【社内SE・情シス】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

社内SE・情報シスの職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

社内SE・情報システム部門（情シス）の職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。
リンク先よりダウンロードも可能なので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

社内SE・情シスの職務経歴書の書き方のポイント

社内SE・情シスの方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします。

「業務知識」「テクニカルスキル」「担当フェーズ」を押さえておく

社内SE・情シスの採用において、採用担当者が必ずチェックするポイントは「業務知識」「テクニカルスキル」「担当フェーズ」です。特に応募先の業界・採用ポジションと関連がある経験や活かせるスキルなどは抜け漏れがないように明記しましょう。

●業務知識

どの業界にも共通する「会計」「人事」「CRM」などをはじめ、製造業界・流通業界であれば「SCM」、金融業界であれば「決済」などを記載。

●テクニカルスキル

今まで扱ってきたOS、言語、開発環境など。自身での開発経験がなくても、管理していたプロジェクトで使用されていたものを記載。。

●担当フェーズ

システム企画／要件定義／基本設計／詳細設計／開発／テスト／運用など、自身が経験したフェーズを明記する。直近は企画やプロジェクト管理のみでも、過去に開発を経験していれば省かずに記載。

マネジメント経験は「規模」を伝える

マネジメント経験がある場合、対象範囲の規模がわかるように記載しましょう。
「ピープルマネジメント」であれば、何名規模の組織において、人事考課・人材育成の対象人数が何名であったかを明記します。

「プロジェクトマネジメント」については、「自社のメンバー数」を書くのが基本ですが、自社の情報システム部門の規模が小さい場合などは、外注も含めたマネジメント対象人数を記載してもいいでしょう。また、「プロジェクトマネジメント」というワードだけで終わらせず、「進捗管理」「品質管理」「コスト管理」など、具体的に担った役割も記載しておいてください。

社内SEの場合、プロジェクトの「予算」は社外秘のため職務経歴書に記載できないケースも多いのですが、人数のほか「期間」も記載することで規模感が伝わりやすくなります。

「企画」の経験は、「課題分析手法」「成果」も記載

システム開発プロジェクトに落とし込む前段階――社内データのとりまとめや分析、それを踏まえたシステム企画・戦略策定などの経験があればプラス評価につながります。転職先で企画・戦略を手がけていきたい方は、これまでに少しでも携わっていれば記載しておきましょう。

なお、「現状の課題をこう分析し、このような企画をした」だけでなく、「どのように課題分析をしたか」も注目されるポイントです。「SQLを用いて社内の○○データを分析」など、具体的に記載してください。

多くの企業で「DX」に関する取り組みが推進されています。今後DXの取り組みに携わるポジションを目指すのであれば、データ分析に関するテクニカルスキルは積極的にアピールしましょう。また、これまでのシステム企画で成果を挙げていれば、可能な範囲で「数値」で示します。例えば、業務改善であれば「10人のスタッフで行っていた業務を3人でできるように改善」「○○のコストを○％削減」などです。新規プロダクトやサービスの創出に携わり、ローンチ後も「DevOps」のような方式で改善に取り組んでいるような方であれば、売上の実績・推移なども記載するといいでしょう。

これらのプロセスにおいて、マネジメントの観点で意識したことや工夫したことなどを「自己PR」欄に記載しておくとアピール効果が期待できます。

調整力・折衝力をアピールするなら、「目的」を明記

社内SE・情シスの方々の職務経歴書では、各部門との「調整力」「折衝力」を強みとしてアピールしている方が多く見られます。しかし、そのワードを記載するだけでは評価につながりにくいといえます。重要なのは、「何のために調整・折衝を図ったのか」。課題・目的から成果までのストーリーも伝えてこそ、強みとして評価されやすくなります。

ニーズが高い経験は詳細を記載してアピールする

昨今の社内SE・情シスの採用においては、新しいテクノロジーを活用したシステム刷新や新規事業に関わるシステム開発を担える人材のニーズが高まっています。求められる経験・スキルのキーワードは「データ分析」「データ基盤」「クラウド関連（AWS／Google Cloud／Microsoft Azureなど）」「BIツール活用」「Python」などがあります。

小売・流通業界であれば「OMO」などリアル店舗とECの融合、金融業界であれば非対面のデジタル決済やペイメントサービスといったように、志望企業の業界におけるデジタル活用に関連するものは、少しでも知識があればアピールするといいでしょう。

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。
また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。
作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

事前に職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「担当プロジェクト」「手がけた業務」「成果」「身に付けたスキル」などをすべて書き出します。
ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。
そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

以下の項目で構成するとポイントが伝わりやすくなります。

●職務要約

「どんな仕事をしてきたか」が簡潔に伝わるよう、100文字程度でまとめる

●活かせる経験・スキル

箇条書きで「できること」を記載する。キーワードを多く盛り込むのがポイント

＜記載項目例＞
・担当業界や業務知識
・プロジェクトマネジメント経験
・顧客折衝経験
・システム環境
・担当してきたプロジェクトの担当フェーズ
・組織マネジメント経験
・語学力　

●資格

仕事に関連する保有資格を記載する

●表彰実績

表彰のポイントと合わせて記載する

●職務経歴

プロジェクト内容が一目でわかるよう表組にし、適宜「成果」も記載する

●自己PR

「仕事に対する姿勢・考え方」「志望動機」「経験を活かし、どのように貢献したいか」など

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。
書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。
冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【　　】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。
例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字（担当顧客数／マネジメント対象メンバー数／プロジェクトの規模・期間など）
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字（売上実績／目標達成率など）
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど

※本記事での内容は取材時点での情報になります。