履歴書をはじめとした応募書類はインターネットからの提出する場合が多いですが、企業によっては郵送での提出を求められることがあります。その際の切手代や郵送時の注意点を組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に伺いました。
履歴書を郵送するとき、切手代はいくら必要?
140円分の切手で問題なく届く
履歴書などの応募書類を郵送する際の切手代は、書類の量が多すぎない限り「140円切手を貼って送付すれば不足なく届く」と覚えておくとよいでしょう。
郵便料金は、以下のように規定されています。
【主な郵便料金】
種類 | 重量 | 料金 |
---|---|---|
定形郵便物 ※1 | 25g以内 | 84円 |
50g以内 | 94円 | |
定形外郵便物(規格内 ※2) | 50g以内 | 120円 |
100g以内 | 140円 | |
150g以内 | 210円 | |
通常はがき | 63円 |
※1 50g以内、長辺23.5cm×短辺12cm×厚さ1cm以内(長形3号、長形4号、洋形封筒などが該当)
※2 1kg以内、長辺34cm×短辺25cm×厚さ3cm以内(角形封筒(角2・角3など)などが該当)
履歴書や職務経歴書、送付状などをクリアファイルにまとめた上で角2封筒(A4サイズの書類を折らずに入れられる大きさ)に入れた場合、重量はおおむね51g〜100gに収まります。これは、51g以上100g以内の定形外郵便にあてはまるため、郵送料金は140円となるわけです。
料金超過は問題なし、料金不足は届かない可能性も
料金が不足していると、郵便局の判断で返送されて応募先に届かない、受け取り手が不足分の料金を支払う、受け取り手が受け取りを拒否して返送されるなどの事態に陥る可能性があるため、避けたいことです。
他方で、料金超過の場合は問題なく応募先に届くため、50gを超えるかどうか、また、100gを超えるかどうかを確認する余裕がない場合などは、1つ上の重さの料金で送付するのが安心です。
郵便局に持ち込むのが確実
なお、140円、120円、210円切手は、郵便局やコンビニエンスストアで、1枚単位で購入できます。
また、封筒に必要書類を入れて「あとは切手を貼るだけ」という状態であれば、郵便局に持ち込んで送ることもできます。窓口で「普通郵便で発送したい」旨を伝えると、その場で重さと料金を算出してくれます。その際、指定された料金を支払うことで料金分の証紙を郵便局員が貼ってくれて、そのまま郵送してもらえます。
履歴書を郵送する際の切手に関する注意点
そのほかに、履歴書を郵送する際に切手を扱う場合の注意点として以下が挙げられます。
封筒の左上に貼る
切手は、「封筒を縦長にしたときに左上」になる位置に貼り付けるよう、日本郵便では推奨されています。左上に貼ることで、郵便局の機械でスムーズに仕分けることができるからです。
貼る枚数は、常識の範囲内で
郵便局で処理する上で、貼る切手の枚数に制限はありませんが、ビジネスの場では「余ったものを寄せ集めた」と思われないように、常識の範囲内の枚数を貼ることが無難でしょう。
普通切手の使用が無難
切手には、記念切手やキャラクターの絵柄の切手もありますが、履歴書提出においては、普通切手の使用が無難でしょう。なお、140円切手は実質普通切手のみで、記念切手やキャラクター柄の切手が発行されることはまれです。
封筒の書き方の注意点
なお、封筒に宛名などを書く際は、以下の点に注意しましょう。
- 個人宛の場合には「○○様」、企業や部署に宛てて送る場合には「○○御中」と記載する。個人名の前に企業名・部署名が来る時には、「御中」は使わず、個人名にのみ「様」と記す
- すでに「○○行」と宛先が記載されている封筒を使う場合は、「行」の部分を二重線で消し、横に「御中」と書く
- 封筒の左下に赤字で「履歴書在中」と書いておく。それにより、人事担当者が応募書類だとすぐに分かる
- 裏面は、封筒の左下に、郵便番号、都道府県からの住所、氏名を記載する
- 宛名を書くときのペンは、水性ではなく油性のもので。それにより、郵送中に雨などで文字部分が濡れ、宛先が判別できなくなるリスクを防ぐことができる
封筒の書き方については、以下の記事も参考にしてください。
履歴書を作成する際の関連ノウハウ記事一覧
以下に履歴書作成の際に活用できる記事をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
粟野友樹
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。