履歴書・職務経歴書を作成する際、「役職名をどのように記載すればいいのか分からない」という方は少なくありません。そこで、履歴書や職務経歴書に役職を書く時のポイントや注意点について、具体例とともに詳しく解説していきます。
履歴書・職務経歴書の役職の書き方について
履歴書と職務経歴書の役職の書き方をご説明します。
履歴書の役職の記載は自由
履歴書については、必ず役職を記載しなければいけないというルールはありません。記載するかどうかはあくまで自由です。履歴書に書く場合には、職歴欄に昇進した年月と部署名、役職名を記載するのが一般的です。
なお、履歴書に記載する役職名については、会社から正式に辞令を受けたものに留めておくのが基本です。部門や期間限定の肩書きは、「役職」ではなく「役割」にあたるため、職務経歴書に詳しく記載するのが良いでしょう。
具体的な役職は職務経歴書に記載する
職務経歴書には役職名に加えて、その役職の役割、部下の人数、予算など、具体的なポジションや権限について詳しく書くようにしましょう。
役職名が変わらない「昇格」の場合は記載不要
役職名を記載するときに混同しがちなのが「昇進」と「昇格」です。「昇進」とは、役職が上がることを指し、社内の選考の結果、上位の役職に任命されて役職名が変わることです。一方の「昇格」は、社内の職能等級制度などによって等級が上がることを意味します。
職務経歴書に記載するのはあくまで「役職」です。等級が上がっても役職が変わっていない場合には、記載する必要はありません。
役職がない場合はどのように書けばいい?
勤務先の企業名が変更になって現在は違う社名になっているなど、書き方に迷うケースを解説します。
合併などで企業名が途中で変わった場合
勤務先の企業が合併などで社名を変更した場合には、下記のような書き方をします。
・20XX年4月 ○○部 部長に昇進 ○○業務に従事
・20XX年4月 B株式会社に吸収合併され、同社に転籍 部長として○○業務に従事
また、以前に勤務していた企業が社名を変更した場合には、現在名称か旧名称のどちらかをカッコ書きで補足すると分かりやすくなります。
【旧社名の認知度が高い場合】
・20XX年4月 A株式会社(現・株式会社B)
【現社名の認知度が高い場合】
・20XX年4月 株式会社B(旧・A株式会社)
役職名は変わらないが部署や勤務地が変わった場合
役職名は変わらず、異動で部署や勤務地が変更となった場合には、下記のように記述します。
・20XX年4月 ○○部 部長に昇進 ○○業務に従事
・20XX年4月 ▲▲部に異動 部長として○○業務に従事
役職を伝える場合の職務経歴書の書き方見本
役職が変わるケースとして、昇進、異動、転職の3パターンの書き方を紹介します。
昇進して役職名が変わった場合
<例:営業→営業課長(名古屋)→営業部長(関西)>
・20XX年4月 株式会社Aに入社 営業本部に配属され、○○業務に従事
・20XX年4月 営業課長に昇進 名古屋地区の○○業務に従事
・20XX年9月 営業部長に昇進 関西地区の▲▲業務に従事
異動で役職名が変わった場合(同格)
<例:人事課長→千葉支社・統括課長>
・20XX年4月 人事課長に昇進 ○○業務に従事
・20XX年4月 千葉支社に異動 統括課長(課長職に準ずる)として○○業務に従事
転職して役職名が変わった場合
<例:広報課(リーダー)→広報マネジャー>
・20XX年4月 広報課にてリーダー(係長職に準ずる役職)に昇進 ○○業務に従事
・20XX年4月 株式会社Aに転職 広報部に広報マネジャー(課長職に準ずる役職)
として配属 ○○業務に従事