秋晴れというにふさわしい好天に恵まれた9 月28 日（土）、東京・渋谷区神宮前にある北欧風キッチンスタジオ「ARISSA STUDIO （アリッサスタジオ）」にて、CAREER CARVER（キャリアカーバー）は、チャレンジイベント『Cuisine and Wine Training Lesson』を 開催いたしました。
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秋晴れというにふさわしい好天に恵まれた9 月28 日（土）、東京・渋谷区神宮前にある北欧風キッチンスタジオ「ARISSA STUDIO （アリッサスタジオ）」にて、CAREER CARVER（現リクルートダイレクトスカウト）は、チャレンジイベント『Cuisine and Wine Training Lesson』を 開催いたしました。
コンペティション形式の「チームクッキング」とは
近年、体験型のチームビルディングイベントが世界各国でトレンドとなっているなか、グローバルリーダーを目指す方やエグゼクティブの方に向けた、さまざまなイベントを展開していくためのプレオープンイベントとして、コンペティション形式のチームクッキングを試みました。講師からの説明はすべて英語です。
イベント当日は、CAREER CARVERスタッフのほかに、製薬会社の営業担当、外資系経営コンサルタント、証券アナリストなど、幅広い職種の方に参加いただきました。日頃、別企業や別部署で管理職として働く方たちが、五感をフル活用しながら、プロジェクトを遂行。グローバルリーダーとして求められる「価値観の違う人を束ねる能力」「計画する能力」「コミュニケーション能力」「臨機応変に対応する能力」を向上させることが本イベントの最終ゴールです。
スペシャルゲストはシンガポールで大人気のカリスマシェフとベテランソムリエ
今回、このプログラムを準備してくれたのは、シンガポールで飛ぶ鳥を落とす勢いの、飲食コンサルティング会社「Chef At Work」を運営するシェフ兼料理コンサルタントのEdwin Phua氏と、同社ワインコンサルタントのJulian Low氏の二人。
Edwin Phua氏はシンガポールで天才シェフとして知られ、国際的に最も権威ある料理コンテストである世界料理オリンピックにおいて、11個の金メダル、5個の銀メダル、4個の銅メダルを獲得。現在ではその功績を認められ、同コンテストの審査員を務めながら、国内外のホテルやレストランで、シェフのトレーニングやフードスタイリング、マーケティングコンセプトやデザインなどの指導を行っています。
一方のJulian Low氏は、世界的にも最もホスピタリティの高い航空会社のひとつ、シンガポール・エアラインの元ベテランソムリエとして長年活躍していました。現在は、ワインインポート会社「Prowine Enterprise」を経営しています。今回はこの2名に加え、同社でマーケティングマネージャーを務めるMacie Tan氏も来日しました。
シェフのプレゼンテーション：課題はトマトの前菜、鳩のロースト、黒毛和牛リブアイの3品
主催者側の挨拶のあと、Edwin Phua氏がプレゼン。今回のコンペティションで課題として作らなければならない料理は下記の3品です。
MENU
Texture of Tomato, Pesto, Balsamic Reduction and Light Parmesan Emulsion
(トマトのテクスチャー：ペスト、バルサミコ、ビネガー、ライトパルメザンエマルジョン)
Roasted Pigeon, Macerated Foie Gras and Young Salad
（鳩のロースト：柔らかなフォアグラ、ヤングサラダ）
Pan Seared Wagyu Ribeye, Brown Onion Puree, Grilled Baby Spring Onion and Light Jus
（和牛リブアイステーキ：弱火でグリル、ベイビー・ネギのピューレ）
初めに、Edwin Phua氏が調理法を説明していきます。「今回、トマトは大きなトマトやプチトマト、黄色いトマトなど、色やかたちの違うものを5種類用意しました。異なる食感を楽しんでもらうためです。」
「鳩の肉はミディアムレアに焼き上げますが、焼き加減の目安は、中指と親指をくっつけてみた際の親指の付け根のかたさです。覚えておくと便利ですよ。」
Edwin Phua氏が作るライトフレンチは、南国調で色鮮やか。自然とボルテージがあがります。この時点で、参加者はトリックがあることを知らされておらず、少しでも“レシピ通り”に作ろうと真剣にメモを走らせます。これから起こることも知らずに…。
実践：リーダーが集められ、トリックについて説明される
12人のチャレンジャーは3チームに分けられ、リーダー3名のみがシェフのもとに呼び出されました。
Edwin Phua氏がリーダーたちに告げた内容は次の通り。
・制限時間は50分。5分で調理計画を立て、45分ですべての料理を完成させる
・審査基準はtexture（食感）、flavor（味）、presentation（見た目）、Halmony（3品の調和）の4点
そして、最大のシークレットが発表されます。
・食材や調理器具など、ないものがある
・余計な食材が入っている場合は、必ずそれを使わなければならない
驚いた様子のリーダー3人。仕事においても、プロジェクトを遂行するのに「想定外」な出来事はつきもの。それをどう乗り越えるかは、リーダーの手腕にかかっています。
“スタート”の合図とともにリーダーが一斉にそれぞれのキッチンに駆けていきます。まずはチームメンバーに各々、今回のトリックについて説明。最初に足りない食材と余計な食材を確かめるチーム、リーダーが率先して役割分担を指示するチーム、皆で意見を順に出し合っていくチームなど、作戦会議の段階から三者三様。実はこの5分間の作戦会議で決めた計画こそ、その後の勝敗を決める大きな要因となるのです。
一通り話し終われば、あとは完成に向けて、ひたすら動くだけ。「ソースをすくうスプーンがありません。」「牛肉が大き過ぎて、肉の脇に焦げ目をつけるのに固定できない…そうだ、菜箸を使いましょう！」「うちに飾り用の花がなかったので、こちら分けていただいていいですか？」「シェフ、鳩の肉がうまく切れません。切って！」
調理をしている最中は、想定外のことが起こりがち。そんな時に最も必要とされるのが、人に聞く能力や交渉力、そして創意工夫です。Edwin Phua氏とJulian Low氏の2名が、今回のワークショップを開催するにあたり、最も意識した点もそこにありました。
審査：ベストリーダー賞とベストチーム賞の発表…気になる勝因は？
審査は、Edwin Phua氏、Julian Low氏、CAREER CARVERスタッフの3名で行われました。チーム1は、外資系経営コンサルティング会社に勤めるリーダーが聞き役に徹し、チームメンバーのアイデアを引き出していきました。チーム2は、10年間まったく料理をしたことがなかったリーダーが全体を見通す役に徹し、一番早く料理を完成させました。チーム3のリーダーは、不足している食材と余計にある食材を先に分類し、料理別に役割分担をしていました。
結果、ベストリーダー賞は、チームメンバーのバックアップに徹したチーム2のリーダーが獲得。ベストチーム賞は、食感、味、見た目のバランスが最も優れていたチーム1に決定しました。
審査後は、Edwin Phua氏自ら腕をふるった料理が参加メンバーたちに振る舞われました。Julian Low氏が選んだワインは、より肉の甘みや旨みを引き出すことが考慮されていました。鳩のローストには、チェリーのような華やかな香りのあるフランスのワインを、和牛リブアイステーキには、イタリア・シチリアのビオワインが用意され、口に含んだ瞬間、ブラックペッパーのような味わいがありました。
今回のイベントの様子を動画にまとめてました
この動画では、キャリアカーバーが主催をし、 シンガポールから飲食コンサルティング会社「Chef At Work」を運営する シェフ兼料理コンサルタントのEdwin Phua氏、ワインコンサルタントのJulian Low氏、のお二人に企画いただいた チャレンジイベント『Cuisine and Wine Training Lesson』にて、 チームで料理を行うことを通して、グローバルリーダーとしての資質の向上を実感できるプログラムを開催し、参加された方々の真剣に取り組む姿をご覧いただけます。
今回のイベントの様子を動画にまとめてました
一通り食事を終えたところで、参加者の方に本イベントの感想を述べていただきました。
「疲れました。自分の弱みと強みを考えないことにはリーダーができない。まるでセラピーのようでした。」
「振り返ってみると、自分の日頃のマネジメントスタイルがそのまま出てしまっていた気がします。仕事ではありませんが、面白いと思いました。」
「肉の焼き加減を絶賛され、23年間の主婦歴に太鼓判を押されたような気分です。」
CAREER CARVERでは、グローバルリーダーを目指す方や、エグゼクティブ方向けのイベントを、今後もいろいろ企画中。ぜひ、ご参加ください！
