【機械設計】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

求人に応募する際には、履歴書とともに職務経歴書の提出が求められます。募集しているポジションで活躍できる経験・スキルを持っていたとしても、職務経歴書でそれが正しく伝わらなければ面接へ進むことができません。 そこで、職務経歴書で強みを伝えるための書き方のポイントについて、リクルートのコンサルタントがアドバイスいたします。職務経歴書を初めて作成する方には見本のテンプレートも用意していますので、ダウンロードしてご活用ください。

機械設計の職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

機械設計の職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。リンク先よりダウンロードも可能ですので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

機械設計職の職務経歴書見本

機械設計の職務経歴書の書き方のポイント

機械設計の方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします

「製品特性」「対象分野」「業務範囲」を明記する

これまでに手がけてきた製品について、以下の内容が正確に伝わるように記載しましょう。

  • 具体的な製品名 ※部品・モジュールの場合は「材質」「要素技術」「加工方法」「用途」など
  • 対象とする業界・分野など
  • 担当工程(機構設計/レイアウト/構想設計/量産設計など)
  • 役割の範囲(商品企画/仕様検討・機器選定・解析・試作評価・環境試験・量産対応・顧客対応・不具合対応・調達・サプライヤー管理・工程管理・予算管理・営業サポートなど)
  • 使用ツール(2D/3D/CATIAなど)

経験した業務範囲が広いほどプラス評価につながります。上記に挙げた例の中で携わったものがあれば、抜け漏れなく書いておきましょう。

また、機械設計では、コミュニケーション力も注目されています。営業同行をして顧客への説明・折衝を行った経験もあればぜひ記載してください。他部門や社外のパートナーなどと連携した経験も重視されます。例えば、「量産対応のため、開発担当や品質管理担当などと折衝」といった経験も、積極的に記載しておくといいでしょう。 これらは、職務経歴書には簡潔に記載し、面接で具体的なエピソードを語れるようにしておくと万全です。

開発も手がけた場合、改善の成果を示す

開発業務にも携わっていた場合は、「○○コスト○%削減」「○グラムの軽量化を実現」など、目標に対する成果をなるべく数値を添えて記載しましょう。さらには、どのような工夫・アプローチによってその目標を達成したかまで記載するといいでしょう。

職歴が多ければ「活かせる経験」を冒頭でアピール

豊富な経験を積んできた方、異動歴・転職歴が多い方などは、職務経歴書がボリューム過多になりがちです。これから目指すポジションと関連性が薄い経歴は簡潔な記載で済ませるなどの工夫をして、2~4ページ以内に収めてください。

また、「活かせる経験・知識・技術」「自己PR」の欄を1ページ目、職務経歴よりも上部に設けることで、強みが伝わりやすくなります。

ニーズが高い経験は詳細を記載してアピールする

以下に挙げる経験は、昨今の機械設計の中途採用市場でニーズが高く、職務経歴書に記載しておくとプラス評価につながります。多少に関わらず経験をお持ちの場合は、積極的に記載することでアピール効果が高まるでしょう。

電気・ソフト関連の知見

現在、製造業の中途採用においては、機械系よりも電気・ソフトウェア系の経験者のニーズが高い状況です。機械設計のキャリアがメインであっても、電気・ソフトウェアの知見を持っている、あるいは電気・ソフトウェア系エンジニアとのコミュニケーションや連携がとれるのであれば記載しましょう。

プロジェクトのリーダー/マネジャー経験

昨今は「プロジェクトワーク」がトレンドとなっています。役職に関わらず、何らかのプロジェクトのリーダーやマネジメントを務めた経験があれば、記載しておくとプラス評価につながります。

「プレイングマネジャー」の経験・志向

昨今、マネジャークラスの中途採用では、メンバーの管理だけでなく自らも現場で手を動かす「プレイングマネジャー」を求める傾向が強くなっています。プレイングマネジャーとしての経験、あるいは転職後にプレイングマネジャーとして活躍したい志向があれば、アピールしておくと評価に結びつくでしょう。

反対に、「ピープルマネジメント」へのこだわりのみを押し出すと、企業が求める人材要件とずれる可能性があるので注意が必要です。

海外との連携経験

近年、国内だけで業務が完結することは少なくなっています。海外と連携した経験はプラス評価されるので、積極的にアピールしましょう。語学力があれば、さらに評価が高まります。読み書きができるレベルでも可とされますが、現地の従業員や取引先に英語で指示や折衝を行っていると歓迎されます。

自己PRでは、エピソードを交えて「強み」「スタンス」を伝える

職務経歴書の最後には「自己PR」欄を設けます。先ほども挙げたとおり「幅広い業務経験」「多様な部署・担当者との連携経験」などがアピール材料となります。

また、仕事に取り組むにあたって大切にしてきた「スタンス」「マインド」などを伝えるのも有効です。これまでチャレンジしてきたことのエピソードを交えながら、「今後どのようなことにチャレンジしたいか」「どのようなキャリアを積んでいきたいか」「どのように貢献していきたいか」を伝えましょう。

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。

また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。

作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「担当プロジェクト」「手がけた業務」「成果」「身につけたスキル」などをすべて書き出します。

ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。

そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

以下の項目で構成するとポイントが伝わりやすくなります。

職務要約

「どんな仕事をしてきたか」が簡潔に伝わるよう、100文字程度でまとめる

活かせる経験・スキル

箇条書きで「できること」を記載する。キーワードを多く盛り込むのがポイント

<記載項目例>

・担当業界や業務知識
・プロジェクトマネジメント経験
・顧客折衝経験
・システム環境
・担当してきたプロジェクトの担当フェーズ
・組織マネジメント経験
・語学力 

●資格

仕事に関連する保有資格を記載する

●表彰実績

表彰のポイントと合わせて記載する

●職務経歴

プロジェクト内容が一目でわかるよう表組にし、適宜「成果」も記載する

●自己PR

「仕事に対する姿勢・考え方」「志望動機」「経験を活かし、どのように貢献したいか」など

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。 書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。

冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【  】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。

例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字(担当顧客数/マネジメント対象メンバー数/プロジェクトの規模・期間など)
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字(売上実績/目標達成率など)
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど

柳 惠眞

大手印刷会社で営業に従事した後、人材会社の法人営業として採用支援を行う。株式会社リクルートに入社後は、自動車・半導体業界を対象にハイキャリア領域のコンサルタントとして転職支援を行う。

※本記事での内容は取材時点での情報になります。

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