【広報】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

求人に応募する際には、履歴書とともに職務経歴書の提出が求められます。募集しているポジションで活躍できる経験・スキルを持っていたとしても、職務経歴書で正しく伝わらなければ面接へ進むことができません。
そこで、職務経歴書で強みを伝えるための書き方のポイントについて、リクルートのコンサルタントがアドバイスいたします。職務経歴書を初めて作成する方には見本のテンプレートも用意していますので、ダウンロードしてご活用ください。

広報の職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

広報の職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。
リンク先よりダウンロードも可能なので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

広報の職務経歴書見本

広報の職務経歴書の書き方のポイント

広報の方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします。

業務内容だけでなく「戦略」を記載する

「プレスリリース作成」「メディアリレーションズ」といった業務経験を記載するだけで終わらず、「広報としてどのような戦略を立てたか」「どのフェーズからどう関わり、どのような役割を果たしたか」についても記載しましょう。1~2行ずつでも「背景」課題」「取り組み」「成果」を盛り込むことで、採用担当者は入社後の活躍をイメージしやすくなります。

ニーズが高い経験は詳細を記載してアピールする

以下に挙げる経験は、昨今の広報職の中途採用市場でニーズが高く、職務経歴書に記載しておくとプラス評価につながります。経験をお持ちの場合は、経験の多少に関わらず積極的に記載することでアピール効果が高まるでしょう。

●Webコミュニケーションの経験・スキル

近年はWebメディアの活用経験・スキルを求める求人が主流となっています。
コーポレートサイトをはじめ、オウンドメディア、SNS、動画メディアを駆使した広報の企画・運営経験は、詳細に記載してください。アピールしたい担当コンテンツについては、URLを記載しておいてもいいでしょう。

●「サステナビリティ」関連の広報経験

「サステナビリティ」「SDGs」「ESG」などのキーワードが注目を集め、自社の取り組みを発信する企業が増えています。上記、あるいは上記につながるCSR活動に関する広報経験があれば歓迎されます。

●ダイバーシティ推進を目的とする社内広報経験

社内広報の一環として、ダイバーシティ推進の啓もう活動や風土醸成を手がけた経験を求める求人も見られます。

●リスクマネジメントの知見・経験

不祥事の発覚やSNSでの炎上など、トラブル発生への危機感を強め、対策を講じている企業も多数。「危機管理広報」の知見や経験を持つ広報人材へのニーズも高まっています。

●グローバル対応の経験・スキル

グローバル展開が加速する中、海外メディアへの対応、英語でのプレスリリース作成などができるかどうかも、評価のポイントとなっています。

マネジメント経験も明記する

ハイキャリア層の採用となると、リーダーやマネジメントの経験も注目されるポイントですので、必ず記載してください。なお、マネジメントクラスの求人では、プレイングマネジャーとして実務も手がけられる人材が求められるケースが多数あります。部下の指導・マネジメントと同時に、自身で担っていた実務内容がわかるように記載するといいでしょう。

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。
また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。
作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

事前に職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「手がけた業務」「成果」「身に付けたスキル」などをすべて書き出します。
ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。
そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

アピールしたい経験や強みについては、「成果」をはじめ、「成果に至るまでのプロセスや独自の工夫」などまで簡潔に記しておくと、読み手が「入社後の活躍イメージ」を描きやすくなります。
特にアピールしたいポイントは、冒頭に100文字程度の「職務要約」を記載しておくといいでしょう。
一方、これから目指すポジションと関連が薄い経験・スキルについては、簡潔な記載にとどめます。

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。
書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。
冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【  】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。
例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字(担当顧客数/マネジメント対象メンバー数/プロジェクトの規模・期間など)
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字(売上実績/目標達成率など)
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど

岡本早織

大学卒業後、英会話学校勤務、大手自動車部品メーカーでの貿易業務を経験。2007年に株式会社リクルートエージェント(現 株式会社リクルート)に入社。管理部門領域の転職・採用支援を行っている。

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※本記事での内容は取材時点での情報になります。