【研究】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

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求人に応募する際には、履歴書とともに職務経歴書の提出が求められます。募集しているポジションで活躍できる経験・スキルを持っていたとしても、職務経歴書でそれが正しく伝わらなければ面接へ進むことができません。そこで、職務経歴書で強みを伝えるための書き方のポイントについて、リクルートのコンサルタントがアドバイスいたします。
職務経歴書を初めて作成する方には見本のテンプレートも用意していますので、ダウンロードしてご活用ください。

研究の職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

研究職の職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。
リンク先よりダウンロードも可能なので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

研究職の職務経歴書見本

研究の職務経歴書の書き方のポイント

研究職の方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします。

「研究テーマ」「研究実績」を明記する

研究職の採用において、採用担当者が必ずチェックするポイントは「研究テーマ/専門性」「研究実績(論文・特許出願の数および内容など)」です。特に応募先の業界・採用ポジションと関連がある経験や活かせるスキルなどは抜け漏れがないように明記しましょう。

「共同研究」「リサーチ活動」を伝える

研究職の方々が職務経歴書を作成する際、経験があるにも関わらず記載しそびれていることが多い項目として「他の研究機関、ベンチャー企業、大学などとの共同研究」があります。プラス評価につながる可能性がありますので、ぜひ記載してください。

また、自身の専門領域について、最新の情報にアンテナをはってキャッチアップしているかどうかも注目されるポイントです。他社や大学の論文の調査、学会への参加といったリサーチ活動についても、「活かせる経験・知識・技術」の欄に記載するといいでしょう。

ニーズが高い経験は詳細を記載してアピールする

下記に挙げる経験・スキルは転職市場でのニーズが高いため、少しでも経験があれば記載しておくとアピール効果があります。

●プロジェクトマネジメント力

30代半ば以上の研究職の方であれば、いちスペシャリストとしてだけでなく、「研究テーマリーダー」「研究プロジェクトリーダー」などとして社内外のメンバーをとりまとめた経験もあると、プラス評価につながります。

●社外活動の経験

専門学会をはじめ、さまざまな国や企業が参加する標準化委員会活動や政府の分科会などへの会社を代表しての参加など、社外での活動経験も評価の対象となります。

●英語力

ワールドワイドでの研究発表、海外への特許出願なども増えています。英語論文の査読や執筆など、英語を使った業務経験も記載してください。

学生時代の研究テーマ・研究業績もアピール材料になる

研究職に応募する場合、一般的な職務経歴書の内容に加え、学生時代の研究テーマや研究業績を伝えることで、選考に有利となるケースがあります。職務経歴書の後半に、以下のような書き方で記載するといいでしょう。

<学生時代の研究テーマ>

・○○大学大学院(博士)○○研究科○○専攻(博士課程)(○○研究室)
研究テーマ/博士論文について

・○○大学大学院○○研究科○○専攻(修士課程)(○○研究室)
研究テーマ/修士論文について

・○○大学○○学部○○学科○○(○○研究室)
研究テーマ/卒業論文について

<研究業績>

「原著論文」「総説(本、紀要を含む。ただし単なる学会発表に伴う紀要は除く)」「学会発表(国際/国内)」に分けて記載します。

●原著論文
・申請者に下線、全員の著者名、発行年、タイトル、雑誌名、号数、ページ数、査読有無を記載。

●総説・本
・申請者に下線、全員の著者名、発行年、タイトル、雑誌名、号数、ページ数、査読有無を記載。

●国際学会発表
・発表者の前に○印、申請者に下線、全員の名前、発表タイトル、学会名、日付、場所を記載。

●国内学会発表
・発表者の前に○印、申請者に下線、全員の名前、発表タイトル、学会名、日付、場所を記載。

上記に加えて、特許なども追記しましょう。
※筆頭者について明記ください。

●知的財産
・国外特許 出願/国外特許 登録
・国内特許 出願/国内特許 登録
※筆頭者について明記ください。

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。
また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。
作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

事前に職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「担当プロジェクト」「手がけた業務」「成果」「身に付けたスキル」などをすべて書き出します。
ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。
そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

以下の項目で構成するとポイントが伝わりやすくなります。

●職務要約

「どんな仕事をしてきたか」が簡潔に伝わるよう、100文字程度でまとめる

●活かせる経験・スキル

<記載項目例>
・担当業界や業務知識
・プロジェクトマネジメント経験
・顧客折衝経験
・システム環境
・担当してきたプロジェクトの担当フェーズ
・組織マネジメント経験
・語学力 

箇条書きで「できること」を記載する。キーワードを多く盛り込むのがポイント

●資格

仕事に関連する保有資格を記載する

●表彰実績

表彰のポイントと合わせて記載する

●職務経歴

プロジェクト内容が一目でわかるよう表組にし、適宜「成果」も記載する

●自己PR

「仕事に対する姿勢・考え方」「志望動機」「経験を活かし、どのように貢献したいか」など

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。
書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。
冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【  】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。
例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字(担当顧客数/マネジメント対象メンバー数/プロジェクトの規模・期間など)
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字(売上実績/目標達成率など)
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど関連リンク

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アドバイザー

高畑亜子

新卒で入社した電機メーカーを経て、製造業のエンジニアの方を支援するキャリアアドバイザーに転身。2018年にリクルートキャリア(現:リクルート)に入社し、半導体業界を中心に、研究開発・設計・生産技術・品質・工場長など、スペシャリストの方から、リーダー・プロジェクトマネージャ・管理職など幅広い転職支援に携わる。

※本記事での内容は取材時点での情報になります。