【商品企画】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

ミーティングの風景

求人に応募する際には、履歴書とともに職務経歴書の提出が求められます。募集しているポジションで活躍できる経験・スキルを持っていたとしても、職務経歴書でそれが正しく伝わらなければ面接へ進むことができません。
そこで、職務経歴書で強みを伝えるための書き方のポイントについて、リクルートのコンサルタントがアドバイスいたします。職務経歴書を初めて作成する方には見本のテンプレートも用意していますので、ダウンロードしてご活用ください。

商品企画の職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

商品企画の職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。
リンク先よりダウンロードも可能ですので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

商品企画の職務経歴書見本

商品企画の職務経歴書の書き方のポイント

商品企画理の方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします。

手がけた商材と定量的成果を明確に

商品企画の採用においては業界・商材の親和性を重視する傾向が強いため、これまでどのような商材を手がけてきたかがもっとも注目されます。経験した商材をはじめ、「新商品」か「既存商品のリニューアル」か、リリース後にどのような定量的成果を挙げたのかを明記してください。

実績を数値で示せる場合は、なるべく書き添えましょう。
例えば、「売上高」「売上高成長率」「リピート率」「顧客単価」「LTV(顧客生涯価値)」など。前年比での売上・利益の伸び率はもちろん、購買層を拡大させた実績も高く評価されます。また、コストカットの成果もアピール材料となり得ます。

商品企画の背景・課題を伝える

管理職やエグゼクティブなどのハイクラス層の方ほど、「何のためにその商品を出した(リニューアルした)のか」という、背景・課題まで記載するのが望ましいといえます。どのようなマーケットを狙い、結果、どのようなユーザーを獲得したかのストーリーが見えるようにするといいでしょう。

外資系企業出身の方は、担当業内容と定量成果のみを端的に記載するケースが多く見られますが、日系企業への転職を図る際には「背景・課題」も注目されていることを意識してください。

立ち位置・役割を伝える

プロジェクトごとに、「メインで担当」だったのか「サポート」だったのかなど、立ち位置・役割も明記しましょう。さまざまな部署と連携した経験も評価されます。

ニーズが高い経験は詳細を記載してアピールする

以下の経験は、昨今の商品企画の中途採用市場でニーズが高く、職務経歴書に記載しておくとプラス評価につながります。経験の多少に関わらず、これらに関連する経験をお持ちの場合は、積極的に記載することでアピール効果が高まるでしょう。

●マーケットインの視点でのプランニング

商品企画においては、自社の技術や方針ありきで商品を世に出す「プロダクトアウト」から、市場・消費者のニーズを把握し提案していく「マーケットイン」の考え方へ移行しています。
採用においても、マーケットインの考え方に基づいた企画経験が強く求められるようになっています。マーケットや顧客分析に沿った戦略、具体的アクションなどがあれば記載してください。

●ブランドマネジメントの経験

最近のハイクラス層の採用では、「商品企画」に特化というより、マーケティングやブランディングを含めた経験を求められる傾向があります。中長期視点でのブランド育成など、ブランドマネジメントに関わる経験があれば詳細を記載しましょう。

自己PR欄でのアピールポイント

職務経歴書の最後に設ける「自己PR」欄では、次のようなポイントを伝えるとアピール効果が期待できます。

  • 課題をどのように捉え、どのように解決してきたか
  • マーケットインサイト・市場分析力
  • さまざまなステークホルダーを巻き込んだプロジェクトマネジメント経験
  • 従来のやり方に固執しない発想力、変化に対応する柔軟性

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。
また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。
作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

事前に職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「手がけた業務」「成果」「身に付けたスキル」などをすべて書き出します。
ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。
そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

アピールしたい経験や強みについては、「成果」をはじめ、「成果に至るまでのプロセスや独自の工夫」などまで簡潔に記しておくと、読み手が「入社後の活躍イメージ」を描きやすくなります。
特にアピールしたいポイントは、冒頭に100文字程度の「職務要約」を記載しておくといいでしょう。
一方、これから目指すポジションと関連が薄い経験・スキルについては、簡潔な記載にとどめます。

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。
書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。
冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【  】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。
例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字(担当顧客数/マネジメント対象メンバー数/プロジェクトの規模・期間など)
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字(売上実績/目標達成率など)
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど

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アドバイザー

大竹芳菜

大学卒業後、サービス業、化粧品業界、人材業界など複数業界にて個人向けインストラクターやアドバイザーとして就業。2006年株式会社リクルートキャリア(現:リクルート)入社。コンシューマー領域の提案営業を経て、ハイキャリア領域のコンサルタントとして転職支援を行う。

※本記事での内容は取材時点での情報になります。