【品質管理・品質保証】職務経歴書の書き方と見本・テンプレートダウンロード

求人に応募する際には、履歴書とともに職務経歴書の提出が求められます。募集しているポジションで活躍できる経験・スキルを持っていたとしても、職務経歴書でそれが正しく伝わらなければ面接へ進むことができません。
そこで、職務経歴書で強みを伝えるための書き方のポイントについて、リクルートのコンサルタントがアドバイスいたします。職務経歴書を初めて作成する方には見本のテンプレートも用意していますので、ダウンロードしてご活用ください。

品質管理・品質保証の職務経歴書のテンプレート見本【フォーマットダウンロード】

品質管理・品質保証の職務経歴書のサンプルをご紹介します。書き方を参考にしてみてください。
リンク先よりダウンロードも可能ですので、見本を参考にしながらご自身の経歴を記入し、職務経歴書を作成しましょう。

品質管理・品質保証の職務経歴書見本

品質管理・品質保証の職務経歴書の書き方のポイント

品質管理・品質保証の方々が職務経歴を記載する際、意識しておきたいポイント、積極的にアピールしたい経験・スキルなどをお伝えします。

職務経歴書において注目されるポイントを押さえておく

品質管理・品質保証の職務経歴書においては、下記のポイントが注目されます。ご自身の経験を整理し、抜け漏れなく記載しましょう。
一般的には、「実績」と同程度に「プロセス」も重視される傾向があります。「何を問題・課題と捉え、どのように対応したか」というプロセスが伝わるように簡潔に記載し、面接ではより具体的なストーリーを伝えられるように準備しておくといいでしょう。

  • 「QC検定(3級以上)」などの資格
  • 「QC7つ道具」など、何らかのQC手法・ツールを使用した定量分析・課題発見の経験
  • ISO9001などの規格に準拠してQMSを構築した経験
  • 他部署との連携・折衝の経験(設計開発部門/製造部門など)
  • 製品の不具合に関する顧客からのクレーム対応・調査・レポートの経験、およびクレーム対応~レポートまでのリードタイム短縮への取り組み経験・成果
  • クレーム削減への取り組み経験・成果

他業界も視野に入れて転職活動する場合は、「省略」せずに記載

品質保証や品質管理の考え方は、業界によって異なることが多いです。
他業界も視野に入れて転職活動をする場合、職務経歴書では「省略しない」ことを意識してください。業界内ではごく当たり前のことなので「あえて書く必要はない」と考えている経験・スキルが、他業界では価値として高く評価されるケースは多々あります。

例えば独立系サプライヤーなどに勤務していた方であれば、納入先メーカーごとに異なる要求・基準に対応した経験は重宝されますので、職務経歴書でも積極的にアピールしましょう。

ニーズが高い経験は詳細を記載してアピールする

以下に挙げる経験は、昨今の品質管理・品質保証の中途採用市場でニーズが高く、職務経歴書に記載しておくとプラス評価につながります。経験の多少に関わらず、これらに関連する経験をお持ちの場合は、積極的に記載することでアピール効果が高まるでしょう。

  • ISO9001/IATF16949/IEC/その他各国の規格(UL、CEなど)といった規格への対応経験
  • サプライヤーに対する品質マネジメント、改善の折衝経験
  • 現場でのコンプライアンス体制強化に取り組んだ経験(報告の仕組み作り・報告の文化の醸成など)
  • 全社横断、事業部横断でのQMS推進のご経験(内部監査の企画・実行なども含む)

実績を数値で示す

品質管理・品質保証としての実績を数値で示せる場合は、なるべく書き添えてください。
例えば「工程内の不良品発生率○%削減」「顧客クレーム○%削減」「市場トラブル○%削減」「保証金額○%削減」「サプライヤー不良率○%削減」などです。

「自己PR」欄で、関係構築のスタイルを伝える

品質管理・品質保証部門は関わる部署や利害関係者が多岐にわたります。トラブル発生時などのタイミングで関わるだけでなく、普段から協力関係を構築しておくことが重視されます。関連部署とどのようにコミュニケーションをとり、どのような関係を構築してきたかは、個々人の特性や強みが表れる部分ですので、それを自己PR欄に記載するといいでしょう。
また、論理的思考、クリティカルシンキングなどに強みを持ち、課題解決などで成果を挙げている場合は、その経験を具体的なエピソードを交えて伝えるのも有効です。

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書で大切なのは、まず「読みやすさ」「わかりやすさ」です。
また、経験豊富であるほど職務経歴の記載が多くなり、強みがどこにあるのかが伝わりにくいことがあります。
作成する際には以下のポイントを踏まえ、よりアピール効果が高い職務経歴書に仕上げましょう。

事前に職務経歴を整理し、アピールしたい経験を強調する

職務経歴書を作成するにあたっては、まず、これまでの「所属企業・部署・チーム」「手がけた業務」「成果」「身に付けたスキル」などをすべて書き出します。
ただし、職務経験・実績が多い方ほど、そのまま羅列するだけではアピールしたい経験・スキルや得意分野が採用担当者に伝わりにくくなります。
そこで、職務経歴書に落とし込む際にはメリハリをつけて記載するようにしましょう。

アピールしたい経験や強みについては、「成果」をはじめ、「成果に至るまでのプロセスや独自の工夫」などまで簡潔に記しておくと、読み手が「入社後の活躍イメージ」を描きやすくなります。
特にアピールしたいポイントは、冒頭に100文字程度の「職務要約」を記載しておくといいでしょう。
一方、これから目指すポジションと関連が薄い経験・スキルについては、簡潔な記載にとどめます。

読みやすいレイアウトを心掛ける

職務経験が多い、かつ過去に所属していた企業の事業内容や担当業務内容が直近の仕事と大きく異なる場合などは、直近の仕事内容から書き始め、時系列をさかのぼって職歴を記載する「逆編年体形式」のレイアウトにすると読み手に伝わりやすくなります。

また、レイアウトには統一感を持たせましょう。「年・月」「企業名」「部署名」などを記載する位置、各項目の見出し、本文の頭出し位置などを揃えておきます。フォントもすべて統一しましょう。
書き方見本が記入されているフォーマットをダウンロードして使う場合、見本の文言を流用する部分と自身で入力する部分とでフォントが異なってしまうことがあるため、注意が必要です。

文章だけでなく箇条書きも活用する

文章だけがつらつらと綴られた文書は、見た瞬間に「読むのが面倒」という印象を抱かれるものです。適度に「箇条書き」を活用することでリズムが生まれ、読みやすくなって採用担当者の負担感が軽減されます。
冒頭に「●」「・」をつけたり、項目を【  】で立てたりして、記載情報を整理しましょう。
例えば、次のような項目の記載には、箇条書きを使うとわかりやすくなります。

・業務内容が伝わる数字(担当顧客数/マネジメント対象メンバー数/プロジェクトの規模・期間など)
・業務で活用した技術、ツールなど
・成果が伝わる数字(売上実績/目標達成率など)
・課題とそれに対する戦略、独自に工夫したことなど

杉原伸太郎

大学院では材料力学や量子力学などを専攻し、新卒で大手鉄道事業会社に入社。鉄道車両の品質管理や設備投資計画業務などを経験した後に、株式会社リクルートに入社。ハイキャリア領域のコンサルタントとして転職支援を行っている。

※本記事での内容は取材時点での情報になります。

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