「仕事がつまらない」と感じたらどうしたらいい?楽しくない原因や前向きになれる対処法

仕事 つまらない

「つまらない」「楽しくない」と思いながら仕事を続けていくことは、ストレスが溜まってしまうケースも少なくありません。なぜ仕事をつまらないと思うのか、要因を分析して改善を図りましょう。仕事がつまらないと感じる理由、つまらないと感じるまま仕事を続けることのデメリット、仕事がつまらないと感じた場合の対処法、自分に合った仕事の探し方などについて、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

仕事がつまらないと感じる理由

そもそも、なぜ「仕事がつまらない」と感じてしまうのでしょうか。理由としてよく見られるパターンを確認し、自身の状況と照らし合わせてみてください。

単調すぎて飽きている

今の仕事に慣れ、ルーティン化して難なくこなせるようになると、飽きがきて単調に感じる人もいることでしょう。

「仕事がつまらない」と感じるということは、「新しいことにチャレンジしたい」「自分をさらに成長させたい」という意欲の裏返しとも考えられます。

正当に評価されていない

自身の仕事ぶりや成果が「正当に評価されていない」と感じると、モチベーションが下がってしまうでしょう。昇格や報酬にも反映されないとなれば、やりがいも見出せず、「つまらない」と思うのも無理はありません。

やりたい仕事ではない

そもそも配属された部門や任された職務が「やりたいことではない」というケースもあります。それでも自身の能力が活かされたり、感謝されたりすれば喜びを感じられることもあるかもしれませんが、そうした実感がないと、自分がその仕事をする意義を見出せないかもしれません。将来の目標やキャリアビジョンを描けず、焦りを感じることもあるでしょう。

なかなか成果が出ない

自分なりに努力しているつもりでも、なかなか成果が出ないと徒労感が募り、「つまらない」と思ってしまうこともあります。「自分には向いていない」と、自己肯定感の低下にもつながってしまうでしょう。

つまらないと感じるまま仕事を続けることのデメリット

「つまらない」と感じながらも、そのまま仕事を続けていった場合、何らかのデメリットが生じる可能性はあるのでしょうか。場合によりますが、次のような弊害が生じることも考えられます。

モチベーションが維持できない

つまらないと感じる状態をそのまま受け入れ続けていると、「仕事はつまらなくて当然」と割り切るようになり、モチベーションを維持できなくなる可能性があります。新しいことにチャレンジしようとする意欲や発想も失われ、成長が止まってしまうかもしれません。結果的に、キャリアの停滞にもつながることが考えられます。

長く続けても評価・待遇が上がらない

「単調な仕事に飽きている」「正当に評価されない」といった状況の場合、どこかで打開しない限り、そのまま続けていくだけでは評価・待遇が向上する期待は持てないかもしれません。

他の経験を得る機会を失っている

自身にとって面白さ・やりがいを感じられる仕事は、探せば他の場所にあるかもしれません。つまらないと思う仕事を続けて時間を過ごすことは、面白い経験を得る機会を失っているとも言えるでしょう。新たな知見やスキルが身につきにくい状態とも考えられます。

仕事がつまらないと感じた場合の対処法

仕事がつまらないと感じたときには、次の対処法を試してみてください。仕事を前向きに捉えられるようになるかもしれません。

リフレッシュして考え方を変える

忙しくて心身が疲れていると、仕事への集中力が低下し、「つまらない」という後ろ向きの思考になりがちです。そのようなときは思い切って仕事を休む、あるいは趣味の活動に没頭するなどして、リフレッシュしてみてください。仕事と関わりがない友人・知人と会うのもいいでしょう。気持ちが切り替わることで、仕事への向き合い方が自然と変わることも考えられます。

業務を分解しやりがいを見出す

仕事をつまらないと感じていても、部分的には楽しさを感じていることもあるのではないでしょうか。例えば、営業職であれば「顧客の課題分析は面白い」「パワポ資料が見栄え良く仕上がると気分がいい」などが挙げられます。そこに自身の強みがあるはずなので、強みを活かすことを意識しながら取り組んだり、その役割を中心的に任せてもらえるように上司に働きかけたりしてもいいでしょう。

仕事の全体像を理解する

目先の業務だけを見るのではなく、仕事の全体像に目を向けてみましょう。「会社の中でどのような役割を担い、誰の役に立っているのか」「どのような顧客に喜ばれ、社会にどう貢献しているのか」など、全体像から自分の仕事に落とし込んでみると、仕事の意義や価値を感じられることもあるものです。

効率化し、新しい仕事を経験する

今の担当業務は熟練していて、簡単にこなせるようになっているため物足りなさを感じているケースもあります。そうした場合、既存の業務の効率化を図り、時間をつくって新しい取り組みにチャレンジしたり未知の領域を学んでみたりすると、成長や刺激につながります。

異動・転職する

社内を見渡して「面白そう」と思える部署への異動を願い出るのも一つの手です。異動までは難しくても、部門横断型のプロジェクトに手を挙げて参加し、他部署の人とのコミュニケーションや協働を経験してみてもいいでしょう。新たな視点・学習機会を得られる可能性があります。

社内でやりがいを見出すことが難しければ、転職を視野に入れて情報収集を行い、新たな可能性を探るという方法もあります。必ずしも転職をしなければならないわけではありません。転職活動を通じてさまざまな企業や仕事に触れるうちに、仕事に対する見方が変わることもあります。他の企業や仕事を知ることで、現職の魅力に気づく人も少なくありません。

転職する場合の、自分に合った仕事の探し方

仕事がつまらない現状からの脱却を目指して転職活動を行う場合、自分にマッチしていて「面白い」と思える仕事をどのように見つければいいかを解説します。

キャリアの棚卸し・自己分析を行う

これまで自分が経験してきたことを振り返り、細かく書き出しましょう。その経験の中から、面白さ・楽しさ・やりがいを感じた場面を抜き出してみます。共通点を分析することで、自身がどのようなことに面白みを感じるのかを明確化しましょう。

自己分析を踏まえて求人情報を見れば、自分の志向にマッチする求人が見つかりやすく、面接で確認すべきポイントもつかめるでしょう。

仕事研究・業界分析を行う

自分が「面白い」と思える仕事は、自分が知らない分野にあるかもしれません。これまで接点がなかった業界にも目を向け、業界・仕事研究を行ってみてはいかがでしょうか。これまで培った経験・スキルを活かしつつ、新たな経験ができるポジションを発見できる可能性があります。

働いている人や企業に話を聞いてみる

外から見ている業界・企業のイメージや部署、担当業務は、実際に働いてみると印象が異なるかもしれません。イメージだけで応募・入社を決めるのではなく、働いている人に話を聞いたり、面接で質問したりして、自分に合っているかどうかを判断しましょう。

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アドバイザー

粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。