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転職に失敗…辞めた会社への出戻り転職を成功させるポイント

転職の際の選択肢の一つになるのが、一度辞めた会社にまた戻る「出戻り転職」です。企業文化や組織の内情をよく知る「即戦力人材」として、再入社を歓迎する企業も増えています。ここでは、出戻り転職のメリット・デメリットや、出戻りを成功させるために注意するポイントについて詳しく解説します。

【アドバイザー】

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野 友樹(あわの ともき)氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

出戻り転職(アルムナイを活用した採用)が注目されている

少子高齢化などの影響もあり、転職市場における人手不足が深刻化するなか、最近では「退職した元社員(アルムナイ)」を積極的に受け入れる企業が増加傾向にあります。「仕事の進め方が分かっているので、即戦力として期待できる」「社風を理解している」が主な理由です。

一度退職して独立などにチャレンジした元社員を再雇用する独自の制度を設ける会社もあるなど、以前に比べると出戻り転職は一般化してきていると言えるでしょう。

出戻り転職のメリット・デメリット

出戻り転職にはプラスの面もあれば、マイナス面もあります。どのようなメリット・デメリットがあるのかを解説します。

出戻り転職のメリット

転職活動が早く進む

書類選考が免除になり、応募したら一次面接が行われるなど、出戻り転職の場合は、選考プロセスが短縮されるケースがあります。通常の中途採用よりも少ない面接回数で内定が出るケースもあるようです。

環境に馴染みやすい

出戻りをする企業の業務知識があり、企業文化も理解していることから、職場にすぐに溶け込めるのもメリットの一つです。一般的に、転職時に苦労するケースとして、「入社した企業特有のルールや慣習が分からない」「誰に聞いたらいいのか分からない」などが挙げられますが、出戻りの場合、社内独自のルールや専門用語などを改めて覚える必要がないため、すんなりと業務に取り組むことができるでしょう。

相互理解ができている

退職した時期にもよりますが、社内に顔なじみの社員がいる場合は、相互理解ができているため社内コミュニケーションを図りやすくなります。特に、様々な部署と連携することの多い管理職やプロジェクト責任者などの場合は、相互理解ができていることは大きなメリット。相手の人柄や価値観、判断基準を理解していることで、交渉や協働をスムーズに行うことができるでしょう。

出戻り転職のデメリット

同じ待遇・環境であるとは限らない

出戻り転職の場合、以前と同じ待遇・環境で迎え入れてもらえるとは限りません。給与が下がる可能性や、過去に所属していたチームやポジションで働けないことも十分に考えられます。「私が以前に働いていた時はこうだった」などと、かつての働き方に固執してしまうと、出戻り転職を実現することができなくなるかもしれません。「過去の条件と同等とは限らない」というスタンスで柔軟に対応することが大事です。

退職理由が再現する可能性がある

何らかの理由で一度は退職した会社で再び働くということは、退職を考えたくなるような状況が再現される可能性があります。「人間関係が悪い」「残業が多い」「休みが取れない」といった不満を抱いて退職した場合、こうした状況が改善されていなければ、再び退職を検討せざるを得なくなることも考えられます。

手戻り転職を成功させるための前提条件

一度は退職した会社への出戻りを成功させるためには、どのような条件が必要になるでしょうか。ここでは、出戻り転職に欠かせない前提条件について解説します。

円満退職していること

出戻り転職の前提条件となるのが、「円満退職していること」です。個人的な都合を優先し、きちんと引継ぎを行わないなど、会社に迷惑をかけるような後味の悪い辞め方をした場合は、当時のことを覚えている関係者が出戻りに反対する可能性があります。円満に退職し、会社を辞めてからも良好な人間関係を保っていることが理想的です。

前職で一定の評価をされていること

出戻り社員として歓迎されるのは、以前在籍していた時にきちんと実績を上げ、一定の評価をされていた人です。誰もが納得するような確かな実績を上げていれば、以前に働いていた部署でなくても、即戦力として喜んで迎え入れてもらえる可能性が高いでしょう。

転職理由が明確になっていること

「なぜ出戻り転職を希望するのか」を明確にしておくことも大切です。「転職先企業の仕事や社風が合わなかったので、元の職場に戻りたい」といった理由では、安易な印象を与える可能性があります。また、「転職先で活躍できなかったのかもしれない」と、ネガティブに受けとめられてしまうかもしれません。転職理由によっては、出戻りに難色を示される可能性もあるため、「転職で得た経験やスキルを活かしたい」「異なる企業文化で得た知見をフィードバックしたい」といった前向きな理由を考えておきましょう。

出戻り転職を実現させる方法

以前働いていた企業に出戻り転職するには、大きく2つの方法が挙げられます。それぞれの方法について解説します。

人脈を使ってアプローチする

出戻り転職を成功させるための近道が、在籍していた時の人脈を活かしてアプローチする方法です。かつて一緒に働いていた知り合いに出戻り制度があるかを聞いてみたり、求人募集を検討していたりしないかを直接聞いてみるようにしましょう。SNSなどで定期的に交流をしているのであれば、DMを使ってコンタクトを取ってみるのも有効な手立てとなります。

求人に直接応募する

出戻り転職を実現する方法の一つが、企業の採用ページや転職サイト、転職エージェントなどを通じて応募する方法です。この場合、人脈を使ってアプローチする方法と比較して、応募時に人柄や在籍時の仕事ぶりなどを採用担当者に伝えて、プッシュやサポートしてくれる人がいないため、一般の応募者と同じように選考されます。そのため、応募書類や面接で、「他社に転職したことで、御社の良さに改めて気づきました」などの出戻り転職をしたい理由や、「在籍時の知識・経験に加えて、転職先で得た異分野の知識・経験を事業に還元できる」など、元社員を採用する価値をアピールする必要があるでしょう。

普段から大切にしておきたいこと

退職時は出戻りについて全く考えていなかったとしても、実際に転職して働いてみると、前職の良かったところが見えてくるかもしれません。そこで、ビジネスパーソンとして、普段から大切にしておきたい点をまとめました。

信頼関係を構築し実績を残す

在職中は、周囲との信頼関係を構築し、確かな実績を残しておくことが何より大切です。会社を離れてからも「やはり必要な人材だ」と思われるような実績を上げていれば、出戻り転職を希望した際に快く迎え入れてもらえる可能性が高いでしょう。

円満退社を心がける

退職する際は円満退社を心掛けてください。自分勝手な振る舞いで強引に退職してしまうと、職場の印象が良くありません。業務の引き継ぎをしっかり行うなど、「立つ鳥跡を濁さず」の姿勢が大切です。

退職後も人間関係を大切にする

退職してからも、元上司や同僚と定期的に連絡を取り合うなど、良好な関係を続けておくことがポイントです。元上司や同僚との良好な関係が続いていれば、「新しい人材を募集している」といった情報をいち早くキャッチできたり、出戻り転職を会社側に後押ししてくれたりする可能性があります。また、出戻り転職を実現した後も、スムーズに職場に溶け込むことができるでしょう。