【人事】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

求人に応募する際には、履歴書とともに職務経歴書の提出が求められます。募集しているポジションで活躍できる経験・スキルを持っていたとしても、職務経歴書で正しく伝わらなければ面接へ進むことができません。
そこで、職務経歴書で強みを伝えるための書き方のポイントについて、リクルートのコンサルタントがアドバイスいたします。
職務経歴書を初めて作成する方には見本のテンプレートも用意していますので、ダウンロードしてご活用ください。

人事の職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

人事の職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。
リンク先よりダウンロードも可能ですので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

人事の職務経歴書見本

人事の職務経歴書の書き方のポイント

人事の方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします。

一文で終わらせず、中身を記載する

手がけたプロジェクトについては、一文だけでなく、内容が伝わるように記載しましょう。
例えば、「人事制度企画」のみの記載で終えるのではなく、課題に対してどのような施策を打ったのか、具体的なキーワードを入れて簡潔に記載します。

例)
「社員のキャリアの選択肢を広げるため、ジョブグレード制度を導入」
「社内コミュニケーション活性化のため、ピアボーナス制度を導入」

ニーズが高い経験は詳細を記載してアピールする

以下に挙げる経験は、昨今の人事職の中途採用市場でニーズが高く、職務経歴書に記載しておくとプラス評価につながります。経験をお持ちの場合は、多少に関わらず積極的に記載することでアピール効果が高まるでしょう。
これらをアピールする場合も「課題」と「具体的施策」をセットで伝え、すでに成果が挙がっていれば成果も記載してください。

●人事評価制度の改定/新しい人事制度の企画・導入・運用 
 (ジョブ型制度の導入、役員報酬制度の見直しなど)
●HRBP制の導入
●ダイバーシティ&インクルージョン施策
●組織風土改革・醸成施策
●エンゲージメント向上施策
●ピープルアナリティクス
●タレントマネジメント
●サクセッションプラン策定
●DX人材の採用実績
●タレントアクイジション
●HRIS(人事管理システム)の導入
●グローバル人事
●労務面のガバナンス強化
●M&A先企業の人事のPMI

経営にインパクトを与える取り組みの経験をアピールする

人事部門はしばらく前まで「コスト部門」として捉えられがちでしたが、昨今は「戦略的な取り組みにより、業績に大きく貢献する」という認識が強まっています。「人的資本経営」に注目が集まる中、経営にインパクトを与えるような変革や新たな取り組みを能動的に行ってきた方は高く評価されます。
職務経歴書の自己PR欄では、いかに戦略的な取り組みを提案・推進してきたか、また、強みとするスキルを活かしてどのように貢献できるのか…などのメッセージを盛り込んではいかがでしょうか。

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。
また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。
作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

事前に職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「手がけた業務」「成果」「身に付けたスキル」などをすべて書き出します。
ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。
そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

アピールしたい経験や強みについては、「成果」をはじめ、「成果に至るまでのプロセスや独自の工夫」などまで簡潔に記しておくと、読み手が「入社後の活躍イメージ」を描きやすくなります。
特にアピールしたいポイントは、冒頭に100文字程度の「職務要約」を記載しておくといいでしょう。
一方、これから目指すポジションと関連が薄い経験・スキルについては、簡潔な記載にとどめます。

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。
書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。
冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【  】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。
例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字(担当顧客数/マネジメント対象メンバー数/プロジェクトの規模・期間など)
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字(売上実績/目標達成率など)
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど

高橋紀夫

外資系人材紹介エージェントを経て、株式会社リクルートにおいて、事務系領域のコンサルタントとして人事・HRのハイキャリア領域を担当。

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※本記事での内容は取材時点での情報になります。