【設計(建設系)】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

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求人に応募する際には、履歴書とともに職務経歴書の提出が求められます。募集しているポジションで活躍できる経験・スキルを持っていたとしても、職務経歴書でそれが正しく伝わらなければ面接へ進むことができません。 そこで、職務経歴書で強みを伝えるための書き方のポイントについて、リクルートのコンサルタントがアドバイスいたします。職務経歴書を初めて作成する方には見本のテンプレートも用意していますので、ダウンロードしてご活用ください。

設計(建設系)の職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

設計(建設系)の職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。リンク先よりダウンロードも可能ですので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

設計(建設系)の職務経歴書の書き方のポイント

設計(建設系)の方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします

手がけた物件の「種別」「構造」「規模」「役割」を明記する

意匠設計・設備設計ともに、手がけた物件ごとに下記の情報を明記します。

  • 種別(マンション・アパート・戸建てなど)
  • 構造(木造・S造・RC造・SRC造など)
  • 規模(延べ床面積、※記載可能なら工事金額)
  • 役割(メイン担当、サポートなど)※マネジメントポジションであれば対象人数

このほか、以下についても付記しておくと評価アップにつながる可能性があります。

  • 業務において工夫したポイント
  • 主体的に取り組んだこと
  • 社内外の関係者とのコミュニケーション・連携

設計職の方は、発注者側との打ち合わせなどを経験していても、職務経歴書にあえて記載しない傾向が見られます。しかし、コミュニケーションや折衝の経験・スキルは選考において重視されますので、経験があればぜひ記載してください。

ニーズが高い経験は詳細を記載してアピールする

以下に挙げる経験は、昨今の設計(建設系)の中途採用市場でニーズが高く、職務経歴書に記載しておくとプラス評価につながります。経験をお持ちの場合は、多少に関わらず積極的に記載することでアピール効果が高まるでしょう。

  • BIM/CIMなど、3次元ソフトの使用経験
  • ホテル・オフィスビル・物流施設・データセンターの設計経験(RC造/SRC造)
  • 海外案件の経験、語学力を活かした折衝経験

自己PRでは、「連携」「折衝」への姿勢を伝える

職務経歴書の最後には「自己PR」欄を設けます。ここでは、担当した案件に関する工夫のほか、選考で注目される「社内連携」「社外折衝」において大切にしているスタンスやマインドを伝えるといいでしょう。具体的なエピソードも交え、社内外の人とのコミュニケーションスキルを伝えることでプラス評価につながる可能性があります。

「ポートフォリオ」も活用する

履歴書・職務経歴書のほか、ポートフォリオ(作品集)を作成するのも有効です。手がけてきた物件について、設計図・完成イメージ図などのビジュアルとともに、担当業務や工夫したポイントなどをまとめます。採用担当者に経験内容のイメージがより伝わりやすくなります。

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。

また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。

作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「担当プロジェクト」「手がけた業務」「成果」「身につけたスキル」などをすべて書き出します。

ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。

そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

以下の項目で構成するとポイントが伝わりやすくなります。

職務要約

「どんな仕事をしてきたか」が簡潔に伝わるよう、100文字程度でまとめる

活かせる経験・スキル

箇条書きで「できること」を記載する。キーワードを多く盛り込むのがポイント

<記載項目例>

・担当業界や業務知識
・プロジェクトマネジメント経験
・顧客折衝経験
・システム環境
・担当してきたプロジェクトの担当フェーズ
・組織マネジメント経験
・語学力 

●資格

仕事に関連する保有資格を記載する

●表彰実績

表彰のポイントと合わせて記載する

●職務経歴

プロジェクト内容が一目でわかるよう表組にし、適宜「成果」も記載する

●自己PR

「仕事に対する姿勢・考え方」「志望動機」「経験を活かし、どのように貢献したいか」など

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。 書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。

冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【  】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。

例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字(担当顧客数/マネジメント対象メンバー数/プロジェクトの規模・期間など)
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字(売上実績/目標達成率など)
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど

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アドバイザー

関根寛子

一貫して人材業界に従事。人材系営業を経て、2014年より大手人材紹介会社で転職支援を行う。現在は、株式会社リクルートで、建設不動産領域のハイキャリア領域のコンサルタントとして転職支援を行っている。

※本記事での内容は取材時点での情報になります。