減らしてコストカットを図ることには限界がある。私たちはこうした規制を守りながら、改革を進めてきました。さらに先に行くには新たなアイデアや見方が必要で、それは業界外から持ち込んでいただく必要があるのです。

加藤 私としては、新たに入社する方には、現場で改革を進める一方で、「5~10年後の在宅医療のあり方」を一緒に考えていただきたいと思います。ITが得意な方なら、「IT×在宅医療」でこれから何ができるのか。アライアンスが得意な方なら、歯医者さんや介護士さんと連携してどういったサービスを展開できるのか。人材育成に強みがある方なら、「教育×在宅医療」で、在宅医療を受ける患者さんやその家族をどう変えていけばよいのか。それぞれの得意を活かして、みんなで在宅医療の新たな仕組みやシステムを考え、構築していきたいのです。その一員となっていただける方に入社していただきたいと思います。

付け加えると、最近、医師であり、大学教授をされていた方が入社しました。その方には研究者視点で研究の論文を進めていただいたり、属人的にならない持続可能な医療モデル作りに尽力いただいてます。そのようにして国などへの働きかけも強化したいという想いがあります。

どのような方を求めていますか?

広田 CUCのSPIRITSの1つに、「一生学ぶ。共に高めあう」という言葉があります。この会社は、経営トップから新人まで、変わりつづけることを求める会社です。入社したら、自身をアップデートしつづけてください。医療課題を解決したい、地域社会に貢献したいという想いを持ち、業界外の当たり前を持ち込んで、変わりつづけられる方なら、きっとCUCで活躍できます。そうした方と出会えることを楽しみにしています。

早稲田大学法学部卒業後、ITアウトソーシング会社、大手コンサル会社にてBPRコンサルティングに5年間従事。その後、大手人材会社にて経営企画、新規事業開発、M&A、事業部長等を9年間経験。2015年4月入社。創業間もない時期から事業の中核メンバーとして事業拡大に携わり、現在に至る。

早稲田大学理工学部卒業、新卒で大手人材会社に入社。人材、住宅領域で営業・営業推進・マネージャー等、幅広い経験を積む。その後、2016年、CUCに中途入社。現在は、在宅医療支援部門の責任者として事業モデルの構築、全国の在宅医療クリニックの立ち上げ支援、教育育成、集患サポートを統括している。

春日将史 氏

担当ヘッドハンターの目線

株式会社リクルートキャリア ハイキャリアコンサルタント 春日将史 氏

■新卒リクルート入社後、法人営業を担当。自動車、総合電機等メーカーを中心に、中小企業の事業承継やスタートアップ企業の中核ポジションまで広く支援。

■顧客企業に出向し人事としての業務を経験後、“人材のプロ”を志し、組織・人材開発領域の営業、個人事業主及びパラレルワーカー向けのサービス開発、マーケット開拓を手掛ける。上記過程においては自身も転職を経験。(のちにリクルートキャリアに再入社)

医療改革の当事者としての挑戦。いま、なぜCUCなのか。

【1】志の大きさが、唯一無二の存在への成長エンジン
医療業界は市場ポテンシャルの高さと未解決の「不」の多さから数多のプレイヤーが参入、あるいはその検討を進めています。一方で、規制や独特の慣習が大きな障壁となることも多く、その難易度の高さに頭を悩ませている経営者や事業責任者も少なくありません。
病院の経営を成り立たせ、地域医療を支える。1つ1つの挑戦を積み重ね、日本の医療を守る存在になる。そして「医療という希望を創る」。
確固たる志があるからこそ、周辺領域だけではなく病院の経営改革というどのプレイヤーも着手できなかった本丸に挑み、成果の芽を生むことができているのではないでしょうか。

【2】ビジネスの専門家であることの価値の大きさとキャリア形成上の意義
キャリア選択において“自らのバリュー発揮のポイント”を問うことは、非常に重要です。それが、そこで得られるものの大きさにつながるからです。
病院経営においては「業界外の当たり前」を持ち込むこと、培ったビジネス経験を実装していくことが大きな価値であり、まさに医療とは非連続な経験がバリュー発揮のポイントとなるのです。簡単ではありません。前例が無い体験にも数多く遭遇すると思います。ですが、その過程で得られる経験は何物にも代えがたく、成長の一助となるはずです。

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