ヘッドハンターの提案で一度終了した選考が再開し、希望年収とやりがいあるポジションの両方を実現【転職事例Vol.43】

大手グローバルアパレル企業の北米エリアのCFOも経験してきたRさん。在籍した企業は、既にグローバル化が大きく進んだため、新たに海外展開を進める企業への転職を決意。国内大手食品メーカーで希望通りのファイナンシャルプランニング&アナリシスのポジションと出会うも、一度は年収が折り合わずに選考が終了。ヘッドハンターが企業に提案を続けた結果、2カ月後に選考が再開し、希望する年収とやりがいあるポジションで入社が決定した転職ストーリーを紹介します。

転職者プロフィール

Rさん(40代 男性)

 

転職前:グローバルアパレル企業のファイナンシャルプランニング&アナリシス(年収1,350万円)
転職後:国内大手食品メーカーのファイナンシャルプランニング&アナリシスにおける次長(年収1,400万円)

 

機械メーカーの営業を経て、専門学校で学び、公認会計士資格を取得。監査法人で6年経験した後、国内大手のグローバルアパレル企業に転職。国内での経理業務を経て、海外駐在も経験し、北米エリアのファイナンシャルプランニング&アナリシスの責任者へ。その後、日本に帰任し、経理部長に就くも物足りなさを感じ、2020年11月に国内大手食品メーカーに転職。

北米拠点のCFOを経験して日本に帰任するも、徐々に物足りなさを感じるように

空港のエスカレーターに乗るビジネスパーソン

大学卒業後に一度は営業職になるも、専門学校で公認会計士の資格を取得し、以来ファイナンス領域でのキャリアを築いています。監査法人で6年、その後、国内大手グローバルアパレル企業に転職して、10年勤務しました。日本国内の経理部門を経て、海外駐在に入り、インドネシアで3年、カナダで1年、最後は北米エリアを統括するCFOへ。現地法人の代表の側近として、経理、財務、資金調達まですべてを管轄でき、非常にやりがいを感じていました。

しかし、会社からの急な人事異動により、日本に帰任。この10年でたびたび訪れる会社都合による急な転勤や二転三転する人事に少し不信感を重ねるようになっていました。また、日本本社では経理部長というポジションでしたが、規模が大きい組織だからこそ業務がかなり細分化されており、北米時代と比べて自分の裁量が狭くなってしまったことに少し物足りなさを感じるように。私が入社してから会社のグローバル化は大きく進み、充実した10年間ではありましたが、今後は以前のようなダイナミズムを感じる経験はできないのではと考え、転職を検討するようになりました。

まさに希望するファイナンシャルプランニング&アナリシスの募集との出会い

2020年1月に転職活動を始めてすぐ、ユニコーン・パートナーズのコンサルタントの仲さんより紹介いただいたのが、国内大手食品メーカーA社のファイナンシャルプランニング&アナリシス部門(以下FP&A)の募集です。ちなみにFP&Aとは、経理・財務と経理企画を兼ね備え、さらにコンサルタント的な要素も持った職種で、業務管理や財務分析によって企業のビジネスをサポートする、外資系企業に多いポジションです。日系企業では経理・財務と区別されることが少ないものの、グローバル展開を目指す企業では徐々に増えています。

A社では、これまでFP&Aは経理財務部門に紐付く一組織でしたが、2019年秋に更なるグローバル化の推進を目指して独立組織となり、経営戦略室などと横並ぶ形で経営参謀としての立ち位置に変わったばかり。今後グローバルスタンダードでA社のFP&Aを推し進めるべく、FP&A経験と海外経験を持った課長ポジションの人材を求めているとのこと。まさに私の希望するポジションだったこともあり、さっそく面接の場をセッティングいただきました。

一度は年収が合わずに選考終了になるも、2カ月後に改めて選考が再開

面接では、より詳しい業務内容の説明を受けて入社の意思が高まり、A社側からも評価をいただけたものの、結果としては年収が折り合わず、残念ながら選考は終了に。A社では課長職の給料水準の上限1,150万円が設定されておりましたが、家族のいる身として、前職での年収1,350万円からのダウンは考えていませんでした。

その後、A社以外の企業で転職先を探すも、FP&Aのポジションがある日系企業は少なく、さらに「これからグローバル展開を強化する」という私の専門性を活かせるステージにある企業はもっと少ないため、A社以上にピンとくる企業とは出会えずにいました。

A社の選考終了から2カ月ほど経った頃、仲さんより連絡があり、「改めてA社の選考に進みませんか」というご提案をいただいたのです。実は私の選考終了後、仲さんの方でA社に対してマーケット相場の整理や、「A社が求めるレベルの人材は課長職の給料水準では採用できない」という旨を提案し続けており、その結果A社では改めて要件を見直し、次長候補(上限年収1,400万円)で再度選考という流れになったのです。

役職定年による年収ダウンに悩むも、仲さんの細かなシミュレーションで不安が解消

採用面接の風景

再度選考に進んでからは、大きく2つのポイントがありました。1つ目は給料面のすり合わせです。単なる次長候補としての内定だと年収1,300万円になってしまいますが、最高評価をいただければ企業側の上限の年収1,400万円になります。そこで、仲さんから面接に向けたアドバイスをいただき、最高評価を取りに行く為の準備を共に進めました。

2つ目は、オファーフェーズでの考え方の転換です。面接を経て最終的に最高評価の1,400万円の提示でオファーをいただくことができ、喜んだのもつかの間、A社には次長だと54歳、部長だと56歳の役職定年制度があり、「生涯現役で働きたい」という私の志向性とズレがあることがわかったのです。「役職定年で年収が下がるのではあれば、現職に残って1,350万円を維持したほうがいいのでは」という妻の意見もあって漠然とした不安を感じていましたが、仲さんが「A社で次長や部長として役職定年をした場合に見込める年収(前職では出ない退職金を含む)」と「前職に残った場合の年収」を細かくシミュレーションしてくれたことで不安が明確に解消され、迷わず意思決定することができました。「もし役職定年と同時に退職されたい場合は、私が次も転職を支援しますよ」と言ってくれたことも嬉しかったですね。

残り10数年のキャリアを考え、やりがいも年収も叶う転職を実現

現在は、FP&Aの次長職として希望どおり海外展開に携わっています。前職にいたときにはずっと悶々とした日々を過ごしており、このまま一部長としてキャリアを終えるのか、これまで培った経験を活かして海外の立ち上げ責任者として、やりがいを感じながら残りの10数年のキャリアを過ごすのか、転職の際は大きな岐路に立ちました。A社との面接では久しぶりに心が躍り、今後チャレンジできる事を考えると明るい未来が見えて、あの時、思い切って一歩踏み出してよかったと今は心から思っています。

仲さんには非常にお世話になり、二度目の選考に向けてA社に提案してくれたことだけでなく、最終オファーの際には壮大なシミュレーションにより人生設計を共にしていただいたことで意思決定ができました。ハッピーな転職を実現できたこともあり、友人で転職を考えている人には仲さんを紹介しています。

担当ヘッドハンター:徹底的に質を追求し、「一品一様」のご支援をしたい

株式会社ユニコーン・パートナーズ

仲 崇さん

私の仕事は求職者の背中を押すことではなく、情報を整理し、転職に向けたお膳立てをすることだと考えています。転職は少なからずリスクを含んでおり、失敗してしまうケースもあります。そうした失敗のリスクを少しでも減らすことこそが私たちの仕事。転職した未来を具体的にイメージし、現職でい続けた場合の未来もイメージし、それを比較した上で最終決断をするのはご本人です。

ユニコーン・パートナーズでこだわっているのは、私たちならではの情報収集を行うこと。代表取締役や経営幹部など企業の上層部と強いパイプを築き、世の中には出回っていない情報も収集し、求職者に提供することで人生の大きな岐路に寄り添っていきたい。今回紹介したRさんの転職事例においても、私自身がA社と特別な人脈を築いてきたことで、生涯年収のシミュレーションを含めて意思決定に役立つ深い情報提供ができたのではないかと思っています。

私自身は大手人材紹介会社に14年在籍した後、よりハイレイヤーの人材に対して、徹底的に質を追求し、「一品一様」のご支援をしたいという想いからユニコーン・パートナーズに転職しました。今後もカスタマー目線を大事に、1人1人やそれぞれの状況に合わせた最適な転職活動の支援を行っていきます。

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