【ソニーグループ】 イメージング領域と車載センシング領域での<ソフトウェアエンジニア>を積極募集中!職場採用担当者に職場のリアルを聞いてみた

ソニーグループ(以下、ソニー)では、イメージング(コンスーマーカメラ、放送・業務用カメラ)と車載センシング(デバイスソリューション、認識ソフトウェア)の<ソフトウェアエンジニア>を募集している。なぜいま、両領域でソフトウェアエンジニアを求めているのか。どのような方が活躍できるのか。受け入れ体制などはどうなっているのか。イメージングチームの加賀谷 学氏(写真中央)と久郷 大輔氏(写真左から2人目)、車載チームの中西 崇氏(写真右端)と折口 陽太氏(写真右から2人目)に詳しくお話を伺った。

世界屈指のイメージセンサーと電子制御デバイスを武器に
カメラも車載もビジネスが伸びており、エンジニアが足りない

なぜいま「イメージング領域」のソフトウェアエンジニアを求めているのですか?

加賀谷:ソニーはいま、コンスーマーカメラ、放送・業務用カメラなどイメージング領域のビジネスを大きく伸ばしています。ソニーの強みは「電子デバイス」にあり、自社開発の電子デバイスが、世界を驚かすような軽量・小型・高性能を実現しています。コンスーマーカメラでいえば、プロフェッショナルから一般のお客様まで幅広く使っていただいている「デジタル一眼カメラα™(Alpha™)」や、Vlogコンテンツの撮影に特化した「VLOGCAM™」などでお客様から高い評価をいただいています。近年はフルサイズミラーレス一眼に力を入れており、たとえばプロスポーツ撮影用のスポーツカメラとしてもよく使われています。また、放送・業務用カメラはソニーが以前から得意としており、世界中の放送や映画の現場にトップエンドのカメラを提供しつづけています。

私たちソフトウェア開発チームは、カメラやレンズを動かす為、デバイス制御、画像処理LSI制御、メディアや通信制御、ユーザーインターフェースなどのソフトウェアを開発しています。ソフトウェアは基本的に内製しており、私たち自身もプログラムを書いています。プロユースの映画編集・画像編集ソフトウェアなども、すべて自分たちでつくっているのです。ソニーのPurpose(存在意義)は「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」ですが、私たちはまさに、多くのクリエイターが新たな作品を生み出したくなるような製品の開発を使命としています。Purposeを実現するために、エンジニアもスポーツの世界大会や映画などの撮影現場に出向いて実際の使用環境を確かめたり、ユーザーにインタビューしたりして課題を発見し、製品の開発・改善につなげるような取り組みを積極的に行っています。そういった地道な取り組みが世界のプロフェッショナルからの信頼につながっています。

久郷:最近、特に重視しているのがリアリティ(Reality)、リアルタイム(Real time)、リモート(Remote)を追求する「3Rテクノロジー」です。たとえば、ものすごいスピードで動くスポーツ選手などの被写体をリアリティのある高精細な写真や映像として的確に捉えるために、AIを活用した高度な認識技術や瞬時のピント合わせを実現する高速・高精度なアクチュエータ制御が必要になります。また、ソニーのスマートフォン「Xperia™」をカメラに装着することで、高速な5G通信を活かしてリアルタイムでのコンテンツ配信が可能となります。コンテンツ制作のリモート化という観点ではドローンやロボティクスの活用が考えられます。このようなテクノロジーを実現してお客様への提供価値へと具体化するためには、ハードウェアとソフトウェアの密接な連携が重要です。また、技術分野も従来の「イメージング領域」から飛び出してきています。そのため、様々な技術分野のソフトウェアエンジニアを必要としているのです。

加賀谷 学氏と久郷 大輔氏

なぜいま「車載センシング」のソフトウェアエンジニアを求めているのですか?

折口:ソニーの半導体事業を担うソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)では、イメージセンサー世界トップシェアのCMOSイメージセンサーを展開しています。私たち車載チームは、車の安全を実現するために必要な、様々なセンシング製品を開発しています。車載向けCMOSイメージセンサーに加えて、車載LiDAR向けのSPAD距離センサー等のセンシングデバイスや、ADAS・自動運転の為のソフトウェア開発を行っています。世界的に見てもADAS市場は拡大中で、2030年以降は自動運転も本格化。自動車の安全技術の進化に伴い、車載向けセンシング製品市場も拡大していきます。この業界へのSSSの参入は後進でしたが、イメージセンサー技術を最大限に活用して、車載向けのセンシングデバイスでも業界No.1を取りにいきます。お客様の開発を助ける、リファレンスとなるシステム、モジュール、ドライバ、ツール、等々、グローバルにお届けし、安心・安全で快適なモビリティの未来創造に貢献していきます。

お客様のADAS構築に必要なデバイスソリューションを提供するには、単にデバイスを納品するだけでなく、お客様のADASが立ち上がるまで支援しきることが大切です。私はシステムエンジニア経験があり、SIerのシステム開発に近い動きをすることがよくあります。お客様に近づき、困りごとを解決していくために、他社と協業しながらリファレンスシステムやソフトウェアを開発して届けます。デバイスだけでなくソリューションも提供するのが私たちの役割です。

中西:EVの普及を筆頭に、通信との融合や自動運転の技術開発など、自動車の開発は多岐にわたり、今後のモビリティの未来を作る過渡期となっております。そのため、どこの会社もソフトウェア開発人材の取り合いとなっている状況です。
我々の部署では、CES2020でも紹介した車の安全性を高める安全領域のコンセプトである「Safety Cocoon(セーフティコクーン)」の要素技術の一つとして、カメラ画像とLiDARデータやミリ波レーダのRawデータを融合して、車両などの認識を行う「センサーフュージョン」のソフトウェア開発に力を入れており、中でも、霧・逆光・夜の雨などの悪い環境でも高い安全性を確保する認識器の実現をめざし、開発を進めています。
ゆくゆくは、「ソニーのセンサーソリューションがなければ、安心できる車がつくれない」と言われるような存在になりたい、と考えています。

組み込みソフトウェア開発経験があり、カメラ/車載のテクノロジーに
興味がある方のチャレンジを大歓迎している

どのような方がソニーのイメージング領域で活躍できますか?

加賀谷:大前提として、イメージングも車載も、何らかの組み込みソフトウェアの開発経験さえあれば、業界などは問いません。異業界からのチャレンジを歓迎します。実は、ソニー社内は異動も多く、たとえば私は以前、DVD/BDレコーダーを開発していました。つまり、そもそも異なる経験を持ったメンバーの集合体なのです。他業界出身者であることは、ほとんど気にせず働けるはずです。実際に、さまざまな業界の出身者が在籍しています。

イメージングチームでは特に、デバイスとソフトの両方に詳しい組み込みシステム領域・AI・通信のいずれかに強いエンジニアを求めています。ただしそれ以上に、「世界初の画期的なカメラを開発したい」「AIを使ってカメラの性能をもっと高めたい」というように、ソニーで何かを成し遂げたい気持ちがある方、新しいことにチャレンジしたい方を強く求めています。

久郷:自分のアイディアを形にしたい、という強い想いがあれば必ず活躍の舞台が見つかる場所です。また、ソフトウェアだけでなくメカトロニクスの幅広い技術領域に直接携わる事ができますので、多様な技術領域をお持ち、あるいは習得に意欲のある方は大歓迎です。例えば私はソニーに中途入社しており、以前は自動車メーカーでエンジン制御ソフトウェアの開発をしていました。やりがいのある仕事でしたが、もっと自分が広く関わり意思を反映した製品開発をしていきたい、という想いがありました。その想いを叶えられる会社が、ソニーだったのです。

私はいま、ミラーレス一眼カメラの交換用レンズのソフトウェア開発を担当しています。上流の仕様設計からソースコード記述まで幅広く手掛けています。それだけでなく、駆動アクチュエータやレンズの光学、メカ設計チームとも日々議論を交わしています。レンズの物理的性能とソフトウェア性能は密に連動していますから、ハードウェアチームとソフトウェアチームがタッグを組んで開発することが欠かせないのです。この様に製品開発に深く広く関わる事ができるため、担当したレンズに対して「私がつくったレンズだ」という実感がはっきりとあります。自動車からイメージングという技術領域が異なる分野への転身だったため、勉強が必要なことはたくさんありますが、そうしたことを学ぶことも楽しんでいます。多様な人材を受け入れる土壌がある場所ですので、自分の意思を表明でき、変化を楽しめる方なら、きっと楽しく働けると思います。

中西 崇氏と折口 陽太氏

どのような方がSSSの車載チームで活躍できますか?

中西:車載センシングチームも、組み込みソフトウェアの開発経験さえあれば業界などは問いません。ただ、自動車産業におけるルールや標準化・法規などが多数あるため、入社後に学んでいただくことは数多くあります。たとえば、お客様とは車載のセンサーやソフトウェアといった部分だけでなく、車載システム全体について話す場面が頻繁にあるため、システム全般の理解が必要になります。また、イメージングと同様、システムは基本的に内製しており、みずから企画・設計してプログラミングしていただきます。

現在は特に、エッジAIやディープラーニング、クラウドDBなどに詳しい方を強く求めています。5Gの登場で自動車とクラウドはつなげやすくなりましたから、クラウドDBと組み込みソフトウェアの組み合わせにチャレンジしたい方も大歓迎です。

折口:車載チームは、車メーカー、Tier1、Tier2 だけではなく、ソフトウェアTier1や、SoCベンダー、業界団体などとの関わりも深く、交渉相手が多い仕事です。多様なステークホルダーと関わりながらエコシステムを広げ、ともに困難を突破していける仲間を求めています。なお、自動車業界のビジネスは基本的にグローバルで、海外のお客様とのやり取りが当たり前のようにあります。私は以前、2カ月に一度は海外出張に行っていました。状況が元に戻れば、また海外出張が増えるはずなので、最低限の英語力はあったほうがよいです。

最後に、転職者の中には入社後のキャッチアップについてご不安に思われている方も多いのですが、ソニーではどのようにキャッチアップされていますでしょうか?

久郷:学習意欲さえあればまったく心配いりません。ソニーでは非常に幅広い分野での技術教育が用意されており、自身に足りない所や伸ばしたい領域を自由に選択できます。また、中途入社が多い事から、職場に受け入れ体制も整っています。私の場合、入社当初にすぐに成果を出せずに焦る気持ちがあったところに、上司から「あなたの技術は社内で必ず活かせるから大丈夫」と言われてとても安心しました。キャリアについても親身になって相談に乗ってくれて、活躍の場を一緒に考えてくれます。周囲に様々な技術に精通したエンジニアがいる環境なのも心強いです。わからないことがあったときも周囲のメンバーに声をかければ、皆さん熱心に教えてくれます。

加賀谷:先ほども触れましたが、ソニーは社内異動が盛んで人材がたえず流動しているため、受け入れ体制・技術講座・チーム内勉強会などが充実しています。こうした機会を活かし、知識・スキルを積極的に獲得していこうとする成長意欲のある方にとっては、刺激的で学びの多い楽しい環境であると思います。

折口:車載チームも基本は同様で、チーム内での勉強会も毎週のように行っており、あるときは(英語学習の為)半分英語で開催するといった工夫も凝らしています。業務知識のキャッチアップについて心配する必要はまったくありません。何か特定の技術に突き抜けている方も、幅広い知識や専門性を有する方も大歓迎です。自社のデバイス技術に留まらず、他社とエコシステムを広げていく業務を通じてさまざまな知識を得ることができます。

中西:必要な知識や技術知識については、eラーニング環境やさまざまなプログラムも整っています。実際に、私自身も含め、他の事業部から異動してきた人や経験者採用の人が多く、みんなで学びながらOJTといったスタイルをとっています。
我々と一緒に世界があっと驚くような製品を開発しませんか?

ソニーのロゴ

ソニーグループの概要

ソニーグループは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」ことをPurposeとして掲げ、「人に近づく」ことを経営の方向性に定めています。
エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション、イメージング&センシング・ソリューション、ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、金融の6事業やその他の事業を通じて、革新的な製品や感動に満ちたコンテンツを生み出しています。

ソニー株式会社

  • 営業開始日:2021年4月1日(※旧ソニーの設立は1946年(昭和21年)5月7日)
  • 従業員数:約8,500名(2021年4月1日付)
  • 資本金:30億円(ソニーグループ株式会社100%出資)
  • 売上高: 1兆9,913億円(2019年度・ソニーグループにおけるエレクトロニクス・プロダクツ&ソリューションセグメント)

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社

  • 設立:2015年11月9日(営業開始:2016年4月1日)
  • 従業員数:約5,900名(2021年10月1日現在)
  • 資本金:4億円(ソニーグループ株式会社 100%出資)
  • 売上高: 1兆125億円(2020年度)

ソニー株式会社 イメージングプロダクツ&ソリューションズ事業本部 システム・ソフトウェア技術センター 加賀谷 学氏

ソニー株式会社 イメージングプロダクツ&ソリューションズ事業本部 商品技術センター コア技術第1部門 久郷大輔氏

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 車載事業部 車載センシング開発部 中西崇氏

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 車載事業部 車載応用技術部 折口陽太氏

担当ヘッドハンターの目線

山本信行氏

山本信行氏
株式会社リクルート ハイキャリアシニアアドバイザー

1993年株式会社リクルート入社。求人広告の営業からスタートし人材に関する幅広い業務に対応。企業の新卒採用支援、中途採用支援、面接トレーニング、採用向けホームページ・パンフレットの作成、新人教育研修、管理職教育研修を担当。担当エリアは、東海エリアおよび関東エリア。2003年より当時のリクルートエイブリックに移籍。人材エージェント業界に転身。企業側支援、転職者支援、マネジメント、新拠点の立ち上げなどを経験し、現在はメーカーのエンジニアの支援を中心におこなっています。過去エージェントとして担当してきた分野は、業界はメーカーを中心にIT,小売り、商社等。職種はエンジニア(電気電子、機械、化学、組み込みソフト)、ITエンジニア、コンサルタント、工場長、経営企画、マーケティング、営業、建設エンジニア、店長など多岐にわたります。

ソニーの環境を活かして、どんなチャレンジをしたいか、
何を成し遂げたいかを明確に意思表明できる方が採用されている

ソニーグループは、エレクトロニクス業界などさまざまな領域で世界に躍進するグローバルカンパニーです。ソニーのコンスーマーカメラなどは世界を席巻しており、SSSのイメージセンサーは世界で大きなシェアを占めています。ソニーが求めているのは、こうした環境を活かして、どんなチャレンジをしたいか、何を成し遂げたいかを明確に意思表明できる方です。果敢なチャレンジをポジティブに受け止めてくれる会社ですから、「組み込みソフトウェア開発経験を活かしながら、クラウドを使ったAI開発やサービス開発など異なる領域もやってみたい」といった希望をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

また、VR・AI・通信・クラウドなど、何かしらの技術や専門領域で突き抜けている方も多く採用されている印象があります。現状では、カメラや車載システムなど幅広い専門知識を持っている必要は必ずしもありません(もちろん、幅広い知見を有する方も大歓迎です)。入社後にキャッチアップする意欲をお持ちであれば、一芸に秀でた方も決して臆することなく挑戦可能です。是非ご応募ください!