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転職のベストな時期と転職活動が有利になるシーズンは?

転職活動を始める前に考えておきたいのが「タイミング」です。採用ニーズは、求職者の年齢、勤続年数、管理職経験の有無、転職市場の動向など、さまざまな要素で変わります。年代別の採用傾向のほか、ベストタイミングを計るにはどのような要素に気を付ければいいのかを詳しく解説します。

【アドバイザー】

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野 友樹(あわの ともき)氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

年代別の採用傾向

転職を考える際に把握しておきたいのが、年代別の採用傾向です。20代、30代、40代のそれぞれの採用傾向についてまとめてみました。

20代

20代でも、前半と後半では、採用する企業の捉え方もかなり異なります。20代前半であれば、第二新卒として認識されるケースが多く、全く経験がない業界・職種へのキャリアチェンジもしやすい傾向にあります。職種・業界未経験の求人に応募しても、ポテンシャルを期待されて内定を獲得できる可能性は高いでしょう。

一方、20代後半になると、相応の経験・スキルが求められるケースが増えます。自身のキャリアの棚卸を十分にしたうえで、志望企業の採用担当者にしっかりアピールする必要があるでしょう。

30代

30代前半では、リーダー経験を求められるケースが増えていきます。即戦力となる知識や経験・スキルを備えたうえで、組織を束ねるマネジメント力が求められてくるのが30代です。

30代後半になると、マネジメントスキルを求められる傾向がより色濃くなります。管理職としての経験が問われることが増え、「具体的にどのような成果を上げられるのか」が判断基準となります。30代は、即戦力やマネジメント経験を求められるため、未経験の職種・業界へのキャリアチェンジが難しくなる傾向があります。

40代

40代になると、企業側はより高度な技術や実績に加え、管理職としての豊富な経験を求めるようになります。経営や事業に影響を及ぼす管理職や専門職などの重要なポジションを、社内での異動ではなく中途採用で配置するケースは、それほど多くはありません。経験や人柄などを慎重に判断しようとする企業が多いため、厳選採用になります。

一方で、40代ともなると求職者側も、育児や介護など家庭の事情を抱えたり、住宅や教育にお金がかかったりと、転職先に求める条件が増える傾向にあります。ピンポイントのマッチングとなる40代の転職活動は、じっくりと取り組む覚悟が重要となります。

転職のベストタイミングを見極めるには

将来的に転職を考えている人が、ベストなタイミングで動くには、どのような点に着目すればいいのでしょうか。ここではタイミングを見極めるための要素について解説します。

勤続年数

ベストな転職時期を見極める要素のひとつが、勤続年数です。一般的な目安となるのは「3年」。在籍期間があまりに短い場合は、「次もすぐに辞めるのでは」という疑念を抱かれやすく、転職活動で不利になる可能性があります。ただし、3年はあくまで目安なので、在籍を続けるのが難しい場合は状況に応じて判断しましょう。

管理職への昇進

リーダー・管理職への昇進も大きな要素の一つです。特に30代以降は、個人の経験・スキルに加えて、組織でのマネジメント経験が問われるケースが増えていきます。これまでの実績が認められて管理職へと昇進し、部下のマネジメントを行った経験があれば、転職活動で大きなアピール材料になる可能性が高いです。逆に、年功序列型の評価制度が残っており、現職の企業で管理職への昇進が当面見込めない企業であれば、マネジメント経験を求められない年代で転職活動を始めるという考え方もあります。

担当プロジェクト

担当プロジェクトも、転職のタイミングを見極める要素のひとつになります。数年にわたる大規模プロジェクトを担当している場合、途中で抜けてしまうと成果や実績をアピールすることが難しくなり、「責任感に欠ける」といったマイナスな印象を与えることも懸念されます。プロジェクトを完遂させたうえで転職活動に臨んだ方が、成果をアピールしやすいでしょう。

ライフイベント

転職を考えるうえで欠かせない要素がライフイベントです。結婚や出産のほか、親の介護なども転職時期を見極めるポイントになる可能性があります。また、住宅購入を考えている人は、「勤続年数」が住宅ローンを組めるかどうかの判断のひとつになるケースが多いため、ローンを活用しての住宅購入を予定している場合は、転職前に金融機関に相談しておきましょう。

転職市場の動向

企業の採用ニーズは常に一定ではありません。景況によって求人数は大きく変動します。現在の転職市場はどのような状況なのか、今後はどうなっていくのかを考えながら、需給のバランスを見極めて転職のタイミングを計ることも重要です。当然ながら、売り手市場であれば、転職を有利に進めることができます。転職市場の動向は、厚生労働省が発表している「有効求人倍率」を確認したり、転職エージェントに相談したりして把握しましょう。

年間を通じて転職活動が有利になるシーズンは?

採用動向や求職者の動きは、時期によって波があり、一般的に1~3月、7~9月にかけて求人が多くなる傾向にあります。ただ、この時期が転職に有利かというと、必ずしもそうではありません。1~3月、7~9月はボーナス支給後に当たるので、転職を考える人も多くなります。企業が積極的に採用活動を行う時期と、ライバルとなる求職者が積極的に転職活動を始める時期を把握しておきましょう。

1~3月

多くの企業の期初である4月入社に向けて採用が活発になるため、この時期に転職活動を始めると、たくさんの求人から自分に合った企業を選ぶことができるのがメリットです。年末のボーナスを受け取ってから退職することができて、4月入社は仕事の区切りもつけやすいため、転職するにはベストなタイミングとも言えますが、同じように考えるライバルも多いため、必ずしも内定を獲得しやすいわけではありません。

4~6月

1~3月と比べると求人数は少ない傾向にありますが、新たな期が開始して顕在化した人材ニーズを満たすため、この時期は希少なポジションの求人が出ることもあります。また、ゴールデンウイークを転職活動の準備やリフレッシュに充てることができるのも、この時期に転職活動を行うメリットと言えるでしょう。

7~9月

この時期は、夏のボーナスを受け取ってから退職できるのがメリットです。また、夏の長期休暇を転職活動の準備やリフレッシュに使うことができる点も魅力です。10月は多くの企業の下半期の開始月に当たるため、10月入社を目指すと区切り良く仕事をスタートすることができるでしょう。

10~12月

9月で半期が終わり、採用計画を見直す企業が出てくるのがこの時期です。1~3月ほど求人が多いわけではありませんが、ボーナスを受け取ってから転職活動を始める求職者が多いため、その前に転職活動を始めることは大きなアドバンテージになるでしょう。

自分のベストタイミングを見定めて、念入りな準備を行おう

結局のところ、ベストタイミングは人によって異なります。誰にでも当てはまる答えは存在せず、自分なりに納得のいくタイミングを見極めるしかありません。

よりよい転職先を一刻も早く見つけたいところですが、だからといって焦るのは失敗のもと。短期間で結果を出そうと動くのではなく、まずは時間をかけて情報収集し、じっくりとタイミングを計りながら転職活動を進めるのがよいでしょう。