【IT営業】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

IT営業の仕事風景

求人に応募する際には、履歴書とともに職務経歴書の提出が求められます。募集しているポジションで活躍できる経験・スキルを持っていたとしても、職務経歴書でそれが正しく伝わらなければ面接へ進むことができません。 そこで、職務経歴書で強みを伝えるための書き方のポイントについて、リクルートのコンサルタントがアドバイスいたします。職務経歴書を初めて作成する方には見本のテンプレートも用意していますので、ダウンロードしてご活用ください。

IT営業の職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

IT営業の職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。リンク先よりダウンロードも可能ですので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

IT営業の職務経歴書の書き方のポイント

IT営業の方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします

「商材」「対象」「営業スタイル」「成果」を明記する

営業職の採用選考においては、基本的に次のポイントが注目されます。抜け漏れなく記載しましょう。

  • どのような商材を
  • 誰に対して
  • どのような営業スタイル/提案スタイルで
  • どのような成果を挙げたか

「商材」に関しては「ITサービス全般」「幅広いIT機器」「IT機器一式」などと記載する方が多いのですが、企業の採用担当者からは「詳細を知りたい」との声があります。「機器」であれば、「サーバー」や「ネットワーク」「仮想化」「構築サービス」など、取り扱ってきた商材を細かく記載してください。

成果につながった要因・取り組みポイントを伝える

「成果」を書くだけにとどまらず、その成果につながった戦略や行動などの要因、取り組みポイントなどを記載しましょう。なお、【商談事例】の欄を設け、「状況・課題」「戦略・計画」「実行・行動」「成果」の項目ごとにポイントを記載する方法もあります。

プロジェクト規模を数値で伝える

実績を数値で表せるものは、数値を添えて記載します。「売上高」「担当顧客数」「目標達成率」などです。また、メンバー数や期間など、担当したプロジェクトの規模も数値で伝えてください。

「自己PR」は、ポイントごとに小見出しを付ける

職務経歴書の最後には「自己PR」欄を設けます。文章が長くなりそうな場合は、アピールしたい項目ごとに小見出しを付けると読みやすくなります。例えば「企画提案力」「他部門との連携力」「マネジメントスキル」などの見出しを付け、それぞれについて大切にしていること、成果を挙げていることなどを具体的なエピソードを交えて記載します。

「関係構築力」だけでなく「戦略策定力」をアピールする

営業職の場合、自己PR欄で「お客様との信頼関係構築」をアピールする方が多く見受けられます。しかし、多くの方が同様のことを記載しているため、差別化が難しくなります。また、「人間関係に頼っていて、戦略的な営業をしていないのだろうか」とシビアに捉えられることもあります。
信頼関係の構築ももちろん重要ですが、戦略を立てて営業を展開した経験を記載すると、プラス評価につながりやすいでしょう。

ハイクラス層は「活かせる経験・知識・技術」を1枚目に配置

職務経歴書には「活かせる経験・知識・技術」の欄を設け、今後も活かしたい経験・スキル、特にアピールしたい強みを記載します。
この欄は、通常は職務経歴の後に配置しますが、経歴が厚いハイクラス層の方々の場合は1枚目・職務経歴よりも上に配置し、早い段階で読み手に強みを認知してもらうのが得策です。

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。

また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。

作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

事前に職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「手がけた業務」「成果」「身に付けたスキル」などをすべて書き出します。
ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。
そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

アピールしたい経験や強みについては、「成果」をはじめ、「成果に至るまでのプロセスや独自の工夫」などまで簡潔に記しておくと、読み手が「入社後の活躍イメージ」を描きやすくなります。
特にアピールしたいポイントは、冒頭に100文字程度の「職務要約」を記載しておくといいでしょう。
一方、これから目指すポジションと関連が薄い経験・スキルについては、簡潔な記載にとどめます。

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。 書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。

冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【  】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。

例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字(担当顧客数/マネジメント対象メンバー数/プロジェクトの規模・期間など)
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字(売上実績/目標達成率など)
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど

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三上千春

新卒で日系ITメーカーに入社し、営業や営業企画を担当。SIerに転職した後に、株式会社リクルートキャリア(現:リクルート)に入社。主にハイキャリア領域の転職活動をサポートしている。

※本記事での内容は取材時点での情報になります。