【金融コンサルタント】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

金融コンサルタントの仕事風景

求人に応募する際には、履歴書とともに職務経歴書の提出が求められます。募集しているポジションで活躍できる経験・スキルを持っていたとしても、職務経歴書でそれが正しく伝わらなければ面接へ進むことができません。 そこで、職務経歴書で強みを伝えるための書き方のポイントについて、リクルートのコンサルタントがアドバイスいたします。職務経歴書を初めて作成する方には見本のテンプレートも用意していますので、ダウンロードしてご活用ください。

金融コンサルタントの職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

金融コンサルタントの職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。リンク先よりダウンロードも可能ですので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

金融コンサルタントの職務経歴書の書き方のポイント

金融コンサルタントの方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします

選考でチェックされるポイントは4つ

金融コンサルタントの採用選考において、必ずチェックされるポイントは以下の4点です。抜け漏れなく記載してください。

  • 職位(アソシエイト/シニアアソシエイト/マネジャーなど)
  • クライアントの所属業界
  • 案件のチーム構成および自身の役割
  • 尽力した取り組み、工夫など

「M&A」を手がけた場合、案件概略を伝える

M&A案件を手がけた場合は、「M&A」の記載だけで終わらせず、案件の概略を記載します。具体的には以下の項目を明記しましょう。

  • 買収側/売却側
  • インアウト(In‐Out)/アウトイン(Out‐In)/インイン(In‐In)
  • 規模(金額など)
  • 上場/非上場
  • ディール完了/未完了

「事業再生」を手がけた場合、課題と打ち手を伝える

事業再生案件を手がけた場合は、「事業再生」の記載だけで終わらせず、案件の概略を記載します。具体的には以下の項目を明記しましょう。

  • 関わったステークホルダー
  • 債権者
  • 課題およびそれに対する打ち手
  • 成果

「当たり前にしていること」がアピール材料になる

金融コンサルタントの方々が「日頃、当たり前にしていること」「持っていて普通だと思っている知識・スキル」などが、採用担当者から注目され、高く評価されることがあります。応募先にもよりますが、以下のような経験・知識・スキルはプラス評価につながりますので、積極的に記載しておくといいでしょう。

  • 「地道な」コミュニケーション力 ※応募先によってプラス評価される
  • 経営層とのコミュニケーション・折衝力 ※応募先によってプラス評価される
  • 「ハンズオン」の経験(現場の人たちへのヒアリング・折衝など)
  • DX支援/IT導入支援
  • コーポレートファイナンスの知識
  • 各種ファイナンススキームの知識
  • 法律の知識
  • 税務の知識
  • 資料作成スキル

「自己PR」欄では、「マインド」「スタンス」を伝える

職務経歴書の最後には「自己PR」欄を設けます。「自身のスキルをどのように活かしてきたか」のほか、「マインドセット」「スタンス」を伝えましょう。
クライアントと長くお付き合いを続ける仕事であるだけに、選考では「人柄」が重視されますが、職務経歴だけではそれが見えません。そこで「自己PR」欄を活用し、仕事への向き合い方、仕事において大切にしていることなど、具体的なエピソードを交えて記載することで「人柄」を伝えましょう。

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。

また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。

作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

事前に職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「手がけた業務」「成果」「身に付けたスキル」などをすべて書き出します。
ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。
そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

アピールしたい経験や強みについては、「成果」をはじめ、「成果に至るまでのプロセスや独自の工夫」などまで簡潔に記しておくと、読み手が「入社後の活躍イメージ」を描きやすくなります。
特にアピールしたいポイントは、冒頭に100文字程度の「職務要約」を記載しておくといいでしょう。
一方、これから目指すポジションと関連が薄い経験・スキルについては、簡潔な記載にとどめます。

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。 書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。

冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【  】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。

例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字(担当顧客数/マネジメント対象メンバー数/プロジェクトの規模・期間など)
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字(売上実績/目標達成率など)
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど

河村真帆

新卒入社したリクルートグループの再就職支援会社で法人営業に携わる。その後、株式会社リクルートキャリア(現:リクルート)に出向(後に転籍)し、法人顧客の中途採用支援に従事。現在はハイキャリア領域のコンサルタントとして、証券会社や財務コンサルファーム、PE/VCファンドなどを中心に転職支援を行っている。

※本記事での内容は取材時点での情報になります。

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