Google 転職体験談 vol.1|変化の激しいIT領域で成長し続けるには最高の環境。キャリアの幅も広がった

世界的なIT企業であり、転職希望先としても注目を集めている Google。実際に中途入社した人たちは、何を求めて Google へ飛び込み、その環境でどのような手応えを感じているのでしょうか。今回は、シニアアカウントエグゼクティブとして、法人のお客様を対象に Google のソリューションを提供している塩入愛さんにお話を伺いました。

塩入愛さん

1カ所にとどまっていては、IT業界の面白さを理解しきれない

――塩入さんは2020年に Google に中途入社されたのですね。前職でのご経験と、転職に踏み切った理由を教えてください。

新卒で入社したのは外資系IT企業です。日本企業向けの営業、経営企画、US本社勤務など、幅広い経験を積むことができました。上司や同僚にも恵まれました。
私はもともと「安定」を好むタイプです。以前勤めていた企業は堅い会社で安定感もあったので、きっとこのまま定年までいるだろうと思っていました。でも、40代以降のキャリアを見据える時期になってきたタイミングで、このままではいけない気がしたんです。

IT業界はここ20年ほどで大きく変化し、今後もさらにスピードを上げて変わり続けていくでしょう。つまり、現時点で見えている将来は、確かなものではないということ。であれば、もっとキャリアの幅を広げて、業界がどのように変わってもいっても5年後、10年後のキャリアを自ら作っていけるように、トレーニングをしなければと考えました。
本当は前の会社を離れたくなかったし、Google が自分の本来の志向性とは少し異なっているのはわかっていましたが、新たなチャレンジをすることにしたんです。

実際、外に出てみて見える景色が変わると、技術の進歩のスピードを実感できるようになりました。
IT業界でスペシャリストであり続けるには、キャリアの「幅」も必要だと思います。一つの場所しか知らないのはリスクもあるし、常に変化を続けるIT業界にいるのにその面白さを理解しきれないのは損だと、改めて感じています。

――転職にあたり、Google を選んだのはなぜですか?

リーディングカンパニーとしての技術力はもちろん、前職と比べると新しく若い会社であること、「サステナビリティ」に強くコミットしていること、カルチャーに独自性があることなどが魅力的でした。
周りに優秀な方々が多い環境で常に新しいことに取り組み続けるのは、本来安定志向の自分にとってはハードルが高いことでした。でも、不安よりも「ジャンプアップしたい」「キャリアをストレッチしたい」という思いが上回り、転職を決めました。

――入社前と入社後では、Google へのイメージは変わりましたか?

「変化」に対して柔軟な会社であることは何となくわかっていましたが、「こんなにスマートに変化するのか」という驚きがありました。もっと力技で変革しているイメージを持っていましたから。上から指示が下りてくるのではなく、現場のアクションによって緩やかに自然に変わっていくんです。
私が入社したのは2020年で、コロナ禍の影響を受けていた時期ですが、社会の変化をうまくつかみ、一人ひとりが次に何をすべきかを考え、自律的に変わっていける会社だと感じました。

入社した時点ですでに100%リモートワークだったのですが、オンボーディングもスムーズでしたね。「g2g(Googler-to-Googler)」と呼ばれる、社員同士で教え合い、助け合う文化がしっかりと機能していたので、皆が手を差し伸べてくれました。これから入って来られる方々には、今度は自分がお返ししていきたいと思います。

お客様の幸せ・成功のため、提供できるものが際限なくある

塩入愛さん

――現在のお仕事内容と、そのやりがい・醍醐味を教えてください。

所属は流通事業本部。シニアアカウントエグゼクティブとして、エンタープライズの顧客を対象に Google の数々のソリューションの提案を行っています。
お客様の業務上の課題に応じてソリューションや技術情報を提供するほか、課題が明らかになっていない場合にはワークショップなどを開催し、私たちがディスカッションをリードします。

お客様の課題は、例えば「○○業務を可視化したい」から「全社でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進したい」まで、大小さまざま。BtoC領域では確固たる実績を築いていて知名度も高い Google ですが、法人のお客様を対象にご提案をする役割を担ってみて、Google が提供できるものの奥深さや先進性をあらためて実感しています。
ITを活用してお客様の幸せ・成功のために際限なく活動できるのが大きなやりがいです。

―― Google の環境・風土で魅力を感じているのはどのような点ですか?

キャリアの幅を広げるために入社したわけですが、それを実践する仕組みやツールが豊富に用意されている点が魅力です。
例えば「20%ルール」。社内インターンのようなシステムを使い、就業時間の20%を自分のコア業務以外の部署の業務や社内プロジェクトなどの活動に充てられるというものです。

私は「20%ルール」を活用して、お客様やパートナー様のエグゼクティブをお迎えする「Google Partner Plex Tokyo」というチームに参加しています。このチームでは、企業のエグゼクティブに対し、日常とは違う環境やコンテンツ、インスピレーショナルな場をご提供し、DXへの取り組みなどをサポートしています。「経営層との対話」「Google として経営層にどういった体験をご提供できるか」などを日常的に考える機会となり、とても勉強になっています。

また、Google には「Coffee Club」という、男女問わず所属部署以外のディレクターや部門長クラス、役員の方などがメンターとなってくださり、自分がこれから伸ばしたいスキルやキャリアの方向性などについて相談ができるプログラムがあります。こちらは女性のキャリアを支援する6カ月間のプログラムで、私も最近参加し始めました。

塩入愛さん、浜田玲子さん、西原信一郎さん
今回、取材に協力くださった転職者の方々。左から塩入愛さん、浜田玲子さん西原信一郎さん

――今後の目標、目指すキャリアとは?

Google ではできることがたくさんあるので悩ましい質問ですが……日本企業には技術力はあるのに、IT活用の面でグローバルよりも遅れていて、結果損をしている部分があるように思いますので、まずはその状況の改善を目指しています。日本の企業の方々がもっと朗らかに仕事ができるようにしたいし、日本企業をもっと元気にしていきたいです。
そのためにも、「20%ルール」で参加している「Google Partner plex」をさらに活用していきたいと考えています。

このほか、Google にはERG(Employee Resource Groups)と呼ばれるさまざまなコミュニティがあります。ERGでは、少数派グループにいる当事者の社員や、そんな当事者をサポートする仲間たちが互いにサポートしあったり、啓発活動や意見交換を行ったりしています。
その中で、障がいや障がい者のインクルージョンというテーマに取り組むDisability Allianceのチームや、GATE ( Google Accessible to Everyone)にも参加しています。目に見える障がいだけでなく、学習障害、スペシャルニーズ、ニューロダイバーシティなど様々な障がいの分野に関心のあるメンバーが集まり、コミュニティへのawarenessを高めるために活動を通して社内に提言をしたり、よりインクルーシブで革新的な社内環境や、製品作りを実現したりするために活動しています。
このテーマは日本ではまだまだ取り組みが進んでいません。コンシューマ向けプロダクトを持っている Google だからこそ、このようなテーマを積極的にリードしてエンタープライズへ進展させていきたいですね。

このように、さまざまなチームでの活動を通じて学びを得ることで、転職時に目指した「キャリアの幅の広がり」を実感していますし、今後も実現していけると思っています。

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 流通事業本部 シニアアカウントエグゼクティブ

塩入 愛さん

外資系IT企業で営業、経営企画、US本社勤務など幅広い経験を積む。2020年より現職。法人顧客を対象に自社ソリューションの提案を行う。

企業の概要

世界最大の検索エンジン「Google」を運営する、グローバルインターネット関連企業。1998年にアメリカで設立され、日本法人は2001年8月にアメリカ国外初の現地法人として設立されました。Google マップやGmail、YouTubeなどのウェブサービスや、Google Chrome、Google ドライブなどのデスクトップ・モバイルアプリケーションなども手掛けています。

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