転職エージェントとの電話面談(オンライン面談)のコツと事前準備

転職エージェントを利用する際、最初に行われるのが担当のキャリアアドバイザー(CA)との面談です。転職の目的や条件などをヒアリングするために実施されるもので、この面談を通じて転職の方向性やスケジュールが決定されます。転職エージェントの電話・オンライン面談のコツと、事前準備のポイントを詳しくご紹介します。

転職エージェントの「面談」とは?

転職エージェントに登録すると、はじめに行われるのがキャリアアドバイザーとの面談です。面談では、あらかじめ提出した履歴書や職務経歴書に基づき、キャリアアドバイザーが転職の目的や条件などをヒアリングしていきます。

電話やオンラインでの面談を受け付ける転職エージェントも増えているので、希望する場合には事前に確認しておきましょう。

【電話・オンライン面談の内容】

【時間】

1~1.5時間(電話の場合は、1時間かからない場合もあり)

【内容】

・職務経歴の確認

・転職の目的や希望条件のヒアリング

・転職活動の進め方の確認・アドバイス

・求人の紹介

・応募書類の添削

対面による面談と電話・オンライン面談との違いは?

対面で行われる面談と電話・オンライン面談の違い、メリット・デメリットについてご紹介します。

電話・オンライン面談のメリット

・忙しくて時間がない時でも相談しやすい

・面談会場に足を運ぶ時間や費用を削減できる

・希望する業種・職種が明確な場合、効率的に求人情報を紹介してもらえる

電話・オンライン面談の最大のメリットは、距離や時間の制約を受けず、短時間で面談を受けることができる点です。特に遠方から足を運ぶ必要がある場合、時間と費用を節約できるメリットは大きいでしょう。また、希望する業種・職種が明確な場合には、要点を絞って会話することで、効率的に求人情報を紹介してもらうことができます。

電話・オンライン面談のデメリット

・対面に比べて人柄が伝わりづらい

・職務経歴書や面接のアドバイスが受けづらい

・希望が定まっていない場合の相談には時間を要する

電話面談の場合、声のみのやり取りになるため、人柄が伝わりづらい点がデメリットです。
オンライン面談の場合であれば、表情の変化をある程度確認することはできるものの、それでも対面に比べると得られる情報は少なくなります。また、提出した職務経歴書の添削や面接へのアドバイス、キャリアチェンジを検討している時の相談などは、やはり対面でじっくり時間をかけて話す方がスムーズです。

電話・オンライン面談を成功させるための事前準備

面談では、キャリアアドバイザーに対して、転職理由や希望、人物タイプなどを的確に伝える必要があります。電話・オンライン面談を選んだ場合、どのような事前準備をしておけばいいのか、注意すべきポイントについて詳しく見ていきます。

事前に応募書類を送っておく

面談は、あらかじめ提出された履歴書や職務経歴書を基に進めます。担当するキャリアアドバイザーに自分自身を理解してもらったうえでアドバイスを受けるためにも、期日までに必ず各種書類を提出しておきましょう。

希望条件や相談したいことを伝えておく

限られた面談時間の中で、自分の希望条件を的確に伝えるのはなかなか難しいものです。どんな転職を望んでいるのかをクリアにしておくために、面談時に伝えたい希望条件、相談内容をあらかじめ整理し、履歴書や職務経歴書とは別に伝えておくのがお勧めです。

条件や質問事項は事前にメモしておく

上記の話とも重なりますが、思い付くままに話していると、会話が長くなり、焦点がぼやけてしまいがちです。面談時に伝えるべき内容は、事前にノートなどにメモして整理しておきましょう。頭の中を整理するためにも役立つはずです。

通信環境を整えておく

相手の音声や映像が途切れてしまう電波の悪い環境では、面談が成立しません。
静かな通話状況のよい室内で面談を受けるようにしましょう。また、電話での会話は、対面に比べて声が聞き取りにくくなるので、普段よりも意識して明るくはっきりと話すように心掛けましょう。また、話をしながらメモが取れるように、イヤホンを付けてハンズフリーにしておくとよいでしょう。

電話・オンライン面談を成功させるためのコツは?

対面に比べて表情や仕草が伝わりにくい電話・オンライン面談ですが、ちょっとした工夫を心掛けるだけで、より円滑にコミュニケーションを図ることができます。相手に好印象を与えることにもつながりますので、ぜひ実践してみましょう。

人柄が伝わりにくい分、積極的に話す

電話・オンライン面談では、相手の表情が見えないため、対面に比べるとコミュニケーションが取りづらくなります。そのため、自分から積極的に話しかけることが大事です。「はい」や「いいえ」といった単純な返答を繰り返すのではなく、どのような状況だったのか、どういった感情を抱いていたのかなど、質問に対する答えの背景にまで踏み込んで回答することができれば、キャリアアドバイザー側の理解も深まるはずです。

オンラインの場合は話し方も工夫する

オンライン面談の場合には、話し方・聞き方にさらなる工夫が必要です。例えば、カメラの位置を調整し、キャリアアドバイザーとできるだけ目線が合うようにしておくだけで、お互いがぐっと話しやすくなります。また、うなずいて相槌を打つ、笑顔で話すなど、真摯に話を聞いている姿勢を意識することで、人柄が伝わりやすくなるでしょう。