エムスリーキャリア株式会社

2009年から急成長を果たし、いまでは日本の医師・薬剤師キャリア関連ビジネスをリードするエムスリーキャリアが、新規事業推進担当とマーケティング責任者を募集している。どういった採用背景があるのか。どのような活躍を期待しているのか。管理部 人材開発グループの野田浩氏・滝田佐那子氏にお話を伺った。

2025年、「医療の人と組織に関する課題解決」でアジアを代表する企業になるために経営・業務支援の新ビジネスを立ち上げ、Webマーケティングを強化したい

エムスリーキャリアは、どのような会社でしょうか?

野田(写真左):エムスリーキャリアは、医師・薬剤師を対象とした総合的なキャリアサービスを展開する企業です。創業4期目で医師・薬剤師向けキャリアサービスにおいてトップのポジションを獲得し、現在は業界の圧倒的No.1となるべく、順調に業績を拡大しています。特に、創業以来ご提供している「人材紹介/求人広告サービス」は、親会社であるエムスリーとエス・エム・エスの強みを組み合わせて、大きなシナジーを創り出しています。エムスリーの「m3.com」は、日本最大級の医療従事者専用サイトで、25万人以上の医師会員、10万人以上の薬剤師会員を擁しています。このエムスリーのメディア力と、エス・エム・エスの人材ビジネスのノウハウを背景に、私たちは急成長を遂げてきたのです。

しかし、私たちはそこに留まるつもりはありません。私たちは、「2025年、医療の人と組織に関する課題解決で、アジアを代表する企業になる」という目標を掲げています。また、その目標を受けて、3カ年目標として「人材サービスの弱いセグメントをなくす」「経営・業務支援でもう一つの主力事業をつくる」「日本以外の複数の国で事業展開する」という戦略を打ち出しています。今回の募集は、この3カ年目標と大きな関係があります。

滝田(写真右):もう少し具体的にお話しすると、たとえば、私たちは医師の正社員求人の領域では圧倒的な強さを誇っているのですが、一方で医師のアルバイト求人の領域では、まだまだ伸ばす余地があります。また、薬剤師求人サービスはキャリア採用が得意な反面、新卒採用や派遣採用は後発で参入しています。「人材サービスの弱いセグメントをなくす」というのは、これらの弱点を克服していこうということです。今回募集するマーケティング責任者の方には、この目標達成にぜひ貢献していただきたい。それから、「経営・業務支援でもう一つの主力事業をつくる」ことを、まさに新規事業推進担当の方にお願いしたいと考えています。

なお、最後の「日本以外の複数の国で事業展開する」という目標に関して言うと、今回の募集とは直接関係がありませんが、いずれは海外展開に関わっていただく可能性もあります。

エムスリーキャリアのロゴ

なぜ今回、新規事業推進担当を募集するのでしょうか?

野田:人材紹介/求人広告サービス以外の新ビジネスを、この数年で加速したいと思っており、新規事業推進担当の方には、まさにその中心に立っていただきたいと考えています。実は、すでにいくつかのサービスが立ち上がっています。たとえば、「採用アウトソーシング」は、私たちがお客様の採用担当となり、医療機関の採用全体を請け負うサービスです。また、医療機関には医師や看護師のほかに、経営・バックオフィスを担う人材が欠かせません。そこで、事務長・事務長候補・事務職スタッフなどの「事務職紹介サービス」も始めています。

その上で、今後は「病院経営支援」のサービス立ち上げに特に力を入れていきたいと考えています。一言で言えば、病院経営のコンサルティングビジネスです。実は、日本には経営面で悩みを抱えている病院が数多くあります。その収益構造の改善や収益の安定化を図るために、経営変革・業務効率改善など、さまざまな施策を提言・実行していく予定です。たとえば、いまの日本では、病院は高度急性期病床・急性期病床・回復期病床・慢性期病床の4種類に分かれています。この4種類の病院は、実はまったく機能が違い、収益構造も異なります。そして、お客様の病院の周辺を見渡すと、小児科の高度急性期病床が足りない、外科の急性期病床が足りないといった偏りがよく起きています。その偏りの状況によっては、地域内でのポジションを思いきって変えることで、その病院の収益を大きく改善できるケースがあるのです。そこで、その病院がどのポジションを取るべきか、どのように経営を変革すべきかを提案し、実行まで支援するのが、私たちのコンサルティングの1つです。

今回の募集では、こちらの「病院経営支援」のサービス立ち上げをお任せしたいと思います。まずはこの病院経営支援関連の既存サービスの担当者としてご入社いただき、既存サービスの担当者として医療機関や病院ビジネスの知見を深め、そこに潜む新たな課題を見つけ、新サービスを次々に生みだしていただきたいのです。

野田 浩氏と滝田 佐那子氏

マーケティング責任者のほうはいかがでしょうか?

滝田:マーケティング責任者は、現担当者の異動による後任者の募集で、薬剤師領域の求人マーケティング全般を見ていただくポジションです。薬剤師求人は、ホワイトカラーの求人と比較して、仕事内容の違いが少なく、また有効求人倍率が7倍を超えており、圧倒的な売り手市場であるという特徴があります。そのため、「いかに転職意欲の高いユーザーを獲得してくるか」がビジネスの良し悪しを大きく左右します。つまり、利用者を増やすマーケティングが責任重大なのです。私たちは、この特徴を踏まえて、薬剤師領域のマーケティング責任者に大きな権限を付与しています。単にWebマーケティング全体を設計するだけでなく、ときに営業戦略にも踏み込んでいただいてかまいません。マーケティング責任者の方に、薬剤師求人ビジネス全体をリードしていただきたいと思っています。

また、既存の枠にとらわれない新たなチャレンジも、積極的にお任せしたいと思います。それは、先ほども少し触れましたが、新卒採用領域と派遣領域です。新卒採用領域は「薬キャリ1st」というブランドを育てていますが、まだ競合と比較してシェアを取り切れていない状況。また、薬剤師は薬局を中心に派遣ニーズが高いのですが、薬局からいただくすべての要望に応えられているわけではありません。これらの後発サービスをリードする役目もぜひ担ってください。

トップを中心とした経営陣がOKと言えば、すぐにチャレンジできる
社内もクライアントも巻き込みながら、トライ&エラーを繰り返してほしい

新たに入社する方にどういった活躍を期待していますか?

野田:先にお話しした通り、新規事業推進担当の方には、医療機関向けのサービス開発を行っていただきます。入社3カ月~半年後には、新たなサービスを企画し、トライ&エラーを始めていただきたいと考えています。現在は、弊社社長の羽生が経営支援事業部の部長も兼務していますから、羽生と経営会議の承認さえ得られれば、新サービスはすぐにスタートできます。もちろん、単に企画するだけでなく、新サービスを立ち上げ、軌道に乗せるまでの事業推進もお願いします。当然、新サービスを実現する上では、社内メンバーやお客様の関係者をどんどん巻き込んでいただく必要があるでしょう。私たちが目指すのは、「医療機関全体を元気にして、イキイキと働く医療従事者を一人でも増やし、医療に貢献すること」です。そのために、周囲の声に耳を傾け、周囲と協働しながら、泥くさくリーダーシップを発揮していただけたらと思います。

滝田:マーケティング責任者に関してはすでにお話しした通りなのですが、今後全社としてもマーケティング機能を強化していく予定です。入社後は、薬剤師領域にとどまらず、全社的なマーケティングの視界を持っていただけたら嬉しいです。

どのような方を求めていますか?

野田:新規事業推進担当の場合、医療機関や医療コンサルティングの経験・知見は、もちろんあるに越したことはありませんが、必須ではありません。医療業界は特殊ですから、業界の知見はアドバンテージにはなりますが、それよりも重要なのは、事業開発や戦略コンサルティングなどに携わって、自らビジネス現場の新しい課題を見つけ、それを解決するために新ビジネスを生み出してきた経験や姿勢です。

滝田:広告代理店などでも事業会社でもかまいませんが、Webマーケティングの企画・運用経験があり、リスティング・アフェリエイト・SEOをはじめ、Webマーケティング全体を見渡せる方を求めています。

野田 浩氏と滝田 佐那子氏と竹氏 彰氏

最後に読者へメッセージをお願いします。

野田:たまに質問されるのですが、エムスリーキャリアはエムスリーとエス・エム・エスのジョイントベンチャーですが、どちらの会社にもビジネス面で干渉されることはありません。その点の自由度はかなり高いので、ご心配なく。私自身は入社8年目ですが、これまでまったく飽きることがありませんでした。そのつど新しいことにチャレンジし続けることができたからです。その点も私が保証します。

滝田:一言で言って、面白いフェーズにある会社だと思います。組織は急成長中で、2016年度は約100名が入社し、2017年度は150名を採用予定ですが、一方でまだまだ経営陣との距離が近く、新サービスや新たな取り組みをスピーディーに推進しやすい環境が整っています。社会に貢献できるような影響力の大きな仕事がしたい方は、ジョインして損のない会社、損のないタイミングだと思います。ご応募をお待ちしています。

野田 浩氏

求人情報サービス会社での新規サービス営業、流通部マネジャーを経て、2010年、創業間もないエムスリーキャリアに入社。医師の転職コンサルタントを経験後、エリアリーダー、サービス責任者を歴任し、2017年4月から管理部人材開発グループで採用を担当。

滝田 佐那子氏

新卒で大手人材紹介会社に入社し、法人営業担当としてヘルスケア業界を担当。その後、スポーツ小売業での新卒採用、不動産ベンチャーでの事業開発の経験を経て2016年、エムスリーキャリアに入社。入社以来、管理部人材開発グループにて採用を担当。

担当ヘッドハンターの目線

株式会社エイドウィズ ファウンダー&パートナー 竹氏 彰氏

コンピュータ業界において、ソフトウエアの営業・マーケティングの職を15年以上担い、外資系2社の日本法人の社長を歴任。コンサルタントに転身後は、20年間にわたり7,000名以上の求職者と面談。「求職者と企業」という双方の立場を体験している人にしかできないきめ細かいコンサルティングを行い、多くの求職者を転職の成功へと導いている。※東京大学 大学院 工学系修士卒 ※リクルート主催:AGENT FESTIVALにて、価値ある転職支援をしたエージェントを表彰するMVA(Most Valuable Agent)最優秀賞受賞2回、敢闘賞など受賞歴多数。

エムスリーの医師データベースを背景に「ダントツ企業」になる可能性大
医師・薬剤師の働き方そのものを変える可能性のある会社

私はエムスリー社の求人も紹介しているのですが、ご存知の通り「m3.com」のメディア力は圧倒的で、日本全国で約30万人と言われる医師のうち、25万人以上もの方が会員となっています。この会員登録の詳細なデータベースを使って、医師・薬剤師の人材紹介/関連ビジネスを展開できることがエムスリーキャリアの最大の強みであり、この点は本当に大きな競争優位性です。業界のダントツ1位、そしてアジアを代表する企業を目指すという言葉は、決して夢物語ではありません。このデータベースが背景にあれば、十分に可能性があることだと思います。

また、私がよくお話を伺っていて感心するのは、「ビジネスの社会貢献性」です。たとえば、エムスリーキャリアはいま、短期・地域医療プログラム「ふるさとドクター」というサービスを行っています。医師不足地域の医療機関の特色と、医師不足の地域に貢献したいという医師の希望を鑑みた上で、医師・医療機関双方にとって満足のいくマッチングができるよう、勤務条件や雇用期間の調整、医師ご紹介後のフォローアップまで行うサービスです。これは、医師にも病院にも地域にも、そしてエムスリーキャリアにも嬉しい「四方よし」のビジネス。利益・売上と相反しない形で社会貢献を行うことができるのが、医療業界に関わるエムスリーキャリアのビジネスの特徴です。

もう1つ、大きな特徴だと思うのは、現在も急成長中であること。社員は500名を超えようとしており、今期が設立9年目にして、売上も100億円を目標にしています。今後の伸び代も大きく、近い将来は本当にアジアを代表する企業になると、私は確信しています。自信を持って入社をお勧めできる企業の1つです。