職務経歴書の適切なサイズと枚数とは

職務経歴書を作成する際、サイズや枚数はどの程度が望ましいのでしょうか。ここでは、職務経歴書における適切な用紙サイズと、適切な枚数についてご説明します。また、「職歴が多く、どうしても用紙の枚数が多くなってしまう…」といった場合の対応方法も併せてご紹介します。

職務経歴書は、A4サイズ・2枚程度が一般的

職務経歴書は、A4サイズの用紙で2枚程度が一般的です。応募先企業からサイズや枚数の指定がある場合は、その指示に従いましょう。

なお、40~50代のハイクラスの転職の場合は、企業が求める要件もピンポイントとなり、これまでの経験を丁寧に記載しないと人物像やキャリアが掴めないケースもあります。2枚程度が一般的な目安ですが、読みやすい職務経歴書であれば、3枚以上でも問題ありません。

職務経歴書の構成

職務経歴書は、一般的に「職務要約」「職務経歴」「活かせるスキル」「自己PR」で構成します。応募企業からの指定がない場合は、自身の職務経歴やアピールしたいポイントなどに合わせて作成すると良いでしょう。

職務経歴書見本


職務経歴書

XXXX年X月X日 【名前】

【職務要約】
株式会社XXXXで、〇年間、OA機器の法人営業に従事。X社担当として、法人営業部のXX%を占める売り上げを獲得しました。顧客の課題やご要望に沿ったリース提案も実施した結果、新規社数もX%増加し、マーケットの拡大に寄与しました。

【職務経歴】
株式会社〇〇(〇〇〇〇年入社~現在) 法人営業部
業種: OA機器の販売 売上高:〇〇万円 従業員数:〇〇名

・商材/〇〇や〇〇などのOA機器全般
・担当エリア/〇〇
・担当社数/XX社(〇〇・〇〇業界がメイン)
・新規開拓X割、既存顧客X割

<業務内容>
◎新規顧客のリストアップ、企業・業界研究
◎提案資料・見積書の作成(Excel・PowerPointを主に使用)
◎新規開拓(1日平均XX件訪問)
◎アフターフォロー
◎既存顧客の定期対応・新規提案

<表彰実績>
・年間新規獲得MVP(XX年、XX年、XX年)
・月間社長賞(XX年X月、XX年X月)

<ポイント>
X年X月~X月の間に、新規顧客をXX件獲得。その内1件のお客様に当社製品を計XXX万円導入いただく。新規開拓の1日の訪問件数を設定し常に見込み顧客を担保することで、大きな受注につながった。

<スキル>
Excel・Word・PowerPoint

<自己PR>
新規顧客の社数と受注額にこだわり、受注率から逆算した新規顧客のリスト数を常に維持するように心掛けていました。また、OA機器の導入は社内稟議に時間がかかるため、早めの提案と顧客社内用の導入資料の作り込み、そして稟議を左右するキーパーソンの把握に努めました。「1度決めたことは、やり遂げる」を貫いてきたからこそ、新規顧客数XX件を達成することができたのだと思っています。

これまで培った法人営業の新規獲得経験を活かし、貴社の新サービスの拡大に寄与したいと考えております。

職務経歴書を適切な枚数でまとめるには?

職務経歴書を2枚程度の枚数にまとめるには、どのような点に注意して作成すると良いのでしょう。

箇条書きを組み合わせる

職務経歴書はフォーマットに制限がないため、文字数が多くなりがちです。すべてを文章で伝えようとすると、活かせる経験やスキル、アピールポイントなど、採用担当者の知りたい情報が掴みにくくなってしまいます。

そのため、すべて文章で表現するのではなく、箇条書きと組み合わせることをおすすめします。箇条書きにすることで、伝えたいポイントを端的にまとめることができるからです。

実績は数字で表現する

実績や成果をアピールする際には、客観的な基準がわかるような数字を併記すると良いでしょう。例えば、「大きな成果を収めた」「月間売上130%達成」だけでは、何を基準としているのか分かりません。そこで、達成率などの数字だけでなく、目標額や前年実績もカッコ書きなどで併記し、より実績・成果が伝わりやすく工夫することをおすすめします。

また、MVPや新人賞などの表彰についても、客観的に評価できるように、「〇名中〇位」など、対象となる人数や順位を併記し、規模感を伝えることで、より効果的なアピールになるでしょう。

表組みを利用する

エンジニアやコンサルタントなどのプロジェクト型の仕事の場合は、プロジェクトによって業務内容や担当するフェーズ、ポジションを記載することで、業務内容が分かりやすくなります。そこで、表組みを活用しプロジェクト単位でまとめるという方法もあります。担当したプロジェクトの内容・役割・職務内容・成果なども入れることで、採用担当者にわかりやすく伝えることができるでしょう。

職歴が多い場合の職務経歴書作成のポイント

職歴が多くて2枚に収まらない場合は、活かしたい経験・スキルを中心にまとめると良いでしょう。採用担当者は、募集している職種・ポジションで業務を遂行できるか・活躍できるかを判断するからです。応募する職種や仕事内容に関係が薄い経験・スキルは簡潔にまとめ、応募する職種や仕事内容に活かせる経験・スキルをメインにまとめることをおすすめします。

また、異動や経験社数が多い場合は、時系列ではなく、職種ごとに職務経歴を記載する「キャリア式」のフォーマットを利用すると分かりやすくなることも。職務経歴書には「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」と3つの形式があるので、これまでのキャリアに合わせて選びましょう。

なお、職務経歴書は、選考を左右する重要な書類です。内容や枚数は転職エージェントに相談しながら作成することをおすすめします。

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職務経歴書を作成する際の関連ノウハウ記事一覧

以下に職務経歴書作成の際に活用できる記事をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。

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(3種類テンプレート付)
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